こんにちは。フィギュアスケート観戦歴16年のフィギュアスケートおたくのあんがお送りするフィギュアスケート記事です。世界フィギュアスケート選手権が始まりますね。全日本フィギュアスケート選手権も終了し、日本代表の女子3選手も、坂本花織選手、紀平梨花選手、宮原知子選手が選ばれました。おめでとうございます!
今回はこの女子3選手の世界フィギュアスケート選手権2019での活躍の予想と結果、さらに各国の有力代表選手についてもご紹介していきます。
それでは、よろしくお願いします。
目次
- 世界フィギュアスケート選手権・日本女子代表3選手の紹介
- 世界フィギュアスケート選手権・各国の有力女子代表選手
- 世界フィギュスケート選手権・有力代表女子選手の今シーズンのハイスコア
- 世界フィギュアスケート選手権2019・女子順位予想!
- 世界フィギュアスケート選手権2019・日本女子結果
- 世界フィギュアスケート選手権2019女子:総合結果
世界フィギュアスケート選手権・日本女子代表3選手の紹介
まずは、平昌オリンピック代表の宮原知子選手と坂本花織選手について簡単にご紹介したいと思います。パーソナルベストについてはルール改訂後1シーズンたっていませんので、参考用として昨シーズンまでのスコアも入れてあります。
世界ランキングについては2019年2月24日現在のものです。ご了承ください。
坂本花織
- 生年月日: 2000年4月9日
- 身長:158cm
- 世界ランキング4位
- パーソナルベストスコア:214.21(2018四大陸選手権)
私が個人的に応援している坂本花織選手です。2017~2018シーズン、平昌オリンピックの代表を獲得し、注目を浴びました。
戦績は、2017~2018シーズン四大陸選手権優勝、平昌オリンピック6位、2018~2019シーズンGPSアメリカ2位、GPSフィンランド3位と着実に力を付けてきています。また、戦績にもそれが表れていますね。
スケーティングがとても上手で、スピードに乗った演技をすることが出来ます。またジャンプの高さも定評があり、技術的にすぐれた選手です。ルッツジャンプとフリップジャンプの跳び分けのときに足首が大きく動きすぎるという課題を克服できれば更に大きく伸びるのではないでしょうか。
今シーズンは表現力の向上に力を入れていると共に、スピンがとても上手になり実力を上げてきました。GPファイナルは初出場を果たしました!GPファイナルでも健闘し4位に入っています。
全日本選手権も堂々の金メダルで世界選手権の代表切符を勝ち取りました!世界選手権での健闘を期待しています!
紀平梨花
- 生年月日:2002年7月21日
- 身長:154cm
- 世界ランキング12位
- パーソナルベストスコア:233.12(2018GPファイナル)
今シーズンから本格シニアデビューとなる紀平梨花選手です。2016~2017年シーズンのジュニアGPファイナルは4位、2017~2018年シーズンのジュニアGPファイナルも4位、世界ジュニア選手権8位とジュニア時代は少々伸び悩んでいたようですが、2018~2019の今シーズン、トリプルアクセルを武器に舞い降りた新エース候補!
フィギュアおたくの間でも、昨シーズンからトリプルアクセルが跳べることでかなり話題になっていました。左足さばきの巧みさと強さが光る選手です。
GPシリーズNHK杯で初出場初優勝し、一躍日本女子フィギュアスケートのエース候補に名乗りを上げました。さらに、GPシリーズフランス杯で金メダルを獲得、通過順位2位でGPファイナル初進出、初優勝を果たしました。しかもスコアは現時点で世界最高得点です!新世界女王の登場にフィギュア界も興奮気味です。その後の四大陸選手権でも優勝!世界3冠に期待がかかります!
紀平梨花選手と言えば、トリプルアクセルに注目が集まりがちですが、個人的には体勢変化の大きいスピンの美しさと安定度も魅力の一つであるとともに大きな武器だと思っています。世界選手権での活躍に期待しましょう!
宮原知子
- 生年月日: 1998年3月26日
- 身長:152cm
- 世界ランキング6位
- パーソナルベストスコア:222.38(2018平昌オリンピック)
身長152㎝と小柄な選手ですが、ジャンプの技術も高い選手です。トリプルルッツ→トリプルトウループという難易度の高いコンビネーションジャンプも高い成功率で跳ぶことができます。2014~2015シーズンから全日本選手権4連覇を続けていた日本女子フィギュアのエースです。個人的には彼女のレイバックスピンの美しさは世界一だと感じています!また、表現力が豊かな選手で演技構成点で高得点を取れるなど、安定感がとても高い選手でもあります。
2015世界選手権2位、2016GPファイナル2位など、世界のトップレベルで争ってきました。2016~2017シーズンは股関節の怪我で11か月間競技から離れ、世界選手権は棄権しています。しかし、2017~2018シーズンに見事復活し、平昌オリンピック代表枠を全日本選手権優勝で勝ち取りました。平昌オリンピックは4位、2018世界選手権も銅メダルと健闘しています。
世界大会でのパーソナルベストは、平昌オリンピックでの222.38となっています。オリンピックの大舞台でパーソナルベストを出せることから考えて、精神面も非常にタフだと思います。
2018~2019シーズンはGPシリーズスケートアメリカ金メダル、NHK杯銀メダルという見事な戦績でGPファイナルに進出しました。これでGPファイナル進出は4年連続出場になります。
紀平梨花選手など新勢力が台頭してきている中、日本女子フィギュアエースの座を守り切れるでしょうか。紀平梨花選手と坂本花織に全日本選手権で後塵を拝した雪辱を挽回できるか注目です!
スポンサーリンク
世界フィギュアスケート選手権・各国の有力女子代表選手
次に、各国の有力選手についてご紹介していきます。待ちに待ったロシア代表選手もいよいよ出そろいました!当ブログの予想通りになりました!
その中から、グランプリシリーズ、グランプリファイナル、四大陸選手権などの成績を基に有力選手をご紹介していきたいと思います。ロシアの選手につきましては、確定次第リライトさせていただきますのでご了承ください。
エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)確定
- 生年月日:1999年11月19日
- 身長:159cm
- 世界ランキング2位
- パーソナルベストスコア: 241.31(2017国別対抗戦)
最初にご紹介するのは世界女王のメドベージェワ選手です。241.31と、女子のトップ選手が210点台が多い中、1人別次元の存在です。パーソナルベストの241.31はルール改訂前ではありますが、堂々の世界記録です。
昨シーズンは怪我で苦戦していましたが、平昌オリンピックでは堂々の銀メダルを獲得しています。今シーズンも活躍が期待されていましたが、どうも不調のようで、GPファイナル出場は逃してしまいました。世界選手権で活躍してくれることを祈るばかりです。しかし、世界選手権代表もぎりぎりまで獲得できず、直前のロシア選手権を優勝してなんとか代表入りを確定させたかな?という感じです。
今季はまだまだ実力を出し切れていない世界女王ですが、健闘を祈るばかりです。
日本好きとしても有名な選手で、エキシビジョンでセーラームーンのコスプレで演技を披露したこともあります。
世界女王なのに茶目っ気もたっぷりですね。その可愛らしい性格からか、ファンの間ではジェーニャという愛称で呼ばれるなど、ファンから大変愛されているフィギュアスケーターでもあります。ジェーニャ頑張って!
アリーナ・ザギトワ(ロシア)確定
- 生年月日:2002年5月18日
- 身長:158cm
- 世界ランキング1位
- パーソナルベストスコア:239.57(2018平昌オリンピック)
昨シーズンは基礎点が1.1倍になる演技後半にジャンプを集め技術点での高得点を狙ってきていましたが、今シーズンからルール改訂が入ったので、プログラムの内容をかなり変更してきました。それでもその強さに変わりは無いというのがものすごいですね。ジャンプの技術の高さに大変定評のある選手です。
2017~2018シーズンは15歳という年齢にもかかわらず、GPシリーズでシニアデビュー、中国大会とフランス大会で金メダルを取り、堂々の2位通過でGPファイナル進出を勝ち取りました。初出場のGPファイナルではなんと金メダル!平昌オリンピックでも金メダルを獲得しています。恐るべき新世界女王です。
女子で高得点を狙える、トリプルルッツ→トリプルトウループの成功率がかなり高い技術的に大変優れた選手です。また、現時点の女子フィギュアでは数名しかいないトリプルルッツ→トリプルループのコンビネーションジャンプも跳ぶことができる選手です。驚異的!
今シーズンも堂々の1位通過でGPファイナル進出を決めました。GPファイナルは紀平梨花選手に次ぐ2位です。紀平梨花選手のライバルとして立ちはだかることは間違いないでしょう。
ソフィア・サモドゥロワ(ロシア)確定
- 生年月日: 2002年7月30日
- 身長: 156cm
- 世界ランキング17位
- パーソナルベストスコア:213.84(2019欧州選手権)
昨シーズンまではジュニアで戦っていた選手です。昨シーズンのロシア選手権は11位とそれほど高い戦績ではありません。今シーズンから実力を付けてきた選手と言えるでしょう。今シーズンGPファイナル初出場も果たし5位と健闘しています。
ジャンプの安定感が非常に高い選手で、ジャンプのミスをすることはほとんどありません。このあたりがグランプリファイナル進出を決めた要因なのではないでしょうか。今シーズンから難易度の高いトリプルルッツの完成度を上げてきたのも注目でしょう。コンビネーションジャンプはトリプルフリップ→トリプルトウループを得意としています。もともとジャンプの得意な選手ですので、トリプルルッツのコンビを跳べるようになったら、日本勢にとってかなり脅威になってくると思います。
欧州選手権でパーソナルベストを叩き出して優勝し、ロシア代表の最有力候補に名乗り出ました。今ロシアで一番勢いのある選手と言っていいでしょう。
ガブリエル・デールマン(カナダ)確定
- 生年月日:1998年1月13日
- 身長:155cm
- 世界ランキング15位
- パーソナルベストスコア:214.15(2017 国別対抗戦)
世界選手権で銅メダルの経験もある実力の高い選手です。パーソナルベストは2017 国別対抗戦での214.15となっています。昨シーズンの平昌オリンピックでは172.46のスコアで15位と不本意な成績となりました。
210点越えをしてくる選手ですが、今季はそれほど調子を上げてはきていないようです。GPシリーズは出場せずカナダ選手権でも5位の成績に終わっています。
ただし、ジャンプの技術は高いものがあり、3回転トウループ→3回転トウループで判定限度一杯の最高得点をたたき出したことのある選手でもあります。3回転ルッツ→3回転トウループを成功させたこともある選手です。ジャンプの調整が進んでいるかどうかが活躍のカギを握りそうです。
スポンサーリンク
アレーヌ・シャルトラン(カナダ)確定
- 生年月日:1996年3月26日
- 身長:155cm
- 世界ランキング38位
- パーソナルベストスコア:186.11(2016 CSオータムクラシック)
英語読みをするとアレイン・チャートランドと呼ばれることもある選手です。アレーヌ・シャルトランはフランス語読みとなっています。2015~2016シーズンのカナダ選手権で金メダルを獲得したことのある選手です。
今シーズンはGPSスケートカナダで8位、GPSスケートアメリカで9位となっています。それほど目立った戦績はありませんが、アクセルをのぞく5種類の3回転ジャンプを全て跳ぶことのできる、ジャンプに安定感のある選手です。
マライア・ベル(アメリカ)確定
- 生年月日:1996年4月18日
- 身長:160cm
- 世界ランキング14位
- パーソナルベストスコア: 198.96(2018 GPS NHK杯)
2016~2017シーズンのGPSスケートアメリカで銀メダルを獲得したことがありますが、やや伸び悩んでいる選手と言えるでしょう。
今シーズンのGPSNHK杯は5位、GPSスケートカナダで4位という成績を納めています。NHK杯でパーソナルベストを更新してきていますので、今回のルール改訂と相性が良かった可能性がありますね。全米選手気でも3位と健闘しています。世界ランキングも14位となかなかのポジションです。
どこまで実力を伸ばしてきているのかに注目の選手ではないでしょうか。
ブレイディ・テネル(アメリカ)確定
- 生年月日:1998年1月31日
- 身長:168cm
- 世界ランキング9位
- パーソナルベストスコア: 204.10(2017 GPSスケートアメリカ)
パーソナルベストは、2017GPSスケートアメリカでの204.10となっています。身長が167㎝と非常に背の高い選手です。昨シーズンのGPSスケートアメリカでパーソナルベストをたたき出し銅メダルを獲得しました。
今シーズンもGPSフランス杯で3位で表彰台に上るなど、着実に実力を積み上げてきている選手です。今シーズンの世界選手権は2度目の舞台です。初出場で6位となった昨シーズンより進化してきていることは間違いないでしょう。世界ランキングも9位と堂々のトップ10圏内を維持し続けています。
成長著しい選手ですので、どこまで伸びてきているかが楽しみですね。
GPシリーズやGPファイナル、平昌オリンピックでの成績を考えると、以上の選手が有力選手として挙げられるのではないかと考えます。
スポンサーリンク
世界フィギュスケート選手権・有力代表女子選手の今シーズンのハイスコア
それでは、世界フィギュアスケート選手権女子、有力代表選手の今シーズンのハイスコアを比べていきましょう。日本選手は全日本選手権はややジャッジが甘いため、全日本選手権のスコアは使用しません。世界大会で現時点終了している、GPシリーズとGPファイナル、四大陸選手権からスコアを拾っていきたいと思います。
- 紀平梨花(日本)SP:82.51 FS:150.61 合計:233.12
- アリーナ・ザギトワ(ロシア)SP:77.93 FS:148.60 合計:226.53
- 宮原知子(日本)SP:73.86 FS:145.85 合計:219.71
- 坂本花織(日本)SP:71.29 FS:142.61 合計:213.90
- ソフィア・サモドゥロワ(ロシア)SP:68.24 FS:136.09 合計:204.33
- ブレイディ・テネル(アメリカ)SP:73.91 FS:128.16 合計:202.07
- マライア・ベル(アメリカ)SP:62.97 FS:135.99 合計:198.96
- エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)SP:60.83 FS:137.08 合計:197.91
- アレーヌ・シャルトラン(カナダ)SP:60.47 FS:111.70 合計:172.17
- ガブリエル・デールマン(カナダ)SP:63.28 FS:105.87 合計:169.15
世界フィギュアスケート選手権2019・女子順位予想!
- 紀平梨花選手(日本)
- アリーナ・ザギトワ(ロシア)
- 坂本花織(日本)
かなり個人的な好みが入っています。ご了承ください。上記の今シーズンハイスコアを見てもお分かりになるかと思いますが、紀平梨花選手とザギトワ選手の一騎打ちになることは、ほぼ間違いないでしょう。
この2選手の一騎打ちにどれだけ割り込んで来れるかがポイントになるかと思います。スコアだけ見ると宮原知子選手が有利そうですが、坂本花織選手の勢いも無視できないと考えました。乗りに乗っている坂本花織が世界フィギュアでも台風の目になる可能性は高いかと思います。
また、注目なのがソフィア・サモドゥロワ(ロシア)選手です。今シーズンかなり実力を上げてきた選手ですから、ダークホース的存在になるのではないでしょうか。急成長著しいソフィア・サモドゥロワ選手の表彰台もあり得ると考えます。
世界フィギュアスケート選手権2019・日本女子結果
- 紀平梨花(日本)SP:70.90 FS:152.59 合計:223.49 4位
- 坂本花織(日本)SP:76.86 FS:145.97 合計:222.83 5位
- 宮原知子(日本)SP:70.60 FS:145.35 合計:215.95 6位
世界フィギュアスケート選手権2019女子:総合結果
- アリーナ・ザギトワ(ロシア)SP:82.08 FS:155.42 合計:237.50
- エリザベート・トゥルシンバエワ (カザフスタン)SP:75.96 FS:148.80 合計:224.76
- エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)SP:74.23 FS:149.57 合計:223.80
さて、今日は女子フィギュアスケートの世界選手権2019の順位とメダル予想をしてみましたが、いかがでしたでしょうか。今年は日本女子代表枠も3枠と昨シーズンより増えました!日本選手が一人でも多く出れるのはとっても嬉しいですね!みんなで力いっぱい応援しましょう!
それでは、今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
紀平梨花選手の特集記事もありますよ!
Little Wings 2019 次世代スケーター8人の「今」と「未来」
- 作者: Trace on Ice編集部
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2018/11/02
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
<フィギュアスケート関連記事です!>