こんにちは。フィギュアスケート観戦オタク歴16年のあんがお送りするフィギュアスケートシリーズ記事です。フィギュアスケートシーズンもいよいよ後半戦!12月末には全日本フィギュアスケート選手権が控えています。
今回は全日本フィギュアスケート選手権2018女子の出場選手の紹介と、順位予想を合わせてご紹介します。順位予想には個人的な私の期待も入ってますので、ご承知おきください。
それでは、始めていきますね。今回もよろしくお願いします。
- 全日本フィギュアスケート選手権2018の日程と概要
- 全日本フィギュアスケート選手権2018出場予定有力選手の紹介
- 全日本フィギュアスケート選手権2018出場有力選手のGPシリーズ、GPファイナルハイスコア
- 全日本フィギュアスケート選手権2018順位予想!
- 全日本フィギュアスケート選手権2018結果
全日本フィギュアスケート選手権2018の日程と概要
12月21日(金)
- 15:30~ アイスダンスリズムダンス
- 16:25~ 女子ショート
12月22日(土)
- 15:30~ ペアショート
- 16:25~ 男子ショート
12月23日(日)
- 15:45~ アイスダンスフリー
- 17:00~ 女子フリー
- 表彰式(アイスダンス、女子シングル)
12月24日(月)
- 16:00~ ペアフリー
- 17:00~ 男子フリー
- 表彰式(ペア、男子シングル)
※ちなみに、今年度から氷上での世界選手権代表発表はありません。
出場選手シード枠
2017全日本フィギュア選手権上位3選手までがシード権を獲得していて、無条件に出場資格を得ています。ちなみに昨年度の上位3選手はご覧の通りです。
- 昨年度1位:宮原知子
- 昨年度2位:坂本花織
- 昨年度3位:紀平梨花
女子フィギュアスケート2019世界選手権の代表選手選考について
全日本選手権はそのシーズンの世界選手権出場選手の代表選考の場でもあります。あくまでも選考条件の1要因ですが、かなりウェイトは大きいです。その他GPファイナルの結果や世界ランキングなどの条件も考慮されて総合的に判断されます。具体的には以下のような条件になっています。
- 全日本選手権優勝者(これはほぼ確定)
- 全日本選手権2位と3位
- GPファイナル上位2名
- 世界ランキング上位3名
今年の日本女子フィギュアスケートシングルの代表枠は3名です!昨シーズンより1名増えましたね!嬉しい~!選手たちの頑張りのおかげです。
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全日本フィギュアスケート選手権2018出場予定有力選手の紹介
それでは、いよいよ全日本フィギュアスケート選手権2018出場予定の有力選手をご紹介していきます!ちなみに、今シーズンからルール改訂が入り、ベストスコアについてはリセットされましたが、試合数がまだ少ないため、参考用に昨シーズンまでのベストスコアも対象にしました。ご承知おきください。
本田真凜選手
- 生年月日: 2001年8月21日
- 身長: 162cm
- 世界ランキング22位
- パーソナルベストスコア:201.61(2017世界Jr.選手権)
2015~2016シーズンの世界ジュニア選手権で金メダルをとり、注目を集めました。その後、2017~2018の昨シーズンに本格シニアデビューを果たします。
しかし、昨シーズンはシニアの洗礼を受けた形になりました。GPシリーズ中国杯、スケートカナダ共に5位と、本人としても納得にいく成績ではなかったはずです。目標にしていた平昌オリンピック代表も逃してしまいました。ジャンプの技術力に才能を感じる選手ですが、トリプルルッツ→トリプルトウループのコンビネーションジャンプやステップ、スピンなどに課題を残しています。また、シニアでまだ200点代が出せていないというのも今後越えるべき壁でしょう。ジャンプだけでなくスピンやステップなども磨き、総合的に力を上がて行く必要がありそうです。今シーズンはスピンの練習にも力を入れ、高いレベルが取れるようになってきました。ちなみに今シーズンからコーチを変えて拠点を日本からアメリカへ移しています。
今シーズンの戦績はGPシリーズスケートアメリカ8位、フランス杯6位という結果です。戦績にはまだ結びついていませんが、昨シーズンから失いかけていた自信を取り戻しつつあるようです。全日本選手権での活躍に期待しましょう。
樋口新葉選手
- 生年月日:2001年1月2日
- 身長:152cm
- 世界ランキング4位
- パーソナルベストスコア: 217.63(2017CSロンバルディア杯)
女子フィギュアでは難易度が高い3回転ルッツ→3回転トウループのコンビネーションジャンプを武器に戦ってきました。ジャンプの技術に非常に秀でた選手です。スケーティングスピードも速く演技に力強さがあります。パーソナルベストは217.63と堂々の210点代です。世界のトップと渡り合える実力をもっていると思います。
2017~2018シーズンはGPシリーズ中国大会2位、ロシア大会3位に入り見事GPファイナル初出場を果たしました。しかし、全日本選手権は怪我などの影響で結果が振るわず、平昌オリンピック代表を残念ながら逃しています。ジャンプを跳ぶまでの構えの時間がちょっと長いという課題があります。そのあたりの克服が今後の躍進の鍵を握るのではないでしょうか。
今季も残念ながらあまり調子が上がっていないようです。 また、右足甲のけがのため、GPシリーズロシア杯を欠場しています。全日本選手権への出場は未確定です。無理はしてほしくないですが、怪我の完治が待ち遠しいところです。
三原舞依選手
- 生年月日:1999年8月22日
- 身長:156cm
- 世界ランキング5位
- パーソナルベストスコア:218.27(2017国別対抗戦)
2015~2016シーズンに若年性特発性関節炎(若年性リウマチ)という難病で2週間ほど入院し、そのシーズンは全日本選手権も欠場しました。しかし、2016~2017シーズンの四大陸選手権で優勝し見事に復活を果たします!シンデレラのプログラムで四大陸選手権の金メダルを獲得し復帰戦を飾ったことから「氷上のシンデレラ」と呼ばれることもあります。
復帰した2016~2017年シーズンは世界選手権5位、全日本選手権も3位に入るなど大健闘しました。パーソナルベストも218.27と実力のある選手です。
2017~2018シーズンは四大陸選手権2位に入りますが、それ以外の戦績は本人の納得のいくものではなかったように思います。しかし、今シーズンはGPシリーズフランス大会で2位に入りました!今シーズンは惜しくも総合7位でGPファイナル進出は逃してしまいましたが、かなり手ごたえがあったようです。全日本選手権での活躍にきたいしましょう!
坂本花織選手
- 生年月日: 2000年4月9日
- 身長:158cm
- 世界ランキング9位
- パーソナルベストスコア:214.21(2018四大陸選手権)
あんが個人的に応援している坂本花織選手です。2017~2018シーズン、平昌オリンピックの代表を獲得し、注目を浴びました。
戦績は、2017~2018シーズン四大陸選手権優勝、平昌オリンピック6位、2018~2019シーズンGPSアメリカ2位、GPSフィンランド3位と着実に力が上がってきていますし、戦績にもそれが表れていると思います。
スケーティングがとても上手で、スピードに乗った演技をすることが出来ます。またジャンプの高さも定評があり、技術的にすぐれた選手です。ルッツジャンプとフリップジャンプの跳び分けのときに足首が大きく動きすぎるという課題を克服できれば更に大きく伸びるのではないでしょうか。
今シーズンは表現力の向上に力を入れていると共に、スピンがとても上手になり、GPファイナルは初出場を果たしました!GPファイナルでも健闘し4位に入っています。全日本選手権でもあんは坂本花織選手におもいっきり声援を送ります!
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宮原知子選手
- 生年月日: 1998年3月26日
- 身長:152cm
- 世界ランキング6位
- パーソナルベストスコア:222.38(2018平昌オリンピック)
身長152㎝と小柄な選手ですが、ジャンプの技術も高い選手です。トリプルルッツ→トリプルトウループという難易度の高いコンビネーションジャンプも高い成功率で跳ぶことができます。2014~2015シーズンから全日本選手権4連覇を続けている日本女子フィギュアのエースです。個人的には彼女のレイバックスピンの美しさは世界一だと感じています!また、表現力が豊かな選手で演技構成点で高得点を取れるなど、安定感がとても高い選手でもあります。
2015世界選手権2位、2016GPファイナル2位など、世界のトップレベルで争ってきました。2016~2017シーズンは股関節の怪我で11か月間競技から離れ、世界選手権は棄権しています。しかし、2017~2018シーズンに見事復活し、平昌オリンピック代表枠を全日本選手権優勝で勝ち取りました。平昌オリンピックは4位、世界選手権も銅メダルと健闘しています。
世界大会でのパーソナルベストは、平昌オリンピックでの222.38となっています。オリンピックの大舞台でパーソナルベストを出せることから考えて、精神面も非常にタフだと思います。
2018~2019シーズンはGPシリーズスケートアメリカ金メダル、NHK杯銀メダルという見事な戦績でGPファイナルに進出しました。これでGPファイナル進出は4年連続出場になります。
紀平梨花選手など新勢力が台頭してきている中、日本女子フィギュアエースの座を守り切れるでしょうか。全日本選手権5連覇を達成できるか注目です!
紀平梨花選手
- 生年月日:2002年7月21日
- 身長:154cm
- 世界ランキング29位
- パーソナルベストスコア:233.12(2018GPファイナル)
今シーズンから本格シニアデビューとなる紀平梨花選手です。2016~2017年シーズンのジュニアGPファイナルは4位、2017~2018年シーズンのジュニアGPファイナルも4位、世界ジュニア選手権8位とジュニア時代は少々伸び悩んでいたようですが、2018~2019の今シーズントリプルアクセルを武器に舞い降りた新エース候補!フィギュアおたくの間でも、昨シーズンからトリプルアクセルが跳べることでかなり話題になっていました。トリプルアクセルに注目が集まりますが、スケーティングスピードも速く、スピンやステップも大変上手な技術力の高い選手です。
先日のGPシリーズNHK杯で初出場初優勝し、一躍日本女子フィギュアスケートのエース候補に名乗りを上げました。さらに、先日のGPシリーズフランス杯で金メダルを獲得、通過順位2位でGPファイナル初進出、初優勝を果たしました。しかもスコアは現時点で世界最高得点です!新世界女王の登場にフィギュア界も興奮気味です。
紀平梨花選手と言えば、トリプルアクセルに注目が集まりがちですが、個人的には体勢変化の大きいスピンの美しさと安定度も魅力の一つであるとともに大きな武器だと思っています。全日本選手権での活躍に期待しましょう!
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全日本フィギュアスケート選手権2018出場有力選手のGPシリーズ、GPファイナルハイスコア
- 本田真凜 SP:65.37 FS:123.24 合計:188.61
- 樋口新葉 SP:66.51 FS:114.78 合計:181.29
- 山下真瑚 SP:66.30 FS:136.76 合計:203.06
- 三原舞依 SP:70.38 FS:133.82 合計:204.20
- 坂本花織 SP:71.29 FS:142.61 合計:213.90
- 宮原知子 SP:73.86 FS:145.85 合計:219.71
- 紀平梨花 SP:82.51 FS:150.61 合計:233.12
GPシリーズ2018とGPファイナル2018のハイスコアを見ると、紀平梨花選手が頭一つ抜け出ている感じです。その次に付けているのが宮原知子選手と坂本花織選手です。点数だけで考えると、この3人の勝負になりそうですね。
しかし、山下真瑚選手の動向も気なります。世界大会のGPシリーズスケートカナダで堂々の200点越えを果たし銀メダルを獲得しています。山下真瑚選手が台風の目になる可能性もありそうです。
全日本フィギュアスケート選手権2018順位予想!
それでは、お待ちかねの順位予想をしていきます!
- 金メダル…紀平梨花選手!
- 銀メダル…坂本花織選手!
- 銅メダル…宮原知子選手!
現時点の得点から言って、紀平梨花選手が頭一つ抜け出る可能性が高いと考えています。しかし、宮原知子選手の方が試合慣れしていて大舞台にも強いですから、そのあたりがどのように影響してくるか見逃せませんね。全日本選手権はプレッシャーのかかり方が他の大会と一味違うとも言いますしね。
点数順から言えば宮原知子選手が2位になりそうですが、GPファイナルで少々不調気味だったのが気になります。またGPファイナルでは坂本花織選手が予想以上の活躍を見せて211.68で4位に入りました。坂本花織選手の調子がよさそうな点と、個人的に坂本花織選手を応援していることもあって、大胆2位予想としてみました。
紀平梨花選手が実力を発揮しきれれば宮原知子選手を振り切れそうですが、紀平梨花選手のGPシリーズのもう一試合の方の点数は205.92です。紀平梨花選手のトリプルアクセルの出来次第で結果がかなり変わってくるのではないでしょうか。
全日本フィギュアスケート選手権2018結果
- 金メダル…坂本花織選手 SP:75.65 FS:152.36 合計:228.01
- 銀メダル…紀平梨花選手 SP:68.75 FS:155.01 合計:223.76
- 銅メダル…宮原知子選手 SP:76.76 FS:146.58 合計:223.34
さて、今回は全日本フィギュアスケート選手権2018の女子出場予定有力選手の紹介と、順位予想、結果考察をしてきましたがいかがでしたでしょうか?見事坂本花織選手が優勝となりました。
紀平梨花選手はショートプログラムでのトリプルアクセルの転倒が響いた形になりましたね。しかし、紀平梨花選手、フリーではトリプルアクセルを2本とも決めてきました。この土壇場でトリプルアクセルを決め切ってくるとは、紀平梨花選手の力の底の深さを思い知った大会でもあったのではないでしょうか。
全日本選手権は世界選手権への切符をかけた戦いでもありました。世界選手権出場を勝ち取った選手たちの、引き続きの活躍も期待しましょう!
それでは、今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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