簿記とは?いったいどんな資格なの?【簿記2級・3級】

 こんにちは。会計的お仕事女子のあんが、簿記とは何なのか。また、簿記とはどんな資格なのかを簿記2級と簿記3級に絞って解説していきます。日商簿記2級や日商簿記3級検定試験の受験を考えている方は…

  • 簿記とは何なの?分かりやすく簡単に説明してほしい…。
  • 日商簿記2級や日商簿記3級とはどんな資格なの?
  • 日商簿記2級と日商簿記3級検定試験の概要について知りたい!

 などとお悩みのことと思います。試験前に情報はたくさんほしいですよね。このお悩みを解決するように記事をまとめていきます。

 会計的お仕事女子のあんはもちろん簿記資格持っていますよ。日商簿記2級ですけどね。一般企業や会計事務所の会計職なら2級取得が必須です!3級だとちょっと物足りないかも…。もちろん私は簿記3級も簿記2級も一発合格でした!すいません、自慢です(;^_^A

 でもその分、私の体験に基づいた信頼性の高い情報をご提供できると考えています。受験体験などをもとに詳しく解説していきますね。

 この記事をもとに簿記資格の受験計画を立てて合格を勝ち取り、就職や転職活動を有利に進めていきましょう!

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目次

たのまな

簿記とは?

 まずは簿記という資格を知るための基礎固めとして、そもそも簿記とはいったいなんなのかということをご説明していきます。

簿記の役割と仕事

  • 帳簿に企業活動を記録していく。
  • 帳簿を整理して会社の資産や借金、売上、利益などの状態を明らかにする。
  • 明らかにした財務状況から経営戦略を立てる。

 簿記の第一の役割は、商業企業の活動を帳簿に記録することです。商業企業の活動ですから具体的には売上や仕入れはもちろんのこと、会社の建物を作ったり、店舗や土地を購入したり、営業に必要な車を買ったりなど、お金がかかわる様々な企業の活動を帳簿に記録し整理していきます。

簿記の帳簿のイメージ

 企業活動を帳簿に整理していくことで、その会社の体力、いわゆる財務状況が明らかになります。資産がどれくらいあったりとか、利益がどれくらいあるとかということです。財務状況が明らかになっていないと、経営戦略を立てることができません。

 「今期はどのくらい設備投資をしようか」とか、「社員の昇給はどうしよう?」ということを簿記で明らかになった財務状況をもとに決めるということです。このように、簿記は会社の経営上でも重要な位置を占めるお仕事となります。

 

単式簿記と複式簿記の違い

  • 単式簿記は一般的な家計簿と同じ
  • 複式簿記は取引の要素を分解して記録する

 簿記資格で言われる簿記とは複式簿記のことを言います。一般的な家計簿は収入と支出のみを記録しますが、複式簿記では取引の要素をいくつかに分解して記録します。このことを仕訳と言います。

 例えば100万円の収入があった場合、複式簿記では収入欄に+100万円となるだけです。しかし複式簿記ではその100万円の収入が現金なのか、掛けによるものなのか、手形によるものなのか、小切手によるものなのかまで記録していきます。

  複式簿記ではなぜこのような記録方法が必要なのか解説した記事もありますので、よかったらご覧ください。

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簿記と税務の違い

 簿記とよく似た仕事として比べられるものに税務というのがあります。どちらも企業のお金に関係のある仕事で密接に関わり合っていますが、違いがありますので解説しておきますね。

  • 簿記は企業活動を帳簿に記録して財務状況を明らかにすること。
  • 税務とは簿記で明らかになった財務状況をもとにして支払う税金を計算すること。

 会社の経理担当者が帳簿付けを行って決算書を作り会社の財務状況を明らかにします。こちらが簿記の仕事です。

 そして、簿記によって明らかになった財務状況をもとにして税理士が支払うべき税金を計算します。この税金を計算する仕事の方が税務です。 

 税金を計算するための決算書は簿記の作業で作られますから、経理担当者が簿記の仕事を正確に行っていないと、税理士は正しく税金の額を計算できません。また、税率には1年間の収益の額やその他様々な条件によって変わります。

 さらに、企業が買ったものを経費としてどの程度の割合で計上していいかどうか(按分といいます)の判断も税理士はできなければなりません。簿記が出来たからと言ってすぐに税務が出来るようにならないのはこのためです。

 しかし、税務の仕事と簿記の仕事には違いがありますが、密接に関係しています。そのため、簿記が出来なければ税務は出来ません。

たのまな

簿記で作る帳簿の種類~財務諸表

 先ほどお話した財務状況を明らかにするために簿記で作る帳簿は財務諸表と呼ばれます。財務諸表には損益計算書と貸借対照表の2種類があります。

損益計算書

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 企業が1年間でどれだけのもうけを出したか分かるようにするのが、損益計算書という書類です。決算の時に作ります。

 企業がどれだけ儲かっているか、逆にどれだけの損失があるのか、その企業の1年間の経営状態を明らかにする書類です。よく新聞で純利益とか営業利益とかの言葉が出てきますが、この純利益や営業利益は損益計算書を作ることで求められます。

 

貸借対照表

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 企業が持っている資産や借金の量が分かるようにするための書類を貸借対照表と言います。企業の財務状態を明らかにするための書類です。これも決算の時に作ります。

 その企業が持っている土地や建物などの資産の額、逆に抱えている借金の額などが記載されます。その企業の基礎体力を見ることができる書類です。

 

 主な帳簿は上記の「損益計算書」と「貸借対照表」の2つですが、日々の取引の記録や、月末締めのため、決算の準備のために作る書類などはもっとたくさんあります。損益計算書や貸借対照表、その他の書類についてはとても重要なので、別の機会にもっと詳しくご紹介しますね。

 

財務諸表を作る時期

  損益計算書や貸借対照表などの財務諸表は1年ごとに作成します。ちなみにこの1年間を「会計期間」と言います。

 1年のスタートを「期首」終わりを「期末」と呼びます。スタートから終わりまでの期間を「期中」と言います。「期首」と「期末」は基本的にはその企業が自由に決めることができます。

 簿記3級では1月1日~12月31日を会計期間として固定し、試験されていましたが、新傾向の採用で簿記3級の試験範囲が小規模株式会社となりました。

 小規模株式会社なので会計期間は簿記3級でも簿記2級と同じくその会社が自由に決められることになりました。簿記2級の出題範囲では、以前通り会計期間はその会社が自由に決められることになっています。

 つまり、簿記3級も簿記2級も会計期間については同じ扱いということです。

 ちなみに、日本の企業では会計期間を4月1日~3月31日としているところがほとんどですから、簿記2級、3級ともに会計期間は4月1日~3月31日として出題されることが多いです。

 

簿記とはどんな資格なの?

 次に簿記を資格の面から色々と解説していきます。簿記資格取得のための具体的な情報をご紹介していきますね。

 簿記資格の種類の違いから、最近の簿記検定試験の傾向、試験の時期や受験料、合格率など、実際に簿記検定試験受験に必要な情報をご紹介していきます。

 

簿記の資格の種類

 まずは、簿記資格の種類ですが、なんと簿記の資格は一つではありません。主催団体によって種類があり、日商簿記、全商簿記、全経簿記など3種類あります。

  • 日商簿記…日本商工会議所が主催。
  • 全商簿記…公益財団法人全国商業高等学校協会が主催。
  • 全経簿記…公益社団法人全国経理教育協会。

 簿記の資格にはなんとご覧の3種類もあるのです。一番難易度が高く、就職や転職にも有利とされるのが日商簿記です。

 全商簿記は、おもに商業高校の学生が受験する簿記資格になります。難易度はこの中では一番易しくなっています。

 全経簿記は企業の経理職に就いた人が日商簿記の練習として受けることが多いそうです。難易度は日商簿記と全商簿記の中間くらいになっています。

 就職や転職の資格として目指すなら、日商簿記を選びましょう。たまに間違って日商を受けるつもりが違う種類の簿記資格を受けてしまった…なんて人がいます。気を付けてくださいね。

 

日商簿記2級と3級の違い

  • 簿記2級は想定企業が中小株式会社
  • 簿記3級の想定企業は小規模株式会社
  • 簿記3級の出題は商業簿記のみ
  • 簿記2級の出題は商業簿記と工業簿記

 また、日商簿記2級と日商簿記3級の違いは、対象とする想定企業と工業簿記があるかどうかです。注意点としては、簿記3級は今までは想定企業が個人事業主でしたが、実務重視の新傾向を反映して、想定企業が小規模株式会社となり出題範囲も変更となりました。

 簿記3級出題範囲の変更内容を以下にまとましたのでご覧ください。

 

新傾向で追加になった簿記3級の試験内容

  • 株式の発行、剰余金の配当、準備金の積立当
  • 純損益の繰越利益剰余金勘定への振替
  • 法人税・住民税・事業税
  • 消費税
  • 電子記録債権・電子記録債務
  • クレジット売掛金

 

新傾向で削除になった簿記3級の試験内容

  • 個人商店を前提とした資本金・引出金の処理
  • 純損益の資本金勘定への振替
  • 所得税
  • 有価証券の購入・売却など、有価証券関連はすべて2級以上へ移動
  • 固定資産の減価償却(直接法)は 2級以上へ
  • 手形の裏書譲渡・割引は2級以上へ
  • 当店発行の商品券
  • 仕入値引き、売上値引き
  • 消耗品の決算整理(消耗品費として費用処理する方法のみを残す)

 株式会社で扱う取引が盛り込まれたり、現実ではあまり行われていないことが削除になったりと、より実務重視となったと考えられるでしょう。

 

新傾向で追加になった簿記2級の試験内容

 また、簿記2級は中小企業を想定企業としていますが、連結決算の問題が出題されるようになるなど、大企業の経理向けの問題も出題されるようになってきています。

 新傾向で変更になった簿記2級の試験範囲もまとめてみます。

簿記3級から移動してきたものは次の通りです。

  • 手形の割引、手形の裏書
  • 有価証券の取得、売却
  • 受取配当金
  • 有価証券利息
  • 現金実査(配当金領収書と債券の利札)
  • 減価償却の直接法

 新たに追加となった項目は次の通りです。大企業の経理業務を意識したものが多くなっています。

  • リース取引
  • 外貨建取引
  • 税効果会計
  • 圧縮記帳
  • 連結会計

 さらに簿記2級には工業簿記があります。簡単に言うと製造業で製品の原価を計算する作業です。簿記2級の合格には、この工業簿記をクリアできるかどうかが、かなりのキーポイントになってきます。

 簿記2級は新傾向の影響でかなり難易度が上がっています。簿記2級の取得を考える方は、独学よりも通信講座などでしっかりと対策をしてください。通信講座なら新傾向の対策もしっかりされています。おすすめの通信講座はこちらです。

 

日商簿記検定試験の時期

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 毎年6月、11月、2月の日曜日に行われるのが通例です。6月は第二日曜日に、11月は第3日曜日に、2月は第4日曜日に行われることが多くなっています。

 ちなみに2019年度の試験の日程ですが

  • 2019年6月9日(日):1~3級
  • 2019年11月17日(日):1~3級
  • 2020年2月23日(日):2~3級

 ご覧のようになっています。2月だけは1級の検定は行われません。このような試験スケジュールになっているので、最初に受ける月で3級を取得し、その次の試験や次の次の試験で2級を取得するというパターンが多いです。

 例えば、6月に3級を取り、11月か2月に2級を取るという受験プランや、11月に3級を取り、翌年の2月か6月に2級を取るといった感じです。

 簿記2級取得まで目指すのであれば、簿記3級の学習が生かせるうちに、一気に取得してしまう方がおすすめですよ。私も6月に3級、11月に2級というパターンで取りました。特に経理職を目指すなど、転職や就職活動で簿記資格を生かしたいと考えている方は簿記2級までとることをおすすめします。正直簿記3級だけだと経理職への就職活動へのインパクトはあまりありませんので…。

 また、この受験スケジュールを考えると、4月や9月、12月あたりから簿記3級の勉強を始めるのがベストタイミングです。

 

日商簿記試験の受験料

2019年6月試験の受験料
  • 1級:7,710円
  • 2級:4,630円
  • 3級:2,800円

  意外とお安くないですよね。受験料を無駄にしないためにも、しっかり勉強しましょう!しかも2019年10月に消費税10%の導入で受験料が上がります。11月試験からの適応です。

2019年11月と2020年2月試験の受験料
  • 1級:7,850円
  • 2級:4,720円
  • 3級:2,850円

 少しでも受験料を抑えたい方は、2019年6月試験に間に合うようにしたいですね。

 

簿記検定合格まではどのくらい時間がかかるの?

  • 簿記3級:2ヵ月~3か月
  • 簿記2級:5ヵ月~8か月

 先ほど書きましたが、6月に簿記3級を取ってその後の11月や2月に簿記2級を取るという日程に合わせて学習していく方が多いのです。簿記3級の学習を4月から始めて2か月後の6月試験で合格というのがよくあるスケジュールです。

 その後、2級の学習に継続して突入し、2級は5ヵ月~8ヵ月くらい学習期間をかけて、11月試験での合格を目指します。また、先ほど述べましたように、簿記2級には3級には無い、工業簿記という工業製品の原価などを求める計算の試験もあります。

 

日商簿記3級の合格率

  • 第141回(2015年11月):26.1%
  • 第142回(2016年2月):26.6%
  • 第143回(2016年6月):34.2%
  • 第144回(2016年11月):45.1%
  • 第145回(2017年2月):47.4%
  • 第146回(2017年6月):50.9%
  • 第147回(2017年11月):40.3%
  • 第148回(2018年2月):48.9%
  • 第149回(2018年6月):44.3%
  • 第150回(2018年11月):43.8%
  • 第151回(2019年2月):55.1%
  • 第152回(2019年6月):56.1%

 困ったことに、毎回難易度が一定という訳ではないのです…。ちょっと運が悪いと難しい回にあたってしまうこともあります。商工会議所さんも試験の難易度が一定になるように頑張っているとは思うのですけど、新傾向の追加などがあったときには、やはり合格率は下がる傾向にありますね。

 特に最近の簿記3級試験は実務重視の傾向が顕著になって、新傾向の出題が増えてきています。「絶対1回で合格したい!」という方はあまり出題されていない帳簿類も作成できるようにしておいた方がいいでしょう。新傾向の出題が増えていることも考えると、確実な合格のためには、通信講座を利用するが一番です。

 

日商簿記2級の合格率

  • 第143回(2016年6月) :25.8%
  • 第144回(2016年11月):13.4%
  • 第145回(2017年2月):25.0%
  • 第146回(2017年6月) :47.5%
  • 第147回(2017年11月) :21.2%
  • 第148回(2018年2月):29.6%
  • 第149回(2018年6月) :15.6%
  • 第150回(2018年11月) :14.7%
  • 第151回(2019年2月):12.7%
  • 第152回(2019年6月):25.4%

 ご覧のように簿記2級の合格率は簿記3級の合格率の半分以下となっています。平均20%といったところですが、こちらも簿記3級同様に、新傾向問題などの影響で難易度が上がり、合格率も下がってきています。最近の合格率は10%代と、難関資格に入ろうかという様相です。反動のせいか152回検定では合格率が回復しましたが、その反動で次の153回検定の合格率は下がる可能性もあります。油断は禁物です。

 しつこいようですが、簿記2級までの受験を考えている方は新傾向対策もしっかりとされている通信講座を利用して万全の態勢で臨むようにしましょう。おすすめの通信講座はこちらです。

 

簿記3級とは会計職の登竜門である

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  簿記3級は合格率はそれほど低くはないですが、会計職の登竜門として捉えられています。簿記3級合格後は2級へ、その後簿記1級を取得し税理士や公認会計士へとステップアップしていく方も多いです。就職や転職に生かしていくことを考えると、簿記3級取得を最終目標にするのではなく簿記2級以上まではとりたいところです。

 会計職の方にとって、キャリアアップを目指すには上級簿記は必須の資格です。キャリアアップが計画的にできるところから、将来性も高い資格と言えるのでしょう。

 

  簿記を取得してどんな仕事に就けるかを特集した記事もありますので、簿記を活用して就職や転職をお考えの方はこちらを参考にしてください。

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 さて、今回は簿記とはいったいなんのか、日商簿記2級や日商簿記3級がどんな資格なのかを、大まかなですがまとめてみました。簿記は会計職を目指す方にとっては必須の資格です!あんも同業として仲間が増えるのはとても嬉しいです!試験勉強頑張ってくださいね。

 確実な簿記資格取得を考えている方は独学ではなく通信講座がよいですよ。私も通信講座で簿記2級まで取得しました。最近の通信教育は…

  • メールで質問などができる
  • DVDで動画の講義VTRを何度も見れる

 などの特徴があります。通学講座より通信講座の方が断然おすすめです。

 試しに資料請求だけしてみるのも手です。簿記検定についての情報を無料でもらえます。情報はたくさん集めておいて損はないですからね。また、就職の面接対策講座もありますので、就職・転職の際にも役に立つでしょう。

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たのまな

 さらに、

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 簿記通信講座の徹底比較記事もありますのでどうぞご覧ください。

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 この記事がみなさんの簿記資格取得の助けとなり、キャリアアップのお手伝いになれば嬉しく思います。簿記3級の試験突破を先ずは頑張ってくださいね!

 それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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