【簿記3級】受かるコツ7つ~ポイントを押さえて1発合格を!

簿記3級の受かるコツ7つ~ポイントを押さえて1発合格を!

 こんにちは。会計的お仕事女子のあんがお送りする簿記3級シリーズ記事です。今回は日商簿記3級に受かるコツを7つご紹介します。

  • 日商簿記3級を受けるんだけど、受かる勉強方法やコツは?
  • 日商簿記3級に受かるにはどうすればいいの?
  • なかなか日商簿記3級に受からない…合格のコツやポイントは?

 などのお悩みを解決できるよう記事をまとめていきますね。日商簿記2級と3級をもっている私の受験体験をもとにして解説していきますので、信頼性は高いはず!

 この記事を読んで簿記3級試験を突破し、就職活動や転職活動を有利に進めましょう!

 それでは、よろしくお願いいたします。

たのまな

簿記3級に受かるコツ7つと合格のための勉強方法

コツ①お金の流れをイメージしながら勉強する

受かるコツに必要なお金の流れのイメージ

  簿記3級は個人商店を経営していく中でのお金の流れをどのように帳簿に記録していくかを問われる資格です。その記録をするときに行う作業を仕訳と言います。ですから、商品を仕入れて現金を支払ったり、商品を売って売上を現金で受け取ったりという流れを頭の中でイメージしながら仕訳することが受かるコツになります。

 実際の取引場面がどのような流れで行われているか、想像できるようになると仕訳もしやすいという訳です。そのためには、自分がその個人商店を経営しているつもりになって簿記の学習をするといいでしょう。

 自分事として考えると不思議と場面のイメージがしやすくなります。単なる暗記でも、もちろん合格はできますが、取引場面をイメージできる方が記憶の定着も確実ですし、実際に仕事に就いてから帳簿を付けるときにも役立つはずです。

 

コツ②最初は速さよりも正確さを重視して勉強をすすめる

電卓の計算は正確に行うのが受かるコツ

 試験には時間制限がありますから、最終的にはもちろん帳簿作成や仕訳の速さを求められます。しかし、実際に仕事に就いてから帳簿がボロボロでは資格を取った意味がありません。

 また、最初の仕訳を間違えると連鎖的に間違いが発生してしまうこともあります。そうなると、試験でも最終チェックをしていくときに、間違いを見つけることが難しくなってしまいます。

 ミスは少ないほうが最終チェックに掛かる時間も少なくて済みますし、修正も最小限で済みます。ですから、最初のうちは問題文をしっかりと読んで実際の取引場面のイメージをもち、正確に仕訳することに重点を置きましょう。

 仕訳に慣れてくると帳簿作成の速さは自然と上がってきます。受かるコツとしては最初から速度アップはねらわず正確さを重要視しましょう。その方が最終的には速度アップにもつながるのです。

 

コツ③借方、貸方と損益計算書と貸借対照表の構成を覚えて仕訳をマスター

 簿記でもっとも多く行う作業が仕訳です。仕訳とは先ほどもちょっと書きましたが、取引を簿記の帳簿に記入するために行う作業のことです。

 例えば「商品を現金300,000円で売った」という取引を帳簿に記録するとします。その場合、次のような仕訳を行います。

 

  借方               貸方

(現  金)300,000(売  上)300,000

 

 このように、取引をいくつかの要素に分解(仕訳)して帳簿に記録するのが簿記の特徴です。分解は左側と右側に行われます。簿記では左側を借方(かりかた)、右側を貸方(かしかた)といいます。これは決まりなので覚えるしかありません。

 借方と貸方の簡単な覚え方の記事を読みたい方はこちらをどうぞ。

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 また、簿記で扱う帳簿は複式簿記といいます。上の仕訳の例だと家計簿の場合は収入の欄に金額を記入するだけで終わりますが、複式簿記ではその収入の性質が分かるように分解(仕訳)して記録します。これは、簿記の最終目標が、損益計算書と貸借対照表という2つの帳簿を決算で作成するためです。

 ちょっと詳しくご説明しますと、先ほどの仕訳では現金が借方(左側)に入りましたが、これは貸借対照表の左側に現金が記載されるので借方(左側)に仕訳されます。また、売上は損益計算書の貸方(右側)に記載されるので貸方に入るという仕組みになっているのです。

 そんなわけで、仕訳を素早く正確にするために損益計算書と貸借対照表の構成をまずは覚えるのが受かるコツとなります。

 

貸借対照表の構成

受かるコツに必要な貸借対照表の構成図 

  • 借方(左側)に「資産」
  • 貸方(右側)に「負債」と「純資産」

 この貸借対照表の配置を覚えないと簿記の基本である仕訳ができませんので、絶対に覚えてくださいね。「借方は資産…」と文章で覚えるよりは上の図を何も見ないで描けるようになるまで、ボックス図を何度も描いた方が覚えが数段速いと思います。イメージで覚える方が記憶はしっかり定着しますよ。

 ちなみに、「資産」の代表例は現金の増加や建物などです。「負債」の代表は借入金の増加ですね。「純資産」というのは資本金など、会社を立ち上げるときに必要な資産のことです。

 

損益計算書の構成

受かるコツに必要な損益計算書の構成図

  • 借方(左側)に「費用」と「利益」
  • 貸方(右側)に「収益」

 こちらの損益計算書の配置も絶対暗記です!こちらも、上の図を何も見ないで描けるようになるまで、ボックス図を何度も描いて覚えましょう。

 ちなみに、「費用」の代表例は仕入などです。「利益」の代表は当期純利益ですね。「収益」の代表は売上です。

 

 貸借対照表と損益計算書に出てきた「資産」や「負債」「純資産」「費用」や「利益」「収益」にどんなものがあるのか詳しく知りたい方は、こちらの記事を参照してください。

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 貸借対照表と損益計算書の構成を覚えると、仕訳するときに使う勘定科目(現金や売上など)が借方か貸方のどちらに入るかすぐにイメージできます。また、知らない勘定科目が出てきてもその言葉のイメージから貸借対照表や損益計算書のどこに位置づけられるのか予想できるので、勘定科目の暗記が効率的にできるようになりますよ。

 簿記の学習で、よくみなさんが迷うのが、勘定科目を先に覚えるか、貸借対照表と損益計算書を先に覚えるかという部分です。貸借対照表と損益計算書の構成を先に覚える方が絶対に効率的に学習が進みます。これが一番の簿記3級に受かるコツです。

 

コツ④勘定科目は仕訳問題を解きながら覚える

 資産、負債、資本、収益、費用の各勘定科目は項目ごとに覚える方法もありますが、実はあまり効率的ではありません。

 どうせなら仕訳問題を解きながら勘定科目も同時に覚えるようにしましょう。

 そのほうが、貸借対照表や損益関係書の構成と各勘定科目も一緒に覚えてしまうことができます。勘定科目は名前だけ覚えても意味はあまりありません。資産、負債、資本、収益、費用のどの項目の勘定科目かと増減時に借方と貸方のどちらに仕訳するかを覚えていないと仕訳はできるようになりませんからね。

 仕訳問題を解きながら勘定科目を一石二鳥で効率もいいです。

 

コツ⑤普段の勉強のときから電卓はしっかりしたものを使う

  最終的に簿記の試験に受かるには、正確さと速さの両面を求められます。速さについては慣れももちろん必要ですが、物で補える部分は即効性があるので、是非良い電卓を使ってください!

 たまにスマホの電卓で受験している方もいますが、電卓を使いこなせるほうが受験では絶対に有利です。スマホの電卓ですと、どんなに打ち慣れても速さに限界があります。

 検定試験本番までにその電卓に慣れておくために、試験勉強の最初からいい電卓を使って、その電卓で検定試験を受けることが簿記検定に受かるコツとして大変重要です。

 ちなみに、私がお仕事で使っている電卓はこちらです。簿記3級の受験の時から使っています。

  こちらは税計算ができる本格的なものです。税理士や会計士まで目指す方や将来経理の仕事に就いて給与計算などを行う可能性のある方は買っておいて損はないですよ。

 「ここまで必要ない」という方はこちらの電卓がおすすめです。

カシオ 本格実務電卓 デスクタイプ 12桁 DS-12WT-N

カシオ 本格実務電卓 デスクタイプ 12桁 DS-12WT-N

 

  個人的に電卓はCASIOがおすすめです。キーが打ちやすくてタッチの感触がよく、最終的な計算の速さが全然違いますよ。他社の物も試しにいくつか使ってみたことがありますが、やっぱりCASIOが一番でした。

 実務でもエクセルや会計ソフトを使うまでもないちょっとした計算の時に意外と使いますから、簿記3級合格だけでなく、会計関係への就職まで考えている方は絶対に良い電卓を買いましょう!

たのまな

コツ⑥仕訳をマスターしたら定期的に過去問を解く

 過去問を解いていくと、次のようなメリットがあります。

  • 過去問を解いて出題傾向がつかめる。
  • どのくらいの速さで解いていけばいいのか時間配分の感覚がつかめる。
  • 配点の高い問題とそうでない問題の区別がつく。
  • 過去問を解くと帳簿の作成方法が分かる

  これは試験対策に当てはまる部分ですね。簿記3級の試験は出題傾向が毎回あまり変わりません。数字などの内容を変えてきますが、作る帳簿は同じことが多いです。

 ですから、過去問を徹底的に解いて出題傾向をつかみましょう。でも、過去問を解き始めるのは、ある程度簿記の学習に慣れてきて、仕訳がスムーズにできるようになってからにしてくださいね。まったく知識がないのに過去問から始めても、どうしてそうなるのか分からないので、歯が立ちません。

 また、試験なのでもちろん制限時間があります。過去問を解くときには時間を図って解くようにしましょう。そうすると、実際の試験でどの問題にどれくらい時間をかけるか、最終チェックにどのくらい時間をとれるのかなど、時間配分が分かります。ペース配分って試験に受かるためにはかなり大切です。

 時間配分が分かると、想定外の問題に遭遇したときにも、どの程度時間をかけていいのか、他の問題とのバランスから考えることもできるので、イレギュラーな事態に対しても強くなりますよ。万が一イレギュラーがあっても絶対合格したいですよね。

 また簿記3級では第1問、第3問、第5問の配点が毎回高い傾向にあります。試験の配点がある程度予測できると、勉強時間が足りない時でもねらい打ちが可能になります。

 また、過去問を解いていくと帳簿作成の問題に出くわします。損益計算書や清算書などの帳簿類の作成も仕訳が出来れば、仕組みを理解しながら解いていけます。帳簿類の作成力と試験対策を同時に行うことができるので一石二鳥です。

 過去問の傾向と対策についての詳しい記事はこちらです。

www.music-an.com

 おすすめ過去問集のAmazonリンクも貼っておきますね。参考にどうぞ。

 

コツ⑦慣れてきたら長い勘定科目は省略してスピードアップ

 過去問を解くようになってきたら勘定科目もだいぶ覚えて、仕訳も確実にできるようになってきたことと思います。

 そのあたりになったら長い名前の勘定科目は省略して仕訳をしましょう。特に精算表や貸借対照表、損益計算書を作成する問題の決算整理仕訳をする時に有効です。

 貸倒引当金は「貸引金」、減価償却費は「減償費」、減価償却累計学は「減償累」といった感じです。簿記検定試験は手書きですから、決算整理をまとめていくときには空欄などに仕訳をメモしたりT勘定を書いて集計をしていきます。そのときに長い勘定科目名を全部書いていると時間がかかってもったいないですよ。

 もちろん解答するときには勘定科目名は省略せずに正式なものを書いてくださいね。

 

簿記3級に受かるコツ7つと合格のための勉強方法のまとめ

  • お金の流れをイメージしながら勉強する
  • 最初は速さよりも正確さを重視した勉強方法を
  • 借方、貸方と損益計算書と貸借対照表の構成を覚えて仕訳をマスター
  • 勘定科目は仕訳問題を解きながら覚える
  • 普段の勉強のときから電卓はしっかりしたものを使う
  • 仕訳をマスターしたら定期的に過去問を解いて試験対策と帳簿作成力を付ける
  • 決算整理のとき、長い名前の勘定科目は省略して仕訳

 さて、今回は簿記3級に受かるための5つのコツやそれを踏まえた勉強方法などをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。しかし、実はこれらの受かるコツを全て満たす方法が1つあります。

 それは、通信講座の受講です。通信講座では…

  • 動画による講義は図解も豊富でお金の流れをイメージしやすい。
  • 図解の多い動画講義で貸借対照表や損益計算書の構造も覚えやすい。
  • 付属の問題集や過去問、予想問題集で最新の出題傾向に合ったアウトプットができる。

 など、今までご説明してきた簿記検定に受かるコツの全てを網羅しています。決して安くはない受講料ではありますが、通信講座のカリキュラムを確実にこなしていけば、合格はほぼ間違いないでしょう。独学で不合格となり、時間を無駄に使うリスクがないことを考えると、それに見合った受講料だと思います。

 

 また、通信講座は通学講座と違い、自分のペースで学習できるので、勉強スピードのペースアップもできるというのも魅力の一つです。

 試験前になってきて「勉強時間が足りない」と感じた場合にも活用できます。この場合は講義動画の再生速度を調整できたり隙間時間を活用できるオンライン講座がベストになります。

 

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たのまな

 さらに、

  • 受講料を安く抑えたい
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 それでは、今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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