坂本花織~オリンピック代表に手が届く!?GPシリーズアメリカ結果分析

 こんにちは、あんです。今日も読みに来てくださりありがとうございます。観戦歴15年のフィギュアスケートおたくのあんが、グランプリシリーズ2017スケートアメリカの坂本花織選手の結果と分析をお送りいたします。フィギュアスケートグランプリシリーズもいよいよスケートアメリカで最終戦です。坂本花織選手は、先日のグランプリシリーズ2017ロシア大会でも5位と大健闘でした。

 今回のスケートアメリカの結果はどうだったのでしょうか。ものすごく楽しみです。それでは、早速始めていきますね。今回もよろしくお願いします。

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日刊スポーツ

 坂本花織選手のプロフィール

結果分析の前に坂本花織選手のプロフィールを簡単におさらいしておきましょう。

  • 生年月日:2000年4月9日生まれ
  • 身長:158㎝
  • 2014~2015年シーズン戦績:世界ジュニア選手権初出場総合6位
  • 2015~2016年シーズン戦績:リレハンメルユースオリンピック6位
  • 2016~2017年シーズン戦績:ジュニアGPファイナル・世界ジュニア選手権銅メダル
  • 2017~2018年シーズン戦績:GPシリーズロシア5位

 こうしてみてみると、少しずつですが着実に力を上げていっていることが分かるかと思います。今後の伸びが大変期待できる選手の一人ですね。スケーティングがとても上手で、スピードに乗った演技をすることが出来ます。シーズンシニアデビューですが、堂々の戦いぶりが頼もしいです。花織ちゃん頑張って!

 

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 グランプリシリーズ2017スケートアメリカ結果分析

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日刊スポーツ

  • ロシア SP:68.88 FS:125.12 合計:194.00
  • スケートアメリカ SP:69.40 FS:141.19 合計:210.59
  • GPシリーズスケートアメリカ銀メダル

 すごい!注目選手として期待していたのですが、やってくれましたね。ショートもフリーもパーソナルベストを更新して、堂々の210点台です。フリーはショートの2倍弱の点数で実力を出し切ったと考えることが出来ます。

 ショートに比べフリーの点数がやや低いという課題もあったのですが、そのあたりも見事に克服してきました。前回出場のロシアから約1か月半でよくここまで仕上げたと思います。 シニアデビュー最初の年で、見事GPシリーズ銀メダル獲得です!

 

ショートプログラム

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朝日新聞デジタル

  • ロシア 技術点:38.59 演技構成点:30.29 合計:68.88
  • スケートアメリカ 技術点:38.26 演技構成点:31.14 合計:69.40

    こちらは前回出場のロシア大会とほぼ変わらないない出来栄えですね。ジャンプの基礎点が1.1倍になる演技後半に全てのジャンプを集めたのが技術点の高得点に結びついていると思います。後半にジャンプを集めるのは体力的にも難しい構成です。世界トップレベルの選手と同じ構成で挑んでいます。

 

技術点について

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朝日新聞デジタル

 技術点とはジャンプやスピン、ステップなどそれぞれの技に付く点数です。難易度により基礎点があります。その基礎点に出来栄えで加点や減点がされます。坂本花織選手のスケートアメリカSPの技術点は38.26でした。 

 演技後半にジャンプを集めるため、前半はスピンとステップの応酬です。レイバックスピンは軸も安定し、速度も速く、素晴らしいスピンだと思います。レイバックから上の写真のビールマン移行するときにやや回転軸がズレるので、そこを修正していきたいですね。

 ステップは大変上手だと思います。もともとスケーティングが上手で速度もあります。また、ジャンプやスピンと逆方向にも回転するステップを踏めるのがいいですね。逆方向の回転ステップでも速度が速いのがとてもいいと思います。

 ジャンプの基礎点が1.1倍になる後半からのジャンプですが、まずは3回転フリップ→3回転トウループを決めました。個人的には軸足の左足が少々内側に乗り過ぎるのが気になります。もう少し素直な形に修正したいですね。でも着氷は見事でした。構え待ちの時間がとても短くなって流れの中で跳べているのが素晴らしいです。

 2本目の3回転ループは回転しながらのステップから即座に跳ぶ難しい跳び方で成功させました。

 最後のダブルアクセルも演技の流れを途切れさせることなく跳べているのがいいですね。このあたりに前回のロシアからのかなりの成長を感じます。

 最後のスピンの軸足変え前にやや速度が落ち態勢が少々乱れるなど、失敗があったようですが、全体的には素晴らしい演技でした。

 

 演技構成点について

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日刊スポーツ

  演技構成点は演技全体に付けられる点数です。主に表現力を評価します。審判5人が1人当たり10点満点で点数を付けます。その合計点に係数がかけられて点数が決まります。女子ショートの係数は0.8ですので、40点が満点です。

 演技構成点はもう少し頑張りたいですね。審判1人当たりから8点取れると32点を越えます。これを目標にしたいところです。曲が「月光」ですので、やや単調気味で難しい曲を選んでしまったかもしれませんね。

 

フリースケーティング

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 産経ニュース

  • ロシア 技術点:62.46 演技構成点:63.66 合計:125.12
  • スケートアメリカ 技術点:73.71 演技構成点:67.48 合計:141.19

  元気いっぱい喜ぶ姿がとても微笑ましく、かわいいですね♪こちらも前回出場のロシア大会からの伸びが素晴らしいです。16点も上げてきましたが、16点というのは、あの浅田真央選手が得意としていたトリプルアクセルほぼ2回分です。女子フリーで跳べるジャンプの回数の限度は7回と決まっています。ジャンプの数が増えたわけでもないのに16点も上がったと考えると、ものすごい点数の上がり方だと実感していただけるのではないでしょうか。短期間で完成度がびっくりするほど高まりましたね。

 

技術点について 

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産経ニュース

    技術点とはジャンプやスピン、ステップなどそれぞれの技に付く点数です。難易度により基礎点があります。その基礎点に出来栄えで加点や減点がされます。 

 坂本花織選手のスケートアメリカFSの技術点は73.71でした。女子FSでの技術点70点越えはトップレベルへの登竜門ですので、本当によく頑張ったと思います。

 冒頭3回転フリップ→3回転トウループは着氷がよかったですね。こちらもジャンプ前にやや内エッジに乗り過ぎなのが気になりますが、これからに期待です。

 3回転サルコウは少々構え待ちが長かったように思います。サルコウよりループの方が難易度は高いのですが、坂本花織選手はループの方が得意なのかもしれません。

 ステップはショート同様ジャンプやスピンと反対の方向にも速い回転で踏めるので、演技の幅が広がっていいと思います。演技構成点にも好影響ではないでしょうか。

 基礎点1.1倍になる後半からのジャンプですが、3回転ルッツはやや苦手のようです。もっと外エッジにはっきり乗りたいところですが、前回のロシアよりは修正してきています。かなり練習したのではないでしょうか。

 次の3回転フリップ→2回転トウループは流れの中でスムーズに決められていていいと思います。ただし、2回転トウループを3回転トウループにできれば更に技術点の底上げができますね。フリーでは同じコンビネーションジャンプは2回まで跳べますので。

 ダブルアクセル→3回転トウループ→2回転トウループの大技を後半に決められたのも大きいです。個人的には2回転トウループを難易度が上がり基礎点の上がるループに変えたいところです。トウループは一番易しいジャンプですので。

 これだけ高得点でも、まだまだ伸びしろがあるのが驚異的です。これからさらに伸びてくる可能性があります。

 最後の3回転ループとダブルアクセルもきれいに跳べました。着氷がスムーズな選手ですので、演技に途切れるところがないのがとてもいいです。

 

演技構成点について

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産経ニュース

   演技構成点は演技全体に付けられる点数です。主に表現力を評価します。審判5人が1人当たり10点満点で点数を付けます。その合計点に係数がかけられて点数が決まります。女子フリーの係数は1.6ですので、80点が満点になります。

 坂本花織選手のスケートアメリカFSの演技構成点は67.48です。審判1人当たり8点で64点です。この若さで演技構成点を審判1人当たり8点越えられたのは見事だと思います。しかし、スケーティングも速く、演技全体の流れがスムーズですので、更に上が狙えるでしょう。是非、演技構成点70点越えを目指してほしと思います。

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オリンピック代表の可能性は?

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時事ドットコム

 個人的に応援している坂本花織選手ですが、応援している私も短期間でまさかここまで躍進してくるとは思ってもいませんでした。花織ちゃんごめんね(;^_^A

 210点台となると日本女子フィギュアエースの宮原選手や、GPファイナル進出を決めた樋口新葉選手と堂々と渡り合える点数です。とても人気のある本田真凜選手は210点台は出したことはありません。

 ちょっと日本女子フィギュア選手のGPシリーズのハイスコアを見てみましょう。

  • 坂本花織選手(アメリカ)SP:69.40 FS:141.19 合計:210.59
  • 宮原知子選手(アメリカ)SP:70.72 FS:143.31 合計:214.03
  • 樋口新葉選手(中国大会)SP:70.53 FS:141.99 合計:212.52
  • 三原舞依選手(中国大会)SP:66.90 FS:139.17 総合:206.07
  • 本田真凜選手(中国大会)SP:66.90 FS:131.42 総合:198.32

 すごいですね~!まだまだ課題が多い坂本花織選手なので、今後の更なる急成長も考えられます。フリーでのコンビネーションジャンプの難易度を上げて基礎点を底上げできれば、オリンピック出場選考の主戦場である、全日本選手権表彰台の可能性も高くなるでしょう。もしかしたら全日本選手権金メダルもあるかもしれません。そうなると、オリンピック代表です!

 乗りに乗ってる花織ちゃんなので、行けるとこまでいっちゃえ~!大躍進に期待しています!

 

 さて、今回は大躍進の坂本花織選手、グランプリシリーズ2017スケートアメリカの結果分析をしてきましたが、いかがでしたでしょうか。シニアデビューのシーズンに見事銀メダルです!これからの坂本花織選手から目が離せませんね!

 元気いっぱい、笑顔いっぱい、女子高生スケーターの坂本選手です。次世代のエース候補として期待大です!是非、頑張ってほしいと思います。

 それでは、今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

 

 

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