【メロディの作り方】作曲するにはコードが分かればとっても簡単!

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 前回までの記事で、調のお話や、作曲に役立つダイアトニックコード、主要三和音、コード進行の作り方などのお話をしてきました。今回は…

  • 作曲をしたいんだけど、メロディの作り方が分からない…
  • ちょっとは作曲できるんだけど、いつも同じようなメロディになってしまう…。
  • メロディの作り方って色々あるみたいだけど、自分に合ったメロディの作り方は?
  • 音楽の知識はあまりないんだけど、作曲の仕方を学んで曲を作りたい!

 といった疑問や悩みにお答えしていきます。これまでの記事でお話したコード進行の作り方を使って、どのようにしてメロディーを作曲していくのか、メロディの作り方について詳しくご説明していきたいと思います。

 メロディを作り、それにコードを付けて世界で一つだけのオリジナル曲を生み出しましょう!

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メロディの作り方の前に~作曲で大事な4つの決まり

 まずは、前回までの記事の中で大事なことを大雑把ですが振り返っておきましょう。

  • ハ長調(Cメジャースケール)の曲では基本的には「ドレミファソラシド」と聞こえる音しか使われないことが多い。(例外はあります)
  • ハ長調の曲(Cメジャースケール)では、C、Dm、Em、F、G、Am、Bm♭5のダイアトニックコードだけで基礎的な曲は作ることができる。
  • ハ長調の曲(Cメジャースケール)ではメロディーはドから始まってドで終わることがほとんどである。
  • ハ長調の曲(Cメジャースケール)では、コード進行はCから始まってCで終わることがほとんどである。

 最低でも以上のことは覚えておいていただければと思います。この4つの決まりを使ってコード進行を作るところから曲作りを始めることをお勧めします。最初から詳しく読みたい方はこちらの記事をご覧ください。

www.music-an.com

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 では次に、メロディを作る話をしていく前に、作曲の仕方、方法にもいろいろなパターンがあるので、まずは簡単にそちらを見ていきましょう。

 

作曲の仕方・曲の作り方の代表例

  • メロディを先に考えて作曲する方法
  • 歌詞を先に考えて作曲する方法
  • コード進行から先に考えて作曲する方法

 作曲の仕方は大きく分けるとこの3つになるかと思います。それぞれの方法の長所や短所について解説していきたいと思います。

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メロディを先に作る作曲の仕方

 メロディを先に作る場合の作曲の仕方ですが、もちろん鼻歌なども入りますし、ピアノなどで弾きながら作る場合もあるかと思います。一番お手軽な方法かもしれません。とあるバンドの作曲担当者は、スマホのボイスレコーダーをオンにして散歩しながら鼻歌を歌って作曲をするそうです。この方法、意外と使えると思います。

 しかし、この作曲の仕方の場合、初心者だと同じパターンに陥りやすいのです。慣れてこないと童謡のような簡単なメロディしか出てこなかったり、聞きなれた曲とそっくりになってしまう場合が多いです。お手軽ですけど、他人と違った曲を作るには慣れがかなり必要だと思います。

 さらに、メロディにコードを付けていこうとすると、これまた単調になりがちです。なぜかというと、初心者のうちはソの音にはソがコードの構成音に入っているCやGを充ててしまいたいくなるからです。そうなると充てられるコードの種類が限られてパターンがあまり増えません。

 また、メロディーを奏でながらコードをあてるためには、ある程度楽器を弾ける技量が必要になってきます。歌いながらギターやピアノを弾いたり、ピアノを使用して右手でメロディーを弾きつつ左手でコードを弾くということをしなければなりません。ギターで歌いながらコードを探す方がまだ簡単ですが、ピアノでコードを付けるとなると両手弾きが最低限出来なければいけません。楽器に慣れないうちはこれが意外と難しいと思います。

 メロディは作れたけれども、コードを付ける(ハーモナイズ)部分で壁に当たる可能性が高い作曲の仕方だと思います。

 

歌詞を先に作る作曲の仕方

 歌詞を先に考える場合ですが、これは短歌や詩を書いている方におすすめです。しかし、単に歌詞を書けばいいというのではなく、後からメロディーを付けることを意識しなければいけませんから、字数などを一定数に整えて歌詞を書いていく必要があります。

 メロディの繰り返しをどこにするか考えながら歌詞を作るので、決まった文字数の繰り返しを用いて歌詞を書いていかなければなりません。文字数を決めて歌詞を考えておかないとメロディを作るときに苦労するので要注意です。

 しかし、逆にこれを利用してしまう人もいます。歌詞の文字数でリズムが決まるので、文字数にズレがあると逆に歌詞にメロディーが動かさせれていつもと違うメロディーが出やすいという良さもあります。短歌など字数制限のある詩歌作成に慣れている方には向いているでしょう。

 私も実は短歌も趣味にしているので、この方法は意外と好きです。メロディーを先に作ったときの曲とは違ったリズムをもつことが多く、おもしろい結果になることがありる作曲の仕方です。

 また、多少の字数の変化はメロディーの小変更で乗り切れたりします。時数も少しばらつきがあるとリズムが変わって単調さが解消されたりします。Mr.Childrenの桜井さんがよく使うメロディの作り方ですね。

 注意してほしいのは、ある程度曲の構成を頭に描きながら歌詞を書かなければならないということです。Aメロ、Bメロ、サビ用、Cメロなど、曲の構成についての最低限の知識は必要だと思います。

 

コード進行を先に考える作曲の仕方

 コード進行を先に考える場合ですが、この作曲の仕方が一番メロディをいろいろなパターンで思いつく可能性が高いと思います。コード進行をあらかじめ決めているので、曲の構成も大体ですが決まっていることになります。

 構成が決まっているのでメロディを作るのが楽なのです。しかもコード進行を先にいろいろとランダムに試していると、普段自分では使わないコード進行がポンと出てくることがあります。セブンスコードなどを意図的にあてることもしやすいです。

 前提としてコードを弾かなければなりませんので、ピアノやギターを弾けなければなりません。もちろんギターやピアノを弾ける方は、そちらを使うのもいいと思います。

 しかし、最近はコード進行を入力すると自動で伴奏を演奏してくれるアプリや機械もありますので、楽器の苦手な方はそちらを使われるとよいのではないでしょうか。しかも、このアプリや機械でコード進行を打ち込む方法だと、楽器の技量や手癖に左右されませんので、考えるコード進行のバリエーションも増えやすくなります。コード進行のバリエーションが増えると、自然とそれに乗るメロディーも種類が多くなります。アプリや機械の力も借りれるので、自分の楽器の技量以上のこともできるのがよいところだと思います。

 また楽器を弾きながら鼻歌でメロディを作る場合、コード進行が先にできているので伴奏は同じパターンを繰り返すことになります。メロディが先にできてコードを後から探すよりも楽なはずです。楽器でいろいろとコードを探すのは楽器の技量がそれなりに求められます。鼻歌でコード進行に合うメロディーを探してメロディーを作る方がずっと楽です。

 メロディづくりのもとになるコード進行の作り方を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。

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コード進行から作曲するメロディの作り方のまとめ

 では、コード進行を先に作りその後にメロディを作る作曲の仕方をまとめてみます。手順は次の通りです。

  1. 8小節単位でコード進行を作る。(上記の記事を参考にしてくださいね。)
  2. 作ったコード進行をアプリなどに入れてリピート再生をする。
  3. もしくはギターやピアノでコード進行を自分でリピート演奏する。
  4. それに合わせて鼻歌でメロディを作る。
  5. よいメロディーができたら、忘れないうちにスマホなどのボイスレコーダーに記録して置く。
  6. 作ったメロディや仮の伴奏をアプリやパソコンに打ち込む。
  7. 場合によっては記録したメロディを楽譜に起こす。

 以上の方法が私が今までで試してみた中で一番簡単な方法だと思います。楽器が弾けるのに越したことはないですが、テクノロジーの進化のおかげで、演奏の補助をする機械やアプリがたくさんありますので、活用しない手はないと思います。

 そして、一番のポイントは5番の、よいメロディができたら、忘れないうちに録音しておくということです。スマホやタブレット端末、ボイスレコーダーのおかげで手軽に録音できるようになりましたから、これもどんどん活用しましょう。

 スマホがなかったころ、録音のし忘れで思いついた曲を忘れてしまった経験が実は結構あります…。もったいないので思いついたらすぐに録音しておきましょう。メロディだけでもいいですが、コード進行の演奏と一緒に記録しておくと後々使いやすくておすすめです。

 楽器や譜面を使わなくても作曲できてしまうので、ちょっと邪道な感じもするかと思います。しかし、楽器の演奏だと自分の手癖ってどうしても出てしまいます。ですから、「楽器の弾ける方でも普段と違うイメージの曲を書いてみたい」というときなどに活用してみるのはいかがでしょうか。

 8小節単位なので曲の構成の要素の大きなひとまとまり一つ分になると思います。Aメロ、Bメロ、サビなどのどれか一つ分ということです。

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作曲の仕方のおまけ:曲ができたら演奏したくなる!

 曲ができたら演奏したくなるのが人情というものかと思います。機械の力を借りてでも作曲をしているうちに、自然と演奏したくなり、何度も自分で弾いて確かめたり浸ったり(笑)しているうちに、楽器の演奏力も上がっていきます。

 「私って天才かも…」なんてよくある勘違いをするのも、最初のうちはありだと思います(笑)

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 アプリでメロディーやコード進行を作っているうちに、楽器が弾きたくなってきたらチャンスです。迷わず楽器を買ってしまいましょう!

 コードだけ弾ければよいという方にはギターがおすすめです。ギターのストローク演奏は、ピアノのコード弾きよりかなり簡単なはずです。押さえるのが難しいFコードの壁を乗り越えられればですが…。(ハイコードとも言います)

 ピアノでそれなりのコード弾きをするには、左手も使ってベース音(ルート)も加えなければなりません。個人的にはギターでFコード(ハイコード)の壁を乗り越える方が、ピアノの両手弾きよりは簡単かなと思います。

 

 ちなみに、私の使っているギターはこちらです。YAMAHAと島村楽器コラボなので、ギターとしてはマイナーな部類かと思いますが…。

 

デジタルピアノはこちらを使っています。

Roland ローランド デジタルピアノ RD-800 88鍵

Roland ローランド デジタルピアノ RD-800 88鍵

 

  RD-800は手弾き専用です。自動演奏の機能は補助的にしかついていませんのでご注意ください。コードの自動再生はしてくれません。

 

 コードを入力して自動再生をするのは専用機よりも今はスマホのアプリで十分だとおみます。ちなみに昔はこんな機械を使っていました。生産完了品です。

 

 さて、今回はメロディの作り方をご紹介してみましたがいかがでしたでしょうか。楽器が弾けなければ作曲できないというイメージを崩して「作曲って意外と簡単そう!」と思っていただけたのなら幸いです。

 ちなみに、こちらの本はライトノベル形式で主人公の女の子が作曲方法を友達から学んでいくという珍しい作曲入門書です。物語を読んでいるうちに自然と作曲法が身に付きます。とても読みやすいのでいいですよ!

作曲少女?平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話?

作曲少女?平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話?

 

 

 手持ちのスマホを使って、ぜひ作曲とメロディづくりに挑戦していただければと思います。そして、音楽の魅力にはまって「楽器がほしい!」となっていただければ、元バンド経験者の端くれとして、大変嬉しく思います。私と一緒に楽器弾いてみませんか?

 それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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