引取運賃と発送運賃(発送費)の仕訳【勘定科目と取引例の解説】簿記3級

引取運賃と発送運賃の仕訳のイメージ

 当ブログにお越しいただきありがとうございます。会計的お仕事女子のあんがお送りする経理と簿記の仕訳解説シリーズ記事です。今回は日商簿記3級で出題される商品売買のうち、引取運賃と発送運賃の仕訳について解説していきます。特に…

  • 引取運賃、発送運賃とは?どんな勘定科目を使うの?
  • 発送費が発生するときの仕訳はどうなるの?
  • 商品を仕入れたときや売上げたときの発送費の扱いは?
  • 引取運賃や発送運賃に関する仕訳の例や練習問題、解説はないのかな?

 などの疑問やご要望におこたえしていきます。商品を発送する時など必ず発送料、いわゆる運賃がかかりますよね。発送元が払うか受取元が払うかで仕訳も変わりますので、そのあたりを詳しく確認していきましょう。

 引取運賃と発送運賃の仕訳を身に付けて、簿記3級合格へとまた一歩近づいてください!今日も仕訳を切りまくります。

 また、経理事務の方で仕訳の例を確認したいという方も是非ご活用ください。それでは、よろしくお願いいたします。

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引取運賃、発送運賃とは

  商品を売買するときに、運送会社に運搬を依頼すると運賃(発送料)が発生することがあります。仕入れと販売の時で運賃の呼び方が次のように変わります。

  • 仕入れた商品にかかる運賃→「引取運賃」
  • 販売した商品にかかる運賃→「発送運賃」

 

引取運賃の取引例と仕訳

 引取運賃は商品を仕入れるのに必要な費用です。そのため、仕入勘定(費用)に含めて処理します。仕入の金額に上乗せるということです。

取引の例:大阪商店から商品¥1,200を掛けで仕入れ、引取運賃¥30は現金で支払った。

仕訳の手順①:まず商品の値段¥1,200とその引取運賃¥30を合わせた額が仕入値となるため、仕入(費用)の発生を¥1,230として仕訳します。

(仕   入) 1,230  (     )

仕訳の手順②:その後、商品を掛けで支払ったので買掛金(負債)が増加し、引取運賃を現金で支払ったので現金(資産)の減少として仕訳します。 

(仕   入) 1,230 (買 掛 金) 1,200

           (現   金)   30

 仕入の金額の内訳を相手の科目で仕訳するイメージです。手順①と②は逆になっても、もちろんOKです。仕入(費用)の発生で借方から仕訳するよりも買掛金(負債)の増加と現金(資産)の減少で貸方から仕訳する方がやりやすい方は貸方から仕訳を切りましょう。

 資産や負債、費用、収益の増減で借方になるか、貸方になるのかを再確認したい方はこちらの記事をどうぞ。仕訳の基本なので大事ですよ!

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 また、簿記の試験問題ではめったに出ないですが、仕入れの時に運賃を相手方が負担してくれた場合は、仕入れに運賃の金額を加える必要がありませんので、運賃の仕訳はせずに仕入のみの仕訳になります。

 

発送運賃(発送費)の仕訳と発送費という勘定科目

  • 商品を販売したときの送料は「発送費(費用)」の勘定科目を使う。

 商品を販売したときの発送運賃の仕訳は自分(当方)が運賃を負担したのか、相手(先方)が運賃を負担したのかで仕訳の仕方が変わります。ちなみに、簿記では自分の側を当方と言い、取引相手を先方と言います。この言い方はよく使いますので覚えてしまいましょう。

 商品を販売したときの送料は発送費(費用)という勘定科目を使いますが、発送費という勘定科目を使うのはこちらが送料を負担したときのみのなので注意してください。

 

自分が支払う場合(当方負担)の取引例と仕訳

取引の例:東京商店に商品を¥1,500で売り渡し、代金は掛けとした。なお、発送運賃(当方負担)¥40は現金で支払った。

仕訳の手順①:まず、商品を掛けで売り上げた仕訳をしてしまいましょう。売上(収益)の発生と売上代金を掛けとしたので売掛金(資産)の増加です。

(売 掛 金) 1,500 (売   上) 1,500

仕訳の手順②:次に、運賃を負担したので発送費(費用)が発生し、それを現金で支払ったので現金(資産)の減少として仕訳します。

(売 掛 金) 1,500 (売   上) 1,500

(発 送 費)    40  (現   金)  40

 売上の時の仕訳に発送費の仕訳を付け足すイメージです。

ちなみに、借方と貸方の簡単な覚え方の記事もありますので、どうぞご覧ください。

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相手が支払う場合(先方負担)の取引例と仕訳

売掛金に運賃を含める場合

 商品を販売したときの発送運賃を相手(先方)が負担するとき、運賃を一時的に建て替える場合があります。立て替えた金額は普通、商品の代金と合わせて回収するため、売掛金勘定(資産)の借方に記帳します。後でもらえるので売掛金というわけです。

取引の例:仙台商店に商品を¥1,800で売り渡し、代金は掛けとした。なお、発送運賃(先方負担)¥50を現金で立て替え払いした。

仕訳の手順①:まずは売上(収益)の発生を記入します。

(     )     (売   上) 1,800 

仕訳の手順②:次に代金は掛けなので売掛金(資産)の増加ですが、ここに発送運賃も上乗せします。さらに発送運賃は現金で立て替えているので現金(資産)の減少の仕訳が加わります。運賃は売掛金に上乗せしたので発送費(費用)は発生しません。

(売 掛 金) 1,850 (売   上)1,800 

             (現   金)  50

 

立替金勘定(資産)を使う場合

 売掛金勘定(資産)とは別に、立替金勘定(資産)に記帳する方法もあります。その場合の仕訳は次のようになります。

仕訳の手順:最初に掛けによる売上を仕訳し、その後立替金勘定(資産)の増加として発送運賃の仕訳を付け足します。立替金勘定は後日立て替えた金銭を受け取る権利なので資産です。

(売 掛 金) 1,800 (売   上)1,800 

(立 替 金)   50  (現   金)  50

 売掛金勘定を使うか立替金勘定を使うかは、簿記の試験の場合は問題文で指示がでます。問題文に「立て替え払い」と書かれているからといって、いつも立替金勘定を使う訳ではありませんので気を付けてくださいね。

 また、売上の場合で発送運賃が先方負担着払いなどの場合は、立て替える必要がないので、発送運賃の仕訳はしません。当方の現金などが動かないので仕訳の必要がないのです。

 

引取運賃と発送運賃(発送費)の仕訳と勘定科目のまとめ

  • 引取運賃は仕入(費用)に含めて仕訳
  • 発送運賃の当方負担は発送費(費用)という勘定科目を使って仕訳
  • 発送運賃の先方負担は売掛金(資産)に含めるか、立替金(資産)を使って仕訳

 

 さて、今回は簿記3級の商品売買の仕訳として、引取運賃と発送運賃の仕訳についてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

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 それでは、試験勉強頑張ってくださいね!無事に簿記3級の試験を突破して会計職の道に一歩踏み出しましょう。

 今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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