平昌オリンピック終了!女子フィギュアメダル・順位予想と結果考察

 こんにちは。フィギュアスケート観戦歴15年のフィギュアスケートおたくのあんがお送りするフィギュアスケート記事です。いよいよ平昌オリンピックも終盤です!先日女子フィギュアスケートのショートプログラムも終了しました。代表の宮原知子選手、坂本香織選手、共に大活躍でしたね!

 さて、早速ですが、今回はこの2選手の平昌オリンピックでの活躍を予想してみたいと思います。独断と偏見でお送りしますが、ご承知おきくださいね。競技終了後には最終結果も追記したいと思います。

 それでは、よろしくお願いします。

 

日本女子フィギュアスケート代表2選手の紹介

 まずは、平昌オリンピック代表の宮原知子選手と坂本花織選手について簡単にご紹介したいと思います。

宮原知子

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時事ドットコム

 身長152㎝と小柄な選手ですが、ジャンプもしっかり跳べます。3回転ルッツ→3回転トウループという難易度の高いコンビネーションジャンプも高い成功率で跳ぶことが出来ます。また、表現力が豊かな選手で演技構成点で高得点を取れる選手です。個人的には彼女のレイバックスピンが大好きです!

 2015世界選手権2位、2016GPファイナル2位など、世界のトップレベルで争うことのできる選手です。股関節の怪我で11か月間競技からは離れ、昨シーズンの世界選手権は棄権しています。ジャンプの練習ができない時期もありましたが、見事にエース復活を遂げ、平昌オリンピック代表を全日本選手権優勝で勝ち取りました。世界大会でのパーソナルベストは、2016GPファイナルでの218.33となっています。 

 平昌オリンピックSPではスコア75.94で見事4位です!メダルが狙える順位となりました。期待大ですね!

 

坂本花織

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時事ドットコム

 スケーティングがとても上手で、スピードに乗った演技をすることが出来ます。今シーズンシニアデビューですが、堂々の戦いぶりが頼もしいです。

 ショートプログラムでは基礎点が1.1倍になる後半に全てのジャンプを持ってくるなど、世界トップの選手たちと同じ構成で挑んできました。また、フリースケーティングでも7本のジャンプのうち5本を基礎点が1.1倍になる後半に持ってきています。ジャンプの技術もさることながら、体力的にもレベルの高い選手ですね。ただし、一番難易度の高いルッツジャンプが少々苦手のようです。3回転ルッツからのコンビネーションはもっていませんので、このあたりをどうするかが今後の課題となるでしょう。

 個人的にはエッジが深く入るステップにも注目だと思います。エッジの切り返しがとても上手な選手です。

 オリンピック直前の四大陸選手権ではパーソナルベストの214.21で見事金メダルを獲得しました。急成長している坂本花織選手です。平昌オリンピックでの活躍が楽しみですね。平昌オリンピックSPでは実力を存分に発揮しスコア73.18で5位に付けています。フリーでの活躍がこれまた楽しみです。 

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各国の有力選手の紹介

 次に、各国の有力選手についてご紹介していきます。強豪ロシアの選手の出場は国としてではなく個人として認められました。少々残念ですがロシアの選手も出場できるということで、少しほっとしています。ロシア勢のいないフィギュアスケートは寂しすぎますからね。それでは、GPシリーズやGPファイナルから有力選手をピックアップしていきます。

エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)

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朝日新聞デジタル

 堂々の現世界女王です。パーソナルベストは他の選手が210点台が多い中、241.31と一人抜きんでています。難易度の高いルッツからのコンビネーションジャンプはあまり跳ばないようですが、それでもこの得点を叩き出すのはさすがです。3回転フリップ→3回転トウループのコンビネーションジャンプは本当に見事です。

 足のケガによりGPファイナルは欠場となりました。怪我の具合も気になるところではありますが、調整が順調なら間違いなく金メダル争いに絡んでくるはずです。

 SPでは81.61で2位に付けています。さすがの実力と言ったところです。


アリーナ・ザギトワ(ロシア)

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 産経ニュース

   今シーズンのGPファイナル優勝者です。しかもシニアデビューは今シーズンからの15歳と驚異的な存在です。パーソナルベストはそのGPファイナルで223.30となっています。ジャンプの基礎点が1.1倍になる演技後半にすべてのジャンプを持ってくる難易度の高い構成で挑んできます。しかも高得点の狙える3回転ルッツ→3回転トウループなどのコンビネーションジャンプも持っている選手です。ロシア勢恐るべしです。

 SPでは82.92で見事1位です。武器である技術力を最大限発揮しましたね。フリーもどこまで伸びるのか見ものです。

 

マリア・ソツコワ(ロシア)

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産経ニュース

 身長173㎝と、女子のフィギュア選手の中ではかなり背の高い選手となります。長い手足をきれいに使っての表現を得意としている選手です。パーソナルベストは、2017GPファナイルでの216.28です。昨年度からGPシリーズシニアデビューをし、シニアデビューのシーズンにGPファイナルにも進出しました。着実に実力を積み上げてきた選手です。今シーズンのGPファイナルでは見事に銀メダルを獲得しました。成長著しい選手とも言えるでしょう。

 写真がちょうどよいのが見つからなくて、申し訳ないのですが昨シーズンのものになっています。

 

ケイトリン・オズモンド(カナダ)

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産経ニュース

  2016~2017シーズンの世界選手権銀メダルの選手です。そのときにパーソナルベスト218.13を出しています。技術的に優れ、ジャンプの得意な選手と言えるでしょう。ジャンプは3回転フリップ→3回転トウループを主力に戦ってきます。また、大技である3回転サルコウ→2回転トウループ→2回転ループなどのコンビネーションジャンプも持っています。3連続ジャンプが決まるとかなりの高得点になります。コンビネーションジャンプをどう決めてくるかがポイントになりそうな選手です。しかし、3回転ルッツからのコンビネーションはどうやら持っていないようです。そのあたりの底上げをしてくるかどうかがポイントになりそうです。

 2017GPファイナルでは、見事に銅メダルを獲得しています。世界選手権銀メダルの経験もあることを考えると、大舞台には強い選手と言えるのではないでしょうか。

 SP78.87で3位に付けています。宮原知子選手や坂本花織選手と直接の銅メダル争いをすることになりました。FSがどうなるかドキドキしますね。

 

ガブリエル・デールマン(カナダ)

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国際ニュース:AFPBB News

 世界選手権で銅メダルの経験もある実力の高い選手です。パーソナルベストは2017 国別対抗戦での214.15となっています。210点越えをしてくる選手ですが、今季はまだそれほど調子を上げてはきていないようです。

 ただし、ジャンプの技術は高いものがあり、3回転トウループ→3回転トウループで判定限度一杯の最高得点をたたき出したことのある選手でもあります。3回転ルッツ→3回転トウループを成功させたこともある選手です。

 どれだけ調整をしてきているか、日本勢にとって要注意の選手の一人だと思います。

 

カロリーナ・コストナー(イタリア)

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SANSPO.COM(サンスポ)

  フィギュアスケート選手が20代後半までに引退することが多い中、現在30歳とシニア現役約15年と、恐るべき現役続行年数を記録している選手です。世界選手権女王や、ソチオリンピックでの銅メダル獲得など、これまでの実績も素晴らしいです。

 パーソナルベストは2014年ソチオリンピックでの216.73です。3年後の今回のGPシリーズでのハイスコアも215点台と、衰えを全く感じさせません。オリンピックという大舞台でパーソナルベストをたたき出したことからも、メンタルの強さを感じます。数々の修羅場を潜り抜けてきた選手です。大きなプレッシャーがかかり何が起こるか分からないオリンピックの舞台でも、実力を100%発揮してくるのではないでしょうか。

 

ブラディー・テネル(アメリカ)

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時事ドットコム

 パーソナルベストは、2017GPシリーズスケートアメリカでの204.10となっています。身長が167㎝と非常に背の高い選手です。昨シーズンまでは目立った戦績はありませんが、今シーズンのGPSスケートアメリカでパーソナルベストをたたき出し銅メダルを獲得しました。宮原選手、坂本選手と一緒に表彰台に上がったわけです。

 成長著しい選手ですので、2月の平昌オリンピックまでにどこまで伸ばしてくるか、注目の選手です。その伸び具合によっては、日本勢の前に立ちはだかる可能性もあるでしょう。

 

 GPシリーズやGPファイナルでの成績を考えると、以上の選手が有力選手として挙げられるのではないかと考えます。

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有力選手の今シーズンのハイスコア

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時事ドットコム

 それでは、有力選手の今シーズンのハイスコアを比べていきましょう。日本選手は全日本選手権はややジャッジが甘いため、全日本選手権のスコアは使用しません。世界大会で現時点終了している、GPシリーズとGPファイナルからスコアを拾っていきたいと思います。四大陸選手権も個人的にはややジャッジが甘いと思うので対象スコアからは外しておくこととします。

  1. エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)SP:80.75 FS:150.46 合計:231.21
  2. アリーナ・ザギトワ(ロシア)SP:76.27 FS:147.03 合計:223.30
  3. マリア・ソツコワ(ロシア)SP:74.00 FS:142.28 合計:216.28
  4. カロリーナ・コストナー(イタリア)SP:74.62 FS:141.36 合計:215.98
  5. ケイトリン・オズモンド(カナダ)SP:77.04 FS:138.12 合計:215.16
  6. 宮原知子(日本)SP:70.72 FS:143.31 合計:214.03
  7. 坂本花織(日本)SP:69.40 FS:141.19 合計:210.59
  8. ブラディー・テネル(アメリカ)SP:67.01 FS:137.09 合計:204.10
  9. ガブリエル・デールマン(カナダ)SP:70.65 FS:126.18 合計:196.83

 

平昌オリンピック順位予想

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時事ドットコム(全日本選手権表彰台)

 上記の今シーズンハイスコアを見てもお分かりになるかと思いますが、ロシア勢の強さが目につきます。

 強豪ロシア勢の牙城を崩せるのは日本では宮原選手に期待がかかるところでしょう。メドベージェワ選手とザギトワ選手の強さはもう別次元ですね。この2人で金メダル争いをするのではないでしょうか。

 スコアで考えると、宮原選手はソツコワ選手あたりと良い勝負となります。激戦の銅メダル争いを繰り広げることになるのではないでしょうか。コストーナー選手やオズモンド選手も宮原選手に近いスコアです。銅メダル争いが熾烈になりそうですね。

 また、急成長を続けている坂本花織選手も大注目です。全日本選手権の演技を見る限りは、ほぼノーミスでしたが、3回転ルッツがあまり得意でないところなど、フリースケーティングのプログラムの難易度はまだまだ上げられる余地があると思います。四大陸選手権では見事に金メダルも獲得しました。オリンピック本番までにどれだけプログラムの基礎点を上げてこられるか、目が離せませんね!この勢いですと、銅メダル争いに絡んでくる可能性はありそうですよ。本当に成長が楽しみな選手です。

 SPでは宮原知子選手が4位、坂本花織選手は5位です。充分銅メダルを狙える位置に付けました。FSも全力で応援しましょう!

 

最終結果!

  1. アリーナ・ザギトワ(ロシア)SP:82.92 FS:156.65 合計:239.57
  2. エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)SP:81.61 FS:156.65 合計:238.26
  3. ケイトリン・オズモンド(カナダ)SP:78.87 FS:152.15 合計:231.02
  4. 宮原知子(日本)SP:75.94 FS:146.44 合計:222.38

 以上のような結果となりました。技術面で優れるザギトワ選手が表現力で優れるメドベージェワ選手をわずかに上回る結果となりました。技術面が重要視される最近のフィギュアスコアの傾向が出ていますね。4位の宮原選手のスコアも数年前なら金メダルというぐらいの点数です。パーソナルベストですし、本当に大健闘だと思います。お疲れ様でした。

 演技構成点は女子FSでは80点が満点ですが、技術点にはジャンプの難易度さえ上げられれば天井が無いルールになっています。それを受けてか、最近のフィギュアのスコアは演技構成点より技術点が高くなる傾向にあります。技術偏重との声もありますので、採点方式などルール変更の可能性が出てくるかもしれません。

 フィギュアスケートにとって平昌オリンピックが1つのターニングポイントになるかもしれませんね。

 

 さて、今日は女子フィギュアスケートの平昌オリンピックの順位とメダル予想、そして最終結果をお知らせしましたが、いかがでしたでしょうか。オリンピックも終わったばかりですがすぐに世界選手権も控えています。世界選手権もみんなで力いっぱい応援しましょう!

 それでは、今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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