短歌女子のあんがお送りする短歌の作り方シリーズ記事です。短歌を作っていると…
- 文字数がオーバーしちゃった…どうしよう?
- 文字数が足りない!どうやって文字数を合わせたらいいの?
- 使いたい言葉があるんだけど、上手く文字数が合わない…。
などのような悩みに直面すると思います。私も短歌を作っていて同じようなことで悩んだことが多いです。そこで。今回は文字数がオーバーしたときや足りないときの文字数の合わせ方を中心にお話をしたいと思います。
短歌の文字数合わせが上手くいくようになると、だんだんと短歌作りが楽になって楽しくなってきますよ。自由自在に言葉を操れるようになって、短歌づくりを楽しんでくださいね!
それでは、よろしくお願いします。
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短歌の文字数が足りないときに文字数を合わせる方法
選んだ言葉に付け足す言葉を考えて5文字や7文字にする
日本語には、単語で5文字ぴったりや7文字ぴったりの言葉は意外とありません。単語ではそれより短い言葉がほとんどです。それでは、短歌にその言葉を使うときにはどうすればいいのでしょうか?助詞や助動詞、動詞などを上手に使うと解決できると思います。
前回からの題材は「恋」ですが、前回の言葉マップから選んでみます。出来るだけ「恋」と関係なさそうなのを選んでみます。もう一度、前回作った言葉マップを見てみますね。
例として「鳥」を選んでみることにします。「鳥」は2文字です。「飛ぶ鳥の」とすれば5文字になります。また「鳥のよう」でも5文字ですね。7文字はちょっと長いので動詞を付けて「飛ぶ鳥揺れて」などになるかと思います。前後のつながりを考えたり、短歌に載せたい気持ちを考えて言葉を付け足す工夫していくと、上手に5文字や7文字に収めることができるはずです。「揺れる」と付くとちょっと恋愛を想像するような続きが考えられますよね。
みなさんも上の言葉マップや、自分で作ってみた言葉マップから言葉を一つ選んで、5文字や7文字にする練習をしてみてください。どうでしょうか?「思っていたより簡単そう!」と思われたかもしれませんね。
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文字数を合わせて短歌に仕上げる一番簡単な方法
それでは、実際に短歌を作るときのお話を少しずつ進めていきます。一番簡単なのは先ほど書いた文字数を合わせる方法で「5、7、5、7、7」の一番先頭の5文字を決めてしまう方法です。
もちろん、下の句の「7、7」の部分からできてしまうこともあります。「5、7、5、7、7」の真ん中の5からできてしまうこともあります。そこは柔軟に対応できれば、逆によい短歌ができる可能性も高いのですけれどね。
短歌づくりに慣れてきたら途中から作るのにも挑戦してみてください。慣れてくると、選んだ言葉をどこに入れればいいのか、言葉の語尾を変えたりして文字数を変え、試行錯誤しながら「5、7、5、7、7」の全体の完成に少しずつ近づいていきます。
ここでも忘れてほしくないのが、一度作った候補は消さないで取っておくということです。ちなみに、短歌の数え方は1首(いっしゅ)2首(にしゅ)と数えるのですが、同じ言葉で何首も作り、どの候補がいいか後からじっくり選定する方が、いい短歌ができると思います。
文字数がオーバーしたときの文字数の合わせ方
次に、文字数がオーバーして苦労するときに私がよく行う対処法をいくつかご紹介したいと思います。ここからは、ちょっと難しい話になるかもしれません。
6文字を7文字にして語順の入れ替えを検討する方法
「5、7、5、7、7」の最初の5文字に入れたいのだけれども、どうしても6文字になってしまう場合は、いっそ7文字にして、順番の入れ替えを考えてみましょう。
例えば「空」を一番最初の5文字に入れたいと考えて、「空からくる」と作ってみたとします。「空からくる」は6文字です。これを5文字にするのは、なかなか難しいと思います。そこで「空から降って」などとして7文字にしてしまい、上の句の真ん中か、下の句の「7、7」のどちらかに入らないか、語順の入れ替えを検討するのです。
気を付けてほしいことは、語順の入れ替えを検討するとなると、他の言葉も修正しなければならない事が多いということです。一度作ろうとした短歌にかなりのてこ入れをすることになります。
代わりの言葉を探して5、7の12文字にしてしまう方法
いろいろと試行錯誤しても、どうしても文字数がオーバーするということはあります。そうなったときは、いっそのこともっと増やして5,7の12文字や7、7の14文字にしてしまうというのも手です。
この方法は選んだ言葉の意味を変えずに詳しく表現して変更することになります。言葉マップに戻って改めて言葉を探してもいいですし、似たような表現の言葉を探してもいいかと思います。
先ほどの「空」でしたら「天空」や「晴天」「蒼天(そうてん)」など、「空」に代わる同じような意味の言葉を探してみるのも1つの手です。そして「くる」というのを「舞い降りる」としてしまい「舞い降りる 天空からの 〇〇〇〇〇」などとすると形が整います。「空からくる」という事柄を大胆で詳しい表現に直して「5、7」の12文字まで伸ばし、語順も入れ替えたというわけです。
短歌を作るとき、特に最初のうちは、1首の短歌に多くの内容を入れたくなる事が多いと思います。その短歌として詠みたい内容を細かく分けられないか、もう一度考えてみましょう。分けられるのであれば使いたい言葉を詳しく長い言葉に変えてしまいます。そうすることで、1首にしようとしていたものを2首にしてしまうのです。これでうまくいく場合も結構ありますよ。
ややこしくなってきたような気がしますので、ちょっとまとめておきますね。
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短歌で字数がオーバーしたときや足りないときの対処法のまとめ
- 短い言葉には付け足す助詞や動詞を工夫して5文字や7文字にする。
- 6文字だったら7文字にして語順の入れ替えを検討する。
- 似ているけど詳しい意味の別の言葉に置き換えて、5,7の12文字や7、7の14文字までさらに伸ばしてしまう。
- 文字数を増やして短歌の内容を分けて1首を2首にする。
さて、今日は文字数がオーバーしたときや足りないときの合わせ方についてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。後半は少し難しくなってきて、だんだんと基礎編から抜けつつあるような感じになってきました。このあたりをこなせるようになってくると、短歌づくりが上達してきた証拠かなと思います。
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ちなみにこちらは、俵万智さんのマンツーマン短歌教室に一青窈さんが入門して、短歌を学ぶ様子を本にしたものです。 二人のやりとりの様子から短歌の作り方を学べるので、一般的な短歌入門書より読みやすくていいですよ。
短歌づくりの上達のためには、とにかくたくさん作ってみることが一番大事です。どんどん挑戦してみてくださいね。
それでは、今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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