みなさん、こんにちは。元合唱部のあんがお届けする、合唱シリーズです。今回は合唱の上手な歌い方や上達、合唱指導法のコツやテクニックを5つご紹介します。合唱ってとても楽しいですけれど、歌い方はけっこう難しいですよね。
- 合唱コンクールに出るんだけど、合唱曲を上手に歌って優勝したい!
- 合唱の上手な歌い方や上達のコツってどんなものがあるのかな?
- 合唱指導をすることになったんだけど、ポイントは?
などのような悩みが合唱を練習していると出てくるのではないでしょうか。今回はこのような合唱のお悩みにこたえるべく記事をまとめました。上手に歌えるようになると、更に合唱が楽しくなっていきます!そうすると歌うことがどんどん好きになって、また楽しくなっていきますよ!
私はどちらかというと、ソプラノではなくテナーで下でハモるのを生きがいにしていました(笑)パートリーダーも務めていたので、しっかりとした内容をお届けできると思います。
嬉しいことに当ブログの合唱関連記事は、合唱関係者の方にも読まれているようです。ありがとうございます。指導法や練習の参考にもきっとなるはず!
それでは、早速始めていきますね。どうぞよろしくお願いします。
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合唱曲の上手な歌い方や上達のための合唱指導5つのポイント
ポイント①姿勢
先ずは姿勢ですね。一番基本になるかと思います。歌を歌うってやっぱり体を使うことですから、スポーツと同じでフォームが整っていないと上手に発声できないんですよね。
ポイントとしては声の通り道を体の中にしっかりと確保するイメージになります。具体的なポイントを箇条書きにしてみます。
- 背筋は伸ばす。
- 猫背にならないように肩をやや開く。
- 両足は肩幅より少し狭い感じに開く。
- 頭のてっぺんから糸で引っ張られているイメージ。
- 高音が出なくて苦しくなっても上を見ない。
- 視点は正面よりもやや上。
声を出す基になる息は気道を通りますから、その流れがスムーズになるように背筋は伸ばします。肩をやや開くと気道が開きますので息の流れがスムーズになります。しかし、肩は開きすぎると不自然な力が入るので要注意です。
上半身をしっかりと支えるために、両足は肩幅より少し狭いくらいに開いて安定感を出します。合唱でも下半身の安定は大切です。
頭のてっぺんから糸で引っ張られているイメージで立つと、首がまっすぐになり、こちらも気道の確保に効果があります。
あとよくやってしまいがちなのが、高い音が出なくて苦しくなって上を向いてしまうことです。上を向くとのどが伸び切ってしまうので逆に高音が出にくくなります。苦しいからと言って上を向きすぎないように気を付けましょう。
声をぶつける目標とする視点はやや上の方がいいと思います。下に向けると床に声が落ちて遠くまで声が届きません。
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ポイント②舌の形
これは、小学校の時の合唱団の先生に教えていただいたものです。ちょっと練習が必要ですね。こちらも声の通り道を最大限に確保する目的があります。舌の真ん中がへこむようにして口を開いて声を出せるように練習しましょう。舌の真ん中がへこんだままで口を開けているか、自分の指で触って確認します。何度か練習していると、口を開けたときに自然と下の真ん中がへこんで、声の通り道を確保できるようになりますよ。
ポイント③ブレス
ブレスというのは息を吸うことです。息を吸わなければ声が出ないのは当たり前なんですけど、これって意識しないと吸う量が不足しがちになります。楽譜ではVの記号でブレスをすることろが示されています。
少し長めの休符の時にゆっくり大きく吸い込むブレスと、ほとんど休みの無い短い休符や、フレーズ間の間に急いで吸わなければならない短いブレスを上手に使い分けられるようになりたいですね。
息はもちろん口から吸ってもいいですが、鼻から吸った方が後ほどご説明する腹式呼吸になりやすくていいと思います。鼻の穴が一時的に大きくなりますけどね(;^_^A
鼻から大量の息を吸うのには慣れが必要なので最初のうちは無理せず口で吸った方がいいと思います。慣れてきたら、鼻と口を両方使って吸うようにしていくとよいでしょう。
ポイント④腹式呼吸
ブレスの話に続く感じで、呼吸法のお話をちょっとしておきます。ご存知の方も多いと思いますが、呼吸法には大きく分けて胸式と腹式の二つがあります。
合唱には腹式呼吸の方が適していると言われています。胸式ですと息を吸える量が腹式よりも少なくなりがちです。ロングトーンの発声を必要とされる合唱には、息をたくさん吸って声量や声を続けて出す時間を確保できる、腹式呼吸の方がよいですよ。また胸式呼吸だと裏声が上手く出せずに地の声で発声してしまいがちです。
では、腹式呼吸とはどんな呼吸法方なのでしょうか。簡単に説明しますと、息を吸ったときにお腹が膨らむようにするのが腹式呼吸です。胸式は息を吸ったときに胸が膨らむ感じがします。
胸式で呼吸をしていると息を吸ったときに少し背伸びをする感じになってしまうと思います。腹式呼吸で息を吸うと頭の上下動は無いはずです。発声姿勢の安定ということからも腹式呼吸の方がしっかり声が出せるでしょう。
ポイント⑤発声の強弱
強弱をしっかりと付けると、曲にメリハリがついてとても上手に聴こえます。また、表現力の幅を広げる意味でも重要になってくるでしょう。
ここで気を付けたいのは、本気で最大に出せる発声量というのは変わらないということです。ということは、弱い部分で抑えて歌わないとサビなど一番強く歌いたい部分が目立たなくなるということです。
また、強弱の付け所にもポイントがあると思います。合唱曲はたいていサビ前に長く伸ばす部分が出てきます。ここでクレッシェンドをかけてだんだん大きくしながら伸ばしていくと、感動的に盛り上がりますよ。
さて、今回は合唱曲の歌い方や上達方法、指導法のコツなどについて書かせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。当たり前のようなことが多いですけれども、意外と意識していないと忘れてしまうことが多いので、基本として押さえておいていただければと思います。
合唱の上達法や歌い方のコツをもっと知りたい方はこちらの本がおすすめです。声の出し方、個人練習や全体練習の方法、合唱団をひとつにまとめる方法も書かれていて、とても参考になりますよ。漫画があったり図解も豊富でとっても読みやすいですよ。
合唱指導をされることになった先生方にはこちらをおすすめします。
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どんどん上手に歌えるようになって、さらに合唱を好きになっていただけると嬉しいです。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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