みなさんこんにちは。元合唱部のあんが合唱曲をご紹介するシリーズです。今回は小学校で行われる学習発表会で、おすすめの合唱曲をご紹介したいと思います。
学習発表会は地方によっては学芸会とも言いますね。私の小学生時代は学習発表会と呼んでいました。
学習発表会では劇が行われることもありますし、器楽合奏や合唱などの音楽の発表などが行われることが多いと思いますが、今回は合唱曲に絞ってお話していきます。
私も小学生時代、ピアノ伴奏者を何度か経験しました。学習発表会ですので、子どもたちが自分で伴奏を弾けるかどうかも大事になってくると思います。ピアノ伴奏の難易度も、伴奏者経験をもとにしてご紹介していきます。
それでは、よろしくお願いします。
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学習発表会におすすめの合唱曲~小学校低学年編
「青い空に絵をかこう」 作詞:一樹和美 作曲:上柴はじめ
低学年らしく元気いっぱいに歌える曲だと思います。歌詞の内容は「大きな船に乗って希望のいっぱいの明日へ出発しよう!」という内容の歌です。
「青い空に絵に絵をかく」というのは「自分たちの未来を描く」という例えなのだと思います。サビの部分は「エイヤー!」と合いの手が入り、その掛け合いを楽しみながら元気よく歌えます。この相の手は、小学校低学年ぐらいの子どもたちが歌うと、とてもかわいらしいです。「エイヤー!」の部分で片手を突き上げてもいいですね。
また、元気なだけでなく、しっとりした部分もあります。Aメロの部分が3番の途中で伴奏が静かになります。テンポも落ちて優しくしっとりと聴かせたい部分です。このしっとりした部分と前半・エンディングの元気な感じの対比が出来ると、かなり完成度が上がると思います。いったん引いた部分からクレッシェンドして最後のサビに突入できるといいですね。
2部合唱の曲ではありますが、斉唱で歌っても十分聞きごたえがあるので、小学校・低学年の子どもたちに、大変おすすめだと思います。
ピアノ伴奏は少々難しいので、よほど上手な子でなければ、低学年の子どもが弾くのは難しいと思います。伴奏は大人が弾くのがよいでしょう。
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「たいようのサンバ」 作詞・作曲:美鈴こゆき
サンバの名の通り、元気いっぱいに歌える低学年にぴったりの曲になっています。テンポが♩=126と多少早く、譜割りも16分音符が入ってきますので、遅れないようにしっかりと伴奏についていって歌うように気を付けたいです。譜割りは多少難易度が高いので、リズムを外さないように、しっかりと練習しましょう。こちらも2部合唱の曲ですが、低学年で歌うときには斉唱で充分です。
Bメロ部分の歌詞は「こころウキウキ きもちフワフワ」と大変かわいらしいものになっています。ウキウキやフワフワのところで簡単な振りを付けても可愛らしいですね。強弱のことはあまり気にせずに、出だしから元気いっぱいに歌い、最後まで声量が続くように頑張りましょう。
サビの「太陽のサンバ」の後に手拍子を入れてもノリがよくなっていいと思います。
歌詞の内容は、晴れた日曜日を題材にし、楽しい休日への期待感が表現されています。日曜日の大好きな子どもたちが、ノリノリで歌えること間違いないです。
伴奏はこちらも難しく、子どもで弾くのは難しいかと思います。基本的にコード引きで攻める伴奏ですが、テンポが速いため大人でも少々難易度が高いのではないでしょうか。大人が伴奏を付けるのが無難かと思います。
小学生のための心のハーモニー ベスト!全10巻(3)音楽集会・音楽朝会の歌
- アーティスト: 合唱,すみだ少年少女合唱団,宝塚少年少女合唱団,新沢としひこ,杉山政美,中川李枝子,やなせたかし,高木あきこ,美鈴こゆき,からすえいぞう,若松歓
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「にじ」 作詞:新沢としひこ 作曲:中川ひろたか
ほんわかしたムードのゆったりとした曲です。速さは♩=90となっています。メロディーに3連符が出てきますので、少々リズムをとるのに注意が必要ですが、それほど難しくはないと思います。こちらも2部合唱の曲となっていますが、低学年で歌うときには斉唱で十分でしょう。
Aメロもサビも基本とするリズムは同じですから、習得もしやすく、低学年にはうってつけの曲なのではないでしょうか。
サビの部分のメロディーの最高音が高いミになっています。力いっぱい歌いすぎて怒鳴り声にならないようにしたいです。口は大きく開けて発声は明瞭にしますが、しっとりと歌えるようにするといいでしょう。
歌詞の内容は、雨上がりのすっきりとした気持ちをストレートに表現したものになっています。日常の様子を表現した歌詞なので、低学年の子どもたちにも共感しやすくて分かりやすい内容になっています。1,2年生でもしっかりと気持ちを込めて歌うことができると思います。
ピアノ伴奏は割合簡単な曲になっています。2年生のピアノの上手な子なら弾けるかもしれません。3,4年生であれば大丈夫かと思います。難しいとすればリズムがシャフルビートになっているところです。バイエル終了程度+αぐらいであれば弾けるでしょう。それでも、練習期間は1~2ヵ月くらいと十分にとってほしいと思います。
小学生のための心のハーモニー ベスト!全10巻(3)音楽集会・音楽朝会の歌
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学習発表会におすすめの合唱曲~小学校中学年編
「お陽さまになって」 作詞・作曲:中山真理
ちょっとしっとりとした、8分の12拍子の曲です。歌詞の内容はイソップ童話『北風と太陽』から発想を得て作られたものです。
Bメロ部分の歌詞は「きみは 冷たい言葉 ふきつけては いないかい 人の心 無理やり こじあけては いないかい」と友達に冷たくしていないか、自分が人を傷つけていないか、無理に強がっていないかなど、少年少女たちの人間関係の悩みについて、ストレートに表現されたものになっています。
小学校3,4年生ぐらいの子どもたち、いわゆる中学年ぐらいの子どもたちが共感しやすいような歌詞の内容になっています。私が歌ったときも確か3年生ぐらいだったような気がします。歌っていると「優しい気持ちをもてるようになりたいな」と自然に思えるでしょう。
2部合唱の曲になっていますが、一気に高低音に割れる部分はほとんどありません。最初に数音、同じ音で斉唱してからハモリ部分に突入する構成になっているので、聴いた感じよりも難易度は低いと思います。この点からも、中学年におすすめです。
ラストのサビはメゾピアノになり、ピアノ伴奏も抑え気味になりしっとりとエンディングを迎える感じです。テンポがゆっくりになり、伴奏の音量も薄くなるので、この部分のハモリはしっかりと音を外さないようにしてください。最後のハミングによるハモリをバッチリ決めると、感動的に仕上がると思います。
ピアノ伴奏はそれほど難しくはありませんが、8分の12拍子なので、3拍子系にある程度慣れていないと難しいかもしれません。3年生の上手な子や4年生であれば弾けると思います。
こちらも難易度はそれほど高くはありませんが、前奏が多少難易度が上がると思います。左手のオクターブは省略して1音だけでも支障ありませんので、伴奏者のレベルに合わせるといいでしょう。こちらも、ピアノ伴奏の練習期間は1~2か月以上はしっかりと取るようにした方がいいと思います。
- アーティスト: 合唱,宝塚少年少女合唱団,すみだ少年少女合唱団,ミマス,岩井俊二,臼井真,山本瓔子,LOVE,水本誠,若松歓,中山真理
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「すてきなともだち」 作詞:梶賀千鶴子 作曲:鈴木邦彦
劇団四季の『人間になりたがった猫』のテーマソングとして有名な曲です。試聴用のサンプルは卒園ソングとなっていますが、幼稚園では斉唱で歌われることがほとんどだと思います。中学年で歌うときには是非、2部合唱に挑戦してみてください。サンプルの曲のテンポはややゆっくりですが、中学年で歌うときはもう少しテンポを上げて歌った方が学年相応になりいいでしょう。
Aメロは斉唱から始まります。16分音符が多いメロディーとなりますので、そのリズムにしっかりと乗りたいところです。サビの部分はほとんどが掛け合いですので、音程もつられにくくなっていて歌いやすいと思います。2部合唱入門としてもおすすめです。
歌詞は友達との友情を歌ったものになっています。小学生向けのストレートで分かりやすい歌詞です。「悲しいときも 仲間がいれば つらくはない」など、友達と助け合うという気持ちを高めてくれる歌です。音楽会や学習発表会などにもぴったりですが、学級の歌として絆を確かめ合うために歌うのもよいかと思います。
ピアノ伴奏は基本4分音符打ちなので、割合に弾きやすいと思いますが、前奏とアウトロが一番の壁になるでしょう。こちらもバイエル終了程度で弾けると思います。4年生でピアノを習っている子どもであれば弾けると思います。前奏がちょっと難しいので、こちらも伴奏者の練習期間は1~2ヵ月ほどと、充分に取るようにしてください。
「どんなときも」 作詞・作曲:弓削田健介
有名な槇原敬之さんの歌ではありません。ご注意ください。残念ながらサンプル音源が見つかりませんでした。申し訳ありません。下記のアマゾンのCDリンクから試聴ページに行けます。著作権の関係上、youtubeの埋め込みをすることができません。ご了承ください。
しっとりとした感謝の気持ちを伝える歌になっています。割合本格的な2部合唱になっていますので、2部合唱に慣れている3年生か、4年生におすすめの曲になるかと思います。
Aメロは斉唱で始まります。サビの出だしからハモリが始まりますが、ここの部分が一番難しいと思います。高音部はラ、低音部はミといきなり別の音で割れますので、音取りの練習を十分にしてほしいです。
サビの出だしのハモリを乗り切れば、低音部は同じ音を続ける旋律が多くなっていますので楽になると思います。最初から別の音で割れる部分が一番の肝です。ここを綺麗にハモれるようにしっかりと練習してください。非常に感動的に仕上がりると思います。
歌詞は、そばで支えてくれた友人や家族に「ありがとう」と感謝の気持ちをストレートに伝える内容になっています。
ピアノ伴奏は基本的に4分音符打ちであまり難しくありません。4年生でピアノを習っているお子さんなら弾けると思います。前奏もあまり難しくはありません。こちらも左手にオクターブの部分がありますので、伴奏者のレベルに合わせて、単音にしてしまっていいと思います。単音にするときは低いほうの音を残すようにしましょう。
伴奏は、上手な子であれば1か月ほどで仕上がるかと思います。それでも練習期間は無理せずにしっかりと、取ってあげてくださいね。
小学生のための 心のハーモニー ベスト! 4 二分の一成人式の歌・感謝の歌
- 作者: 音楽之友社
- 出版社/メーカー: 音楽之友社
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小学生のための心のハーモニー ベスト!全10巻(4)二分の一成人式の歌・感謝の歌
- アーティスト: 合唱,名古屋少年少女合唱団,練馬児童合唱団,ruriko,吉岡ひとみ,弓削田健介,笠原美保,美鈴こゆき,白川惠介,織田ゆり子,Miyabi
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学習発表会におすすめの合唱曲~小学校高学年編
『あなたに会えて…』
出だしが2部合唱のアカペラで始まります。間奏部分に同じパートが出てくるので、先にアカペラ部分を除いて、全体を練習して、伴奏がある部分を通して歌えるようになってから、アカペラ部分の音取りを調整するとよいでしょう。このアカペラ部分、音程が決まるとかなりかっこいいです。
歌詞の内容は、「あなたが教えてくれた あきらめない強い気持ち あなたに会えてよかった だから今の私がいる」と自分が生まれてきたこと、友達や家族に出会えたことの感謝の気持ち、一生懸命に今を生きていくことをストレートに表現した内容になっています。ハモリの部分もあまり難しくないので、音程をしっかりとって、強弱に気を付けて歌うことができれば、きっと感動的に仕上がるでしょう。一番お勧めしたい曲です。アカペラ部分はきまると痺れますよ。
山崎さんの曲はピアノ伴奏がいい意味であまり難しくありません。子どもたちで伴奏できるので、学芸会や学習発表会などに向いているかと思います。私が小学生の時には4年生の時に歌いました。5,6年生っぽい曲ですけれども、上手な伴奏者がいれば、4年生でも挑戦していいと思います。5,6年生であれば伴奏者の練習期間は1か月~2ヵ月程度で充分に仕上がるかと思います。
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「希望という名の花を」 作詞・作曲:山崎朋子
Aメロに掛け合い部分が入ります。サビ前に主旋律と副旋律でしっかりハモる部分があります。Aメロの掛け合いで助走をつけて、サビ前のハモりで盛り上げていき、サビで一気に気持ちを開放しましょう。サビの部分は高音部は伸びやかに、低音部が支えとなるようなイメージで歌うといいと思います。
エンディングの部分でハミングになってハモる部分があります。そこが見せ場になるでしょう。
歌詞の内容は、「追いかける夢が 終わることをおそれ 前を見れずにいた あの日 あの時」と夢を追いかけていくことに対する恐怖に素直に向き合って行くものになっています。夢を追いかけるのって勇気がいりますよね。そんな気持ちに対して、そっと背中を押してくれるような内容です。卒業を意識する11月頃にぴったりかと思います。もちろん卒業式の歌としてもいいですね。
先ほども書きましたが、山崎朋子さんの曲のピアノの伴奏は、どの曲も基本的には4分音符打ちなので、難易度もそれほど高くありません。1ヵ月から2ヵ月あれば小学校5年生~6年生のピアニストなら十分に仕上がると思います。
「この地球のどこかで」 作詞:三浦恵子 作曲:若松歓
こちらの曲は♩=82、音量もメゾピアノと優しくゆったりとはじまる曲です。サビの出だしの高音パートが「高いミ」と非常に高い音になっています。声の勢いが甘いと、出だしの音程が低くなりがちです。一気に「高いミ」の音を出せるようにブレスをたっぷり取り、最初から声を最大に開放してください。
サビの出だしのハモリは高音部と低音部が別の音でいきなり割れますので、音取りが難しいです。この部分を重点的に練習し、感動的な合唱に仕上げてほしいと思います。「歩いて行く道は きっと違うけれど 同じ空見上げているから この地球のどこかで」というサビの歌詞の内容のように、別れを歌った曲になっています。卒業式などにもぴったりの曲かと思います。
この曲はピアノ伴奏が特に重要になってくる曲だと思います。Aメロでは斉唱のメロディーとピアノ伴奏が掛け合いをします。この掛け合いピアノの高音を丁寧に弾いてください。
また、サビ前に16分音符で駆け上がっていく伴奏があります。ここをしっかりと決めて、サビへの盛り上げにつなげましょう。ピアノ伴奏の難易度は多少上がりますが、6年生のピアニストなら1~2か月程度の練習期間でしっかりと弾けると思います。5年生よりは6年生におすすめの曲です。
小学生のための心のハーモニー ベスト!全10巻(6)卒業式・送る会の歌
- アーティスト:合唱,渋谷区少年少女合唱団+女声合唱団コール・ジューン,名古屋少年少女合唱団,練馬児童合唱団
- 発売日: 2015/03/25
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今回は小学校の恒例行事である、学習発表会・学芸会におすすめの合唱曲をご紹介してきました。私も学習発表会の時にはピアノ伴奏者を何度か経験したことがあります。合唱部なので本当は歌いたかったですから、こっそり弾きながら歌ったりしていました。これも今になってはいい思い出です。
伴奏者の経験から、学習発表会用として伴奏者視点の部分を取り入れて記事にしてみましたがいかがでしたでしょうか。
小学生時代を思い出す懐かし記事として読んでいただいたり、合唱曲選びの参考にしていただけたりしていれば、大変うれしく思います。
それでは、今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。