先日ご好評いただいた、B'zの初期の名曲を紹介する記事の第2弾です。今回は前回の続きとして、年代も少し新しいものを紹介させていただきます。少し新しいと言いましても、1992年近辺になりますので、今から25年程前の曲となります。ちょうどその頃、私もB'zのコピーバンドを組んでいました。その時に演奏して印象に残っている曲などからご紹介させていただきたいと思います。
29年間と非常に活動歴が長いビックアーティストですので、「それって初期?」と思う曲もあるかもしれませんが、大まかに括らさせていただきたいと思いますので、ご了承ください。それでは、早速ご紹介していきます。
今週のお題「お弁当」
- 「TIME」 シングル「BLOWIN' 」カップリング曲
- 「ZERO」 アルバム『RUN』収録
- 「恋心」 シングル「ZERO」カップリング曲
- 「RUN」 アルバム『RUN』収録
- 「Don't Leave Me」 アルバム『The 7th Blues』収録曲
- 「MOTEL」 シングル曲
「TIME」 シングル「BLOWIN' 」カップリング曲
アコースティックギターの印象的なリフで始まる曲です。このリフを何とか弾こうと練習に没頭していたことを覚えています。このころの B'z の曲は転調を効果的に使う印象が強いです。AメロからBメロへの部分で転調し、サビでまた転調します。(Aメロの平行調に戻る)
Bメロのエレキギターのフレーズが力強く、Aメロとサビとの印象のギャップも魅力の一つかと思います。
稲葉さんの歌詞に奥の深さが出てくるのがこのあたりの楽曲からではないでしょうか。一番好きな部分は楽曲後半の引く部分で出てくる「逃げ出したくなるような夜に抱きしめていられるのは誰」という部分です。自分の黒い部分も見つめつつ、愛を表現する歌詞が心に響くと思います。
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「ZERO」 アルバム『RUN』収録
これまた印象的なピアノのリフで始まる曲です。この曲もコピーバンドで演奏したのですけど、キーボード担当としては魅せ所が多く嬉しい曲でもあります。稲葉さんのシャウトもたくさん入っていて非常に盛り上がる曲だと思います。この頃の B'z の曲にはシンセサイザーの音がたくさん入っていましたね。
歌詞で好きな部分は1番のBメロ部分「たちの悪いくせだね このまま車ごと 君の家につっこもうか なんてことまで浮かんでくる」のところです。稲葉さんって時々、男の方のわがままな感情を、包み隠さずに表現することがありますよね。なんだかそういう部分ってすごく気になるのです。
悪い稲葉さんがちょこちょこ顔を出すようになってきて、逆に B'z の歌詞の魅力が数段アップしたころの代表曲のように思います。
曲の後半に差し掛かるころにはラップも入っていて、他の曲とは一味違ったノリを味わえるかとも思います。
- アーティスト: B’z,KOHSHI INABA,TAKAHIRO MATSUMOTO,MASAO AKASHI
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- 発売日: 1992/10/28
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「恋心」 シングル「ZERO」カップリング曲
大変ポップな印象の曲です。シンセサイザーがメインのイントロから始まります。 B'z の曲としては珍しく、振り付きです。 B'z のコピーバンドで演奏したときには、お客さんが踊ってくれて、とても嬉しかったことを覚えています。これまた、シンセサイザーの出番が多く、鍵盤弾きには嬉しい曲です。一緒にかけ声を出せる部分も多いので、ライブで非常に盛り上がります。
好きになった子にアプローチできずに悩む青年を主人公とする設定の曲です。曲の中盤あたりで「松本に相談しようか、でもたぶんひやかされるから やめとこう」という部分が出てきます。遊び心も入っていて楽しんで聞ける曲でもあります。
また、曲最後のサビには「二度とは戻らいない時間を 笑って 歌って ずっと」と仲間との別れを連想するような歌詞が出てきます。私が演奏したときは、ちょうど卒業前のライブだったので、切ない気分になったことを覚えています。楽しさも切なさも併せ持つ良曲です。
「RUN」 アルバム『RUN』収録
クリーンギターの格好いいリフからつながり、ホーンセクションとギターの絡みが魅力的なイントロから始まる曲です。
疾走感の強力な曲です。「RUN」という題名は伊達じゃありません。アルバム『RUN』あたりから、バンドサウンド色がだんだんと濃くなってきますが、その曲の一つだと思います。
仲間との一体感を歌った曲ですが、個人的に歌詞で一番好きな部分は1番のBメロ「時の流れは妙におかしなもので 血よりも濃いものを作ることがあるね」の部分です。仲間との結束を「血よりも濃いもの」と比喩的に表現しているのが非常にいいと思います。こういう見事な比喩表現がだんだんと増えてくるのも、「RUN」あたりからなのではないでしょうか。
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「Don't Leave Me」 アルバム『The 7th Blues』収録曲
このあたりから初期と呼ぶには、ちょっと苦しくなってきたでしょうか。 1994年発売のシングル曲です。洋楽からのモチーフが多く、問題作とも言われているアルバム『The 7th Blues』の先行シングルでもあります。『The 7th Blues』は個人的にはかなり好きなアルバムなんですけどね。
ホーンセクションとギターの組み合わせが大変カッコいい曲です。譜割りも3連符を多用していて、バンドサウンド前回という感じの曲になっています。稲葉さんのシャウトや超高音ボーカルも冴えまくりです。曲中盤のサビからCメロに入り、間奏へ突入する部分のシャウトは必聴ものだと思います。
1番好きな歌詞は2番Aメロの「思い出はいつも 綺麗な花びらみたい 間抜けな心 もてあそびながら 悲しみに追い込むよ」の部分です。思い出なんて追いかけてもダメなんですよね…。分かってますけど。
とにかく勢いのある曲なので、ノリノリで一気に聴けると思います。
「MOTEL」 シングル曲
実は B'z で一番好きな曲かもしれません。まぁ…一番を決めるなんて不毛なんですけどね。絶対に無理です。サウンドの雰囲気は『The 7th Blues』の流れを汲んでいるかと思います。とにかくかっこいい曲です。
オリジナルアルバムには収録されておりません。それだけ、シングルとして一人立ちさせておきたい稲葉さんと松本さんにとって、想いの込められた曲なのだと思います。ベストアルバム『B'z The Best "Treasure"』と『B'z The Best "ULTRA Treasure"』には収録されています。
リズム的には3連符を多用しているので、雰囲気的には「Don't Leave Me」に近いものがあるかもしれませんが、引きどころと出るところのメリハリがすごく、完成度の高い曲だと思います。
歌詞では「勢いないぬるいシャワーで体を洗い流して ただの独りよがりの禊ぎ」の部分が個人的には注目です。主人公の背負った何かを洗い流したつもりになって、少しでも楽になりたいという苦悩が垣間見れる部分で非常に文学的だと思います。
また、アウトロの稲葉さんの超高音ボーカルとシャウトは必聴です。とってもかっこいいです。
- アーティスト: B'z
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さて、 B'z の初期の名曲第2弾として曲をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。後半の2曲は初期よりは少々外れているような気もしますが、とても好きな曲だったので入れてしまいました。ご了承ください。
この記事をきっかけに B'z の昔の曲も聴いていただければ嬉しく思います。それでは、今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
<第1弾の記事はこちらです>