こんにちは。会計的お仕事女子のあんがお送りする簿記3級の検定用語解説シリーズ記事です。今回は簿記3級でよく出題される訂正仕訳について解説していきます。
- 以前に誤った仕訳をしていたことが分かったときはどうするの?
- すでに帳簿に記入してしまって直せない仕訳を直す方法は?
- 訂正仕訳の取引例や仕訳問題の解説をしてほしい。
などの疑問やご要望をおもちの方に向けて記事をまとめていきます。訂正仕訳を身に付けて、簿記3級合格へとまた一歩進んでいきましょう!
それでは、よろしくお願いいたします。
スポンサーリンク
訂正仕訳とは
- 過去の誤った仕訳を修正する仕訳
過去に誤った仕訳をしていたことが判明した場合、仕訳を修正しなければなりませんが、一度帳簿に記入した仕訳を過去にさかのぼって直接修正することはできません。
そこで、 正しい内容に訂正するための仕訳を行うことになります。この仕訳を訂正仕訳といいます。
誤った仕訳の訂正の仕方
- 正しい仕訳を行う。
- 誤った仕訳の貸借逆の仕訳を行い、誤った仕訳を取り消す。
- 1と2の仕訳を一つにまとめる。
誤った仕訳を訂正する場合は、直接誤った仕訳を修正できませんので、正しい仕訳を行った後に誤った仕訳を取り消す仕訳を行います。
誤った仕訳を取り消すには、誤った仕訳と金額はそのままに貸借逆の仕訳を行って、誤った仕訳を打ち消す形で行います。
最後に正しい仕訳と誤った仕訳を打ち消す仕訳を一つにまとめて完成です。
訂正仕訳と取引例の解説
それでは、実際の取引の例で仕訳を見ていきましょう。
取引の例:収入印紙¥8,000を購入し、現金を支払ったが、誤って租税公課勘定に記帳せず、次のような仕訳を行っていた。なお、この収入印紙はすぐに使用した。
誤った仕訳(通信費)8,000 (現 金)8,000
仕訳の手順①:まず、正しい仕訳をします。
(租税 公課) 8,000 (現 金) 8,000
仕訳の手順②:誤った仕訳を打ち消すために、貸借逆の仕訳を行います。
(現 金) 8,000 (通 信 費) 8,000
仕訳の手順③:手順①と手順②の仕訳を一つにまとめ、相殺される現金を線で消します。
(租税 公課) 8,000 (現 金) 8,000
(現 金) 8,000 (通 信 費) 8,000
仕訳の手順④:相殺された現金以外の仕訳だけを残して訂正仕訳の完成です。
(租税 公課) 8,000 (通 信 費) 8,000
この方法以外にも誤った部分の通信費を租税公課に振替えると考えて、一気に手順④の訂正仕訳を切ってしまう方法もあります。
しかし、今回ご紹介した方法が基本ですのでこちらを覚えた方がいいですよ。
訂正仕訳のまとめ
- 訂正仕訳とは過去の誤った仕訳を修正する仕訳のこと。
- 誤った仕訳の訂正の手順は…
- 正しい仕訳を行う
- 誤った仕訳の貸借逆の仕訳を行う
- 1と2の仕訳を一つにまとめる。
- 誤った仕訳の振り替え仕訳でも訂正仕訳を作れる。
さて、今回は簿記3級でよく出題される訂正仕訳について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ところで、簿記資格を生かして会計や経理関係の正社員に就職するには簿記2級以上の取得が必須です。簿記2級の難易度を考えると、独学ではなく簿記3級から通信講座でしっかりと基礎固めをしましょう。また確実に簿記3級を取得したい方も通信講座を利用したほうがいいでしょう。
私も通信講座で簿記3級と2級を取得しました。メールで質問ができたりスマホやパソコン、DVDなどで講義の動画を繰り返し何度も見れますので、通学講座より通信講座の方がおすすめです。
簿記通信講座の徹底比較記事もありますので、どうぞご覧ください。
簿記3級検定試験の勉強お疲れ様です。無事に3級の試験を突破して経理・会計職デビューされることを願っています。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。