こんにちは。今回は文系大学の講義の課題としてよく出されるレポートの書き方について、構成を中心に解説していきます。レポートをいざ書こうとすると…
- レポートの書き方ってけっこう難しい…どんな構成や順番で書けばいいの?
- レポートの文章構成ってどうすればいいんだろう?
- いいレポートを書いて高評価をねらえるレポートはどんな構成?
などと悩んでしまう方が多いのではないでしょうか。そこで今回はレポートの書き方のうち、特に構成について解説していきます。
レポートの各構成に書く内容は実はほぼ決まっています。ですから、構成を先に決めて見通しを立てると予想以上に簡単に書くことができますよ!
レポートの構成と各構成の書き方を知って課題を手早く済ませ、余裕ができた時間で思いっきり遊んじゃいましょう!
それでは、よろしくお願いいたします。
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レポートの構成の基本と各構成の文字数
レポートの構成の基本
まずはレポートの文章構成の基本からお話します。レポートの構成の基本は次の通りです。
- 序論(書き出し)
- 本論(本文)
- 結論(まとめ)
上記のように大きく3つのまとまりに分けて文章を書くのがレポートの構成の基本です。書くときもこの序論(書き出し)、本論(本文)、結論(まとめ)と分けて書く方が、自分の考えも整理しやすくて書きやすくなります。
また、書きやすいだけでなく、文章の内容がそれぞれでまとまっているので、読む側にとっても読みやすいレポートとなります。
さらに、序論(書き出し)、本論(本文)、結論(まとめ)ではそれぞれ役割や目安となる文字数も異なります。詳しくは後ほど解説しますね。本文は長くなりますから、段落を2つや3つ程度に分けると書きやすくなります。また同じ内容で書き続けるのは大変ですからね。
レポートの各構成の文字数
- 序論(書き出し)…全体の10~15%
- 本論(本文)…全体の70~80%
- 結論(まとめ)…全体の10~15%
レポートの各構成の文字数の目安はご覧の通りです。
例えばレポートのノルマが400字づめ原稿用紙5枚として、全体で2000文字で考えてみると、序論(書き出し)はその10~15%ですから200字~300字程度になります。原稿用紙の半分程度と考えると分かりやすいでしょう。
本論(本文)は全体が2000字とすると、1400字~1600字程度になります。原稿用紙で考えると3枚と半分~4枚程度となるでしょう。
結論(まとめ)は序論とほぼ同じか序論より少なめでもOKです。文字数は200~300字、原稿用紙に直して考えると半分程度になります。
後ほど詳しく書きますが、序論と本論は自分の考えを短くまとめて主張する部分ですので、短いほうがいいのです。
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レポートの構成と書き方①序論と例文
- 課題がもっている背景などの説明を少しだけ書く。
- 課題についての自分の考えや主張を書く。
レポートの場合、「~についてどのように考えますか。自分の考えを書きなさい。」などの課題がはっきりと示されると思います。序論にはまず、この課題に対する自分の考え、すなわち答えを書きます。結論から書くというと分かりやすいかもしれません。ただし、結論だけですと少々短くなりすぎますから、課題が抱えている背景などを入れて少しだけ説明を加えます。
例えば簡単に考えるために、課題が「夏に遊びに行くなら山と海のどちらがいいですか。自分の考えを書きなさい。」だったとします。この場合、序論の例文は次のようになります。
夏の楽しい遊びの場所として代表的なものに山と海があると思います。みなさんはどちらに遊びに行くのが好きですか。様々に理由があるかと思いますが、私は夏に遊びに行くなら山の方が断然いいと思います。
というような感じです。下線の部分が自分の考えで、その前段が課題の背景となっています。
レポートの構成と書き方②本論と例文
- 自分の考えや主張を裏付ける資料やデータ、引用などの事例を書く
- 事例を基にした自分の考えや主張の理由づけを書く。
- 事例はレポートの分量に応じて1~2つなど調整する。
- 事例を基にした主張に対する反論を想定し、その答えも書く。
本論はレポートの主要部分になります。簡単に言えば、序論で書いた自分の考えが正しいことを主張するために詳しく説明する部分です。
自分の考えが正しいことを主張するためには、資料やデータ、引用などの事例を用いる必要があります。普段の会話でもただ自分の考えを言っているだけでは説得力は上がりませんよね。考えが正しいという統計データなどを引用して話せばそれだけ説得力が上がります。
データを基にして考えや主張を理由づける例文
分かりやすいように、先ほどの課題「夏に遊びに行くなら山と海のどちらがいいですか。自分の考えを書きなさい。」で例文を考えてみましょう。まずは資料の引用の場合です。次のようになります。
私は夏は山に行くのが楽しいと主張しましたが、ここにそれを裏付ける資料があります。昨年度、本校の学生200人にアンケート調査をした結果です。その結果は160人の学生が山の方がいいと答えていました。このように私だけでなく多くの人が夏は山の方が楽しいと考えているのです。
といった感じです。場合によってはグラフなどを入れてもいいですね。
引用を基にして考えや主張を理由づける例文
またデータでなく引用などの場合の例文はつぎのようになります。
私は夏は山に行くのが楽しいとお話しましたが、同じように作家の〇〇さんが山の方が楽しいと著作の『〇〇〇〇』で述べられていました。〇〇さんのお話によれば山の方が多くの自然に触れることができ、夏を満喫できるということだそうです。
私も山の方が木々の木漏れ日も堪能できますし、バードウォッチングや温泉なども楽しめて夏を思う存分満喫できると思います。
というように、有名な作家などの文章や考えを引用するといいでしょう。引用だけでなく、そこから考えた自分の主張も書くことが大切です。この例文の場合は下線の部分が自分で考えた主張部分にあたります。
反論の想定とそれに対する答えの書き方と例文
更に高評価を狙う方は、反論の想定とそれに対する答えを書いてください。反論を想定し、それをレポート上で説得するような形になりますから、よりレポートの主張が強くなります。
先ほどの課題「夏に遊びに行くなら山と海のどちらがいいですか。自分の考えを書きなさい。」で例文を考えてみると次のようになります。
しかし、「海の方が泳げるから断然楽しい」という方もいるかもしれません。確かに暑い夏に泳げるのは大変魅力的です。でも海でなければ泳げないという訳ではありません。山麓にあるプール付きのホテルなどであれば泳ぎを楽しむこともできます。「自然の中で泳ぐのがいいんだ」という方もいるかもしれませんが、それであれば湖に行ってキャンプをすればいいのです。湖で泳ぐのも十分に夏を堪能できるはずです。
というような感じになります。この場合は下線の部分が反論の想定で、その後に書いている部分が反論の想定に対する答えです。
レポートの構成と書き方③結論
- 課題についての自分の考えを再び主張して書く。
- 本論で書いた事例などからつながるように書く。
結論は自分の考えや主張を再度書いてもう一度念押しする部分です。ですから本論で書いた自分の考えが正しい理由などを短くまとめて、それにつながるようにして自分の考えを再び主張するように書くといいでしょう。
課題についての自分の考えを再び主張する例文
今回も分かりやすいように、先ほどの課題「夏に遊びに行くなら山と海のどちらがいいですか。自分の考えを書きなさい。」で例文を考えてみましょう。次のようになります。
このように、学生アンケートのデータや作家の〇〇さんの考えなどが裏付けるように、夏を思う存分楽しむなら断然山に行くことをおすすめします。山に行ったとしても泳ぐこともできます。夏の自然をいろいろな形で満喫するなら、遊びのバリエーションの豊富な山に行くことを私はおすすめします。
先ほど書いたアンケートのことや作家の著作からの引用、反論の想定に対する答えについても短く書いてあります。
結論は今までの自分の考えをまとめて再度主張し直す部分ですから、序論や本論と重複する部分があってOKなのです。ただし、言い回しなどは少々変えて文章に変化を付けましょう。
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レポートの構成と書き方のまとめ
- 序論、本論、結論に分けて書く。
- 序論には課題についての自分の考えや主張を短く書く。
- 本論には自分の考えや主張を裏付ける資料やデータ、引用などの事例を書く。
- 本論には事例を基にした自分の考えや主張の理由づけを書く。
- 本論には主張に対する反論の想定とその答えも書く。
- 結論では課題についての自分の考えを再び短く主張する。
さて、今回はレポートの書き方のうち、文章構成に焦点をあてて、序論、本論、結論に何を書けばいいのかをご説明してきましたがいかがでしたか?
レポートを書くためには事例を使って自分の考えの正しさを主張するということが一番のポイントです。ただの主張だけの文章では説得力がありませんからね。
また、「レポートを書く時間が足りない!」という方や「効率的にレポートの課題を済ませたい」とお考えの方には次の本がおすすめです。
それでは、レポートの宿題頑張ってください!早めに終わらせて、余裕ができた時間で思う存分遊んじゃってください!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。