今日はJAZZを初めて聴く方に、おすすめするアーティストをご紹介したいと思います。ご紹介するのは山中千尋さんです。山中さんの曲は、JAZZとしてカッコいいというのも、もちろんありますが、よい意味で分かりやすく親しみやすい曲が多いと個人的には感じています。そこで、JAZZをこれから聴いてみようという方に、是非おすすめしたいと考え、今回ご紹介することにしました。
ピアノトリオというジャンル
JAZZにもいろいろありますが、今回はピアノトリオというジャンルというか楽器編制に限定してご紹介したいと思います。ピアノトリオの楽器編制は、ピアノ、ベース、ドラムスの3楽器です。
まずは、なぜピアノトリオをおすすめするのかという点についてお話したいと思います。確かにトランペットやサックスなどのホーンセクションが入っていると、目立ってカッコよく聴こえます。しかし、初めて聴く方には、ホーンは少々くどく感じてしまうかなと個人的に思いました。また、カッコよくホーンを入れようとすると、どうしても激しい感じの曲になりがちかと思います。
ピアノトリオですと構えずに聞くことができまし、BGM的に流しておくのにも適しています。耳に心地よく、ちょうどよい感じで音楽が入ってくるという感じです。そんなわけで、「JAZZを初めて聴いてみたい!」という方は、ピアノトリオを聴くのが一番いいのではないでしょうか。
ピアノトリオはピアノ、ベース、ドラムスそれぞれ曲の中に1回ずつ以上ソロ的な部分が入ります。そのソロの部分を味わうのもまた、ピアノトリオの楽しみ方の一つかなと思います。
山中千尋さんについてとおすすめのアルバム
では今回ご紹介する、Chihiro Yamanaka Trioのピアニスト、山中千尋さんについて簡単にご紹介したいと思います。
生年月日は1974年12月26日です。デビューは2001年の「Living Without Friday」ですが、このアルバムが衝撃的なデビュー作となります。新人としては異例のヒットを飾る作品となったのです。私も初めて山中千尋さんのCDを買ったのがこの作品でした。
とあるCDショップの試聴コーナーに置かれれていたので、試しに聴いてみたのですが、「これは買おう!」と聴いた瞬間に思いました。私は当時も現在も、JAZZには全然詳しくないのですが、そんなJAZZ初心者の私にも、はっきりと「いいな」と思わせる曲でした。また、聴き心地がとてもよかったのです。
そんなわけで今日のおすすめは、山中千尋さんの「Living Without Friday」というアルバムです。
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アルバム「Living Without Friday」からのおすすめ曲
Beverly
アルバムの1曲目を飾る曲です。テンポもそれほど速くなく、ゆったりとした気分で聴くことのできる曲です。リズミカルなミドルテンポピアノのコード弾きから始まります。その後、いい意味で動きすぎないメロディラインが続きます。要所要所にコード弾きをする部分が出てきて、メロディを弾く部分との対比を楽しめます。
中盤になると盛り上がり、ピアノの旋律が大変素早くなりますが、ドラムスが落ち着いた感じのまま追従していくので心地よいミドルビートのまま最後まで聞くことができると思います。
残念ながらこちらは試聴できる音源がありませんでした。申し訳ありません。
Living Without Friday
いよいよ本命登場という感じでしょうか。アルバム表題曲です。素直に「カッコいい!」と感じる曲だと思います。アップテンポでメロディやコード打ちの動きも非常に早く、攻めている感じの曲に聴こえるかと思います。
これまた中盤にピアノソロの部分があります。ピアノトリオの曲構成としては定番ですが、山中千尋さんのピアノソロを聴いてい思うことなのですけど、激しい部分でも音の丸みが失われないような気がするのです。ですから、早いフレーズでも優しく耳に入ってくるように思います。早く優しく弾くって難しいんですよね。 曲自体も文句なくカッコいいのですが、山中千尋さんのピアニストとしての凄さも感じられる曲かなと思います。
Invisible Friends
アルバム最後の曲です。この曲は、ちょっとイヤホンなどで聴きながら、夜の街なんか歩いてみたくなるような感じの曲です。3連符を生かして、跳ねる感じが強い曲になっています。前半のピアノは跳ねて歩く感覚にすごく合うかなと思います。
一転、中盤のピアノソロは、滑らかな印象です。山中千尋さんのソロはテクニックを強く押し出す感じではないですが、音の丁寧さとフレーズの滑らかさが合わさって非常に心地よく聴くことができます。その音の感覚を感じられる曲の一つだと思います。
こちらも残念ながら試聴用の音源がありませんでした。ご了承ください。
今日はちょっとカッコつけてJAZZについて語ってみましたがいかがでしたでしょうか。中途半端に聴いている私が書いた記事なので、JAZZを本格的に聴いている方々からすると「まだまだだな」という感じかもしれませんが、ご容赦いただければと思います。そんな私にも、心地よく聴くことのできる山中千尋さんのピアノっていいなと思います。
JAZZって敷居が高そうな気がしますが、山中千尋さんの曲は、いい意味で肩の力を抜いて聴ける感じがしますので、どうぞ聴いてみてください。今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。