頑張れ!宇野昌磨選手!フィギュアスケートおたく歴15年のあんがお送りする、フュギュアシリーズ記事です。今日もお越しいただき、ありがとうございます。今回は宇野昌磨選手のグランプリファイナル2017名古屋大会のフリースケーティングの結果分析をしていきたいと思います。
初の世界王者がかかった戦いです!ショートプログラムは100点越えの2位と好発進でした。ショートプログラムでの逆転優勝はなったのでしょうか?それでは、早速始めていきます。今日もよろしくお願いします。
ショートプログラム 点数の結果と分析
先日記事を書きましたので、詳細はこちらをご覧ください。
簡単にまとめます。
- GPファイナルSP 技術点:57.04 演技構成点:46.47 転倒-2 合計:101.51
- ショートプログラム2位
1位のネイサン・チェン選手とはわずか2点差です!逆転への期待いっぱいではちきれそうになっているあんです(;^_^A
さっそく結果の分析をしていきますね。
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フリースケーティング 点数の結果と分析
- GPファイナルFS 技術点:94.14 演技構成点:91.36 転倒-1 合計:286.01
- 総合2位
わずか0.5点差!でネイサン・チェンに敗れましたが、堂々の銀メダルです。300点台を出せる選手ということも考えると、「あともう少しだったのに!」と思います。転倒があったことや予定のコンビネーションジャンプの数が揃わなかったところが本当に惜しいです。世界一を争うってやっぱり物凄い大変なことなんだな思いました。でも平昌オリンピックへの良い経験になったはず。
技術点の分析
技術点とはジャンプやスピン、ステップなどそれぞれの技に付く点数です。難易度により基礎点があります。その基礎点に出来栄えで加点や減点がされます。グランプリファイナルFS、宇野昌磨選手の技術点は94.14でした。
冒頭の4回転ループはGPシリーズでは、成功していたジャンプですが、やはりGPファイナルのプレッシャーがあったのでしょう。やや回転不足気味であると共に、残念ながら転倒してしまいました。
次の4回転サルコウですが、このジャンプはこれまでのGPシリーズでは3回転ループかトリプルアクセルを跳んでいました。オリンピックを見据えて難易度を上げてきたのだと思います。これを成功させることが出来たのは、今後のオリンピックの舞台での活躍を考えると非常に大きいです。
3本目はイーグルという両足を開いて滑走してからのトリプルアクセルでした。この跳び方は難易度も高いのですが、成功率がとても高いですね。宇野昌磨選手の代名詞となりそうな素晴らしいジャンプでした。
その後、スピンとステップが入りましたが、スケーティング速度がGPシリーズよりやや落ちているような印象を受けました。やはりファイナルとなると本人も気が付かないところで硬さが出るのかもしれません。
基礎点が1.1倍になる後半のジャンプ、4回転フリップは着氷がややこらえるような形になりました。もしかしたら回転不足をとられている可能性もあります。
その後の連続ターンからの4回転トウループですが、ここはGPシリーズでもあまりうまく跳べていなかったような気がします。連続ターンからなので難易度が高いですが、これから完成度を上げてほしいところです。
その後にまた4回転トウループを跳んでいます。フリーではコンビネーションジャンプは3つまで入れられますので、ここはコンビにしたいところですが、単独ジャンプとなっています。また、着氷も乱れて回転もやや足りなかったように見えました。
残り2つのジャンプですが、トリプルアクセル→シングルループ→3回転フリップは見事に決まりましたね。後半でこの大技が決まるのは大きな得点源になると思います。
最後の3回転サルコウですが、ここは単独ジャンプになってしまいました。いつもは3回転トウループを付けてコンビネーションジャンプにしていました。同じジャンプは3回跳べない決まりになっていますが、コンビネーションなら別物です。
回転不足気味の4回転トウループが続いてしまったため、どうやら3回転トウループは跳べないと勘違いしてしまったようですね。3回転トウループで基礎点が4.1点ありますので、ここをコンビにできていれば…と思わず思ってしまいます。
演技構成点の分析
演技構成点は、大まかに言うと表現力に付けられる点数です。審判5人がそれぞれジャッジし、点数が決まります。審判1人1項目を担当し、10点満点で点数を付け、その合計に係数がかけられて点数が決まります。男子フリーの係数は2.00なので、ショートの演技構成点の満点は100点ですね。
宇野昌磨選手のグランプリファイナルFSの演技構成点は91.36でした。審判1人当たり9点以上という高得点です。グランプリシリーズから見ても点数を上げてきていますので、十分合格です。演技構成点だけで見るとコリヤダ選手に続いての2位の点数でした。個人的には演技構成点ではコリヤダ選手には負けてほしくないと思っています。全体的にジャンプの失敗が多かったため、着氷後の動き出しが少々遅くなってしまいましたね。そのあたりでつなぎの要素などで点を取り切れなかった可能性はあります。
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最終結果!
- ネイサン・チェン SP:103.32 FS:183.19 総合:286.51
- 宇野昌磨 SP:101.51 FS:184.50 総合:286.01
- ミハイル・コリヤダ SP:99.22 FS:182.78 総合:282.00
- セルゲイ・ボロノフ SP:87.77 FS:178.82 総合:266.59
- アダム・リッポン SP:86.19 FS:168.14 総合:254.33
- ジェイソン・ブラウン SP:89.02 FS:164.79 総合:253.81
銀メダルでも十分素晴らしいのですけど、いろいろと課題が多く、宇野昌磨選手の実力をすべて発揮できていたわけではないので「惜しい~!」と思いながら見ていました。最後の3回転サルコウをコンビネーションにしたかったですね。「全てがかみ合えばオリンピック金メダルも夢じゃないかも!」と感じました。
しかし、ネイサン・チェンもやや着氷が乱れるジャンプが多いなど、やはり世界一を決める舞台ではプレッシャーのかかり方は一味違うのでしょう。
オリンピックの舞台に向けてよい試金石になったはずです。個人的には後半の4回転トウループのどちらかをコンビネーションジャンプにしたいですね。演技全体に2つしか入れていないコンビネーションジャンプをもう1つどこかで増やせれば、更なる得点源となると思います。まずは、オリンピック代表獲得に向けて、全日本選手権でのプログラムの熟成に集中してほしいと思います。
さて、今回は宇野昌磨選手のグランプリファナイル2017名古屋大会のフリースケーティングの結果分析と、今後の課題などについて書いてきましたがいかがでしたでしょうか。オリンピック出場が期待される宇野昌磨選手です。代表選考の場となる全日本選手権に向けて更にプログラムの完成度を高めていってほしいと思います。
世界一を争う経験をしたことはきっと、何物にも代えがたい経験になったはずです。更なる飛躍を期待しましょう!
それでは、今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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