当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。フィギュアスケートGPシリーズも中盤を越えました。オリンピックシーズンですので、注目度もかなり高いと思います。そんなわけで今回は、フィギュア観戦歴15年のフィギュアおたくのあんが、本田真凜選手を中心に、平昌オリンピック代表選考について徹底分析と大胆予想をしたいと思います。
あくまでも個人的な見解で進めていきますので、ご了承ください。それでは、早速始めてきます。よろしくお願いします。
また、記事の最後にはグランプリファイナル終了後の最新予想の記事リンクもあります。そちらも合わせてお読みいただけると幸いです。
基準について
女子シングルオリンピック選考基準2017
①全日本選手権大会優勝者を選考する。
②以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して、①で選考された選手を含め2名
に達するまで選考する。
A) 全日本選手権大会2位、3位の選手
B) ISU グランプリファイナル出場者上位2名
C) 全日本選手権大会終了時点での ISU ワールドスタンディング上位3名
D) 全日本選手権大会終了時点での ISU シーズンワールドランキング上位3名
E) 全日本選手権大会終了時点での ISU シーズンベストスコア上位3名引用:日本スケート連盟
ここでちょっとオリンピック代表選考基準をおさらいしておきましょう。日本女子フィギュアスケート平昌オリンピック代表枠は2名です。
ご覧のように、まずは全日本選手権優勝で1枠が埋まります。全日本選手権2位と3位の選手にもチャンスがありますが、その場合はGPファイナルの結果や、全日本選手権までに行われるGPシリーズなどの国際大会でのスコアや世界ランキングも考慮されます。GPシリーズの結果もおろそかにできないということです。
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GPシリーズNHK杯までのスコアと戦績
それでは、各選手のGPシリーズNHK杯までのスコアを振り返ってみましょう。
- 本田真凜選手(中国大会)SP:66.90 FS:131.42 総合:198.32
- 樋口新葉選手(中国大会)SP:70.53 FS:141.99 総合:212.52
- 宮原知子選手(NHK 杯)SP:65.05 FS:126.75 総合:191.80
- 三原舞依選手(中国大会)SP:66.90 FS:139.17 総合:206.07
- 坂本花織選手(ロシア大会)SP:68.88 FS:125.12 総合:194.00
- 本郷理華選手(NHK杯)SP:65.83 FS:122.00 総合:187.83
こうして見てみると、樋口新葉選手が一歩リードということになるかと思います。GPシリーズもロシア大会で3位、中国大会で2位となり、日本人選手で一番GPファイナル進出の可能性の高い選手です。GPファイナルに出場すれば、代表選考にかなりの好条件となるでしょう。
次にスコアが高いのは三原舞依選手です。GPシリーズ中国大会、堂々の200点越えで、今後の活躍に期待大ですね。更に、三原選手はGPシリーズフランス大会の試合も残しています。フランス大会で1位になればGPファイナル出場の可能性を残します。しかし、フランス大会には強豪ロシアのザキトワが出場します。厳しい戦いになることは間違いないでしょう。
本田真凜選手はスコアのみで考えれば、3番目に付けていますが、もうGPシリーズで試合を残していませんので、これ以上スコアを伸ばせません。GPファイナル進出も残念ながら果たせませんでした。ロシア大会での出遅れが悔やまれます。USクラシックでは優勝していますが、総合198.42と惜しくも200点台には届いていません。
本郷理華選手は今シーズンは不本意な戦績ですが、2016年世界フィギュア選手権で199点台を出したこともある選手です。しかしGPシリーズではもう試合が残っておりません。全日本選手権までに、どこまで復調できるかが気になります。
また、坂本花織選手はGPシリーズロシア大会で大健闘し、総合194.00を出しました。フリーは力を出し切ればショートの2倍弱まで点数を伸ばせます。フリーで本来の力を出せば200点越えの可能性がある選手です。GPシリーズでも最終戦のアメリカ大会に試合を残しています。どこまでプログラムの完成度を上げてくるか注目です。
怪我から11か月ぶりに戦列に復帰した宮原知子選手ですが、まだまだ本来の調子ではないようです。大変美しいスピンや巧みな手の動きによる表現力に定評のある選手ですから、ジャンプが復調してくれば本来の力を発揮するでしょう。昨シーズンの世界大会でのベストスコアは218.33でした。GPシリーズアメリカ大会にも試合を残していますが、まだまだ調整中のようですので、全日本選手権が本命のようです。もちろん優勝を狙ってくるのは間違いありません。
全日本選手権優勝が宮原知子選手の場合
それでは、全日本選手権優勝選手が誰になるのかの予想を基に、オリンピック代表選考の予想をしていきます。
まずは、復帰を果たした日本女子フィギュアエースの宮原知子選手が全日本選手権で優勝した場合を考えてみましょう。
宮原選手はGPシリーズは調整のつもりで参戦しているようですし、全日本選手権までに完全復活の可能性はもちろんあります。そうなると2枠目に入る選手が誰になるかということになります。GPシリーズの成績とGPシリーズ進出の可能性がかなり高いことを考えると、樋口新葉選手が有力候補になるでしょう。
宮原知子選手がGPシリーズアメリカ大会でどこまで復調してくるかに注目です。
全日本選手権優勝が樋口新葉選手の場合
次に現時点でトップを走る樋口新葉選手が全日本選手権で優勝した場合を考えます。この場合、かなり2枠目の選手が誰になるのか予想が難しくなりますね。個人的にはこのパターンが最も可能性が高いのではないかと考えています。
スコアだけで考えると2枠目の可能性が高いのは、現時点では三原舞依選手です。GPシリーズフランス大会の成績次第で、代表候補に挙がってくると思います。 宮原知子選手が全日本選手権で2位に入った場合は、それまでの実績を考慮して宮原選手が2枠目を勝ち取る可能性も高いですが、GPシリーズアメリカ大会での宮原知子選手の復調が芳しくなく、全日本選手権でも不本意な成績に終わった場合、三原舞依選手の代表抜擢の可能性が高くなると思います。
これまた、宮原選手がどこまで復調してくるかによるという感じです。
また、個人的に注目しているのが坂本花織選手です。GPシリーズアメリカ大会での結果次第ですが、どこまで伸びてくるかが大変楽しみな選手です。
全日本選手権優勝がその他の選手の場合
このパターンの場合、三原舞依選手、本田真凜選手、本郷理華選手、坂本花織選手の全てに可能性がありますが、現時点のこの4選手だけで考えると、一番全日本選手権優勝に近いのは三原舞依選手ではないでしょうか。
しかし、本田真凜選手がスコアでは三原舞依選手のすぐ後ろに付けています。3回転ルッツ→3回転トウループなどの難易度の高い技を全日本選手権までにプログラムに組み込んでくる可能性は充分にあるでしょう。本田真凜選手が優勝してオリンピック代表を勝ち取るチャンスも残されていると思います。
この場合、2枠目に入ってくるのは樋口新葉選手の可能性が高いと思います。GPシリーズのとGPファイナル進出の実績がありますからね。
オリンピック代表選考予想のまとめ
現時点でトップは樋口新葉選手です。GPシリーズの戦績を考えるとかなり可能性が高そうです。次に考えられるのが三原舞依選手だと思いますが、このあたりは宮原知子選手の復調次第です。
これまでの予想を振り返ると、宮原知子選手がどこまで本来の力を取り戻すかがかなりのキーポイントになってきそうですね。
宮原知子選手と本田真凜選手はオリンピック出場のためには全日本選手権優勝が絶対の条件になってくると思います。一発勝負になりますので、何が起こるか本当に分かりません。一発勝負のプレッシャーは物凄いと思いますからね。
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本田真凜選手がオリンピック出場するためには
本田真凜選手が平昌オリンピック代表に選出されるためには、もう全日本選手権優勝しか残されていません。その調整のために、予定外であった公式試合を1つ追加したとの話もあります。
さらに、全日本選手権優勝のためには、樋口新葉選手が世界の公式戦で210点台を越えていることを考えると、スコアをあと15は伸ばしたいところです。そうなると最低でも3回転ルッツ→3回転トウループのコンビネーションをショート、フリーの両方に入れてこなければならないでしょう。また、全日本選手権の方がややジャッジが甘い傾向がありますので、そこは気を付けなければならないと思います。
3回転ルッツは3回転フリップと踏切りエッジとジャンプ前の滑走方向が逆なだけですので3回転フリップと入れ替えは可能です。ルッツはフリップの逆なだけと言葉で言うほど、ルッツの難易度は簡単ではありませんけどね。
また、3回転ルッツとフリップの基礎点の差は0.7点しかありませんから、加点を最大限もらえるジャンプでなければならないでしょう。ジャンプ前の構えの時間が他の選手より短く、身のこなしが巧みな選手ですので、そこを生かして全てのジャンプでしっかり加点をもらいたいところです。
また他のスピンやステップの要素でも取りこぼしはできません。厳しい戦いになることは間違いないですが、あきらめずに全日本選手権優勝を狙っていってほしいです!
さて、今回はかなり本田真凜選手をひいき目にして、平昌オリンピック代表選考予想を展開してみましたが、いかがでしたでしょうか。特に本田真凜選手、三原舞依選手、樋口新葉選手は実力も経験年数も近いので、だれが代表になるか僅差で本当に目が離せません!12月20日(水)からの全日本選手権を楽しみに待つことにしましょう!
それでは、今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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