こんにちは、フィギュアスケート観戦オタクのあんがお送りするフィギュアスケートシリーズです。今回はグランプリシリーズ2017ロシア大会で活躍した、坂本花織選手にスポットを当ててみたいと思います。個人的に注目している選手の一人です。
坂本選手は元気いっぱいで、見ているこちらも元気をもらえますね。坂本花織選手はグランプリシリーズ、シニアデビューとなりました。一つ上のステージに上がったのですけれども、結果はどうだったのでしょうか?分析と共にお送りしたいと思います。
それでは、今回もよろしくお願いします。
坂本花織選手プロフィール
結果分析の前に坂本花織選手のプロフィールを簡単にご紹介しておきます。
- 生年月日:2000年4月9日生まれ
- 身長:158㎝
- 2014~2015年シーズン戦績:世界ジュニア選手権初出場総合6位
- 2015~2016年シーズン戦績:リレハンメルユースオリンピック6位
- 2016~2017年シーズン戦績:ジュニアGPファイナル・世界ジュニア選手権銅メダル
こうしてみてみると、少しずつですが着実に力を上げていっていることが分かるかと思います。今後の伸びが大変期待できる選手の一人ですね。花織ちゃん頑張って!
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グランプリシリーズロシア大会 結果と分析
- 坂本花織 ショート:68.88 フリー:125.12 合計:194.00
まず注目すべきはショートの点数でしょう。68.88は高い点数に入ると思います。何度も書いていますが、フリースケーティングの時間と詰め込める要素を考えると、フリーの点数はショートの2倍弱になることが多いです。
それを考えると、フリーはまだまだ伸びしろがありそうですね。フリーもこれからプログラムの完成度を上げていくと、130点越えの可能性がありそうです。そうなると、女子フィギュアの一つの壁である200点越えが見えてきます。世界で戦うには200点は必要な点数です。
世界大会ではない大会では200点を越えたこともあるそうです。この総合200点というのは、あの浅田真央選手でさえ、なかなか越えられずに苦労した点数です。そう考えると、フィギュアスケートの最近の技術の向上は物凄いですね。
ショートプログラム
- 技術点:38.59 演技構成点:30.29 合計:68.88
先ずは技術点を中心に見ていきたいと思います。技術点とはジャンプやスピン、ステップなどそれぞれの技に付く点数です。難易度により基礎点があります。その基礎点に出来栄えで加点や減点がされます。
坂本花織選手のショートの技術点の高さが目を見張ります。同じロシア大会に出場した超ベテランのカロリーナ・コストナー選手のショートの技術点は37.93です。同大会で3位だった樋口新葉選手も36.26となっています。この2人の上を行くのです。
技術点だけ見るとショートでは2位です。1位は別格の世界トップレベルのメドベージェワが42.69をたたき出しています(;^_^A
ジャンプの全てを点数が1.1倍になる後半に持ってきたことが大きいでしょう。3回転フリップ→3回転トウループもきれいに決めました。3回転ループはクルクル回るステップの直後に跳ぶという難しい跳び方をしまたが、これもしっかり成功していました。ダブルアクセル(2回転半)もバックカウンターを入れてからのジャンプでしたので、加点が入っているはずです。
高さも充分にありますし、非常にジャンプの技術が高い選手と言えるでしょう。
フリースケーティング
- 技術点:62.46 演技構成点:63.66 合計:125.12
フリースケーティングのですが、ショートの点数の割には伸びていないように思います。動きも全体的に硬かったように感じました。技術点、演技構成点ともにもっと底上げできそうですね。
ジャンプは最初の3回転で転倒してしまいました。ルッツかフリップだと思います。左足が外エッジに向かうように見えたのでルッツだと思うのですが…。日本語解説版を見れなかったので、判定しきれませんでした。申し訳ありません。
冒頭なのでコンビネーションにしたかったのだと思いますが、トウの蹴りがやや浅くなり、回転仕切れなかったようです。
その後のジャンプは後半に持ってきた3回転フリップ→3回転トウループのコンビネーションもきれいに決めました。ダブルアクセル→3回転トウループ→2回転トウループもしっかり決めています。
3回転ループを失敗したのはちょっと痛かったですね。その後のダブルアクセル→2回転トウループのコンビネーションは決めましたが、2回転のコンビネーションだと、少々物足りないような気もしますね。
技術力が売りの坂本選手ですが、技術点が演技構成点を下回ってしまいました。
演技構成点はとは演技全体に付けられる点数です。大まかに言うと表現力を評価します。審判5人がそれぞれジャッジし、点数が決まります。坂本花織選手は、表現力はまだまだという感じです。腕の動きが「何となく言われたままに動かしている」という感じがまだあるので、そこが課題になるでしょう。
ショートの点数がよかったので、逆にプレッシャーになったのかもしれません。
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これからの坂本花織選手に期待すること
まずは、得意なジャンプを磨いて確実に技術点で高得点を取れるようにしていってほしいです。特に3回転ルッツ→3回転トウループのコンビネーションの成功率を上げていく必要があるでしょう。ルッツからのコンビネーションは基礎点が高いので、成功率を上げれば得点を更に稼げると思います。成功率が上がってきたら、是非プログラムに組み込んでほしいと思います。
3回転フリップ→3回転トウループは確実に決められるので今後も主力になりそうです。3回転のコンビネーションを複数持っているのは非常に武器になると思います。
また、ループジャンプも得意そうですので、コンビネーションにトウループの代わり組み込めれば更に高得点を狙えます。トウループ→サルコウ→ループ→フリップ→ルッツの順番で難易度が上がっていき、基礎点も上がります。
また、現時点で17歳と若いですから、これから表現力を磨いて演技構成点を上げていけるように頑張ってほしいです。ショートで高得点が取れるので、フリーでも充分に力を発揮すると更に伸びると思います。
こうしてみると課題がすごく多いようにおもいますが、それだけ伸びしろが多いということにもなると思います。現時点で200点を越えようかという点数を出せているので、フリーの完成度を上げて、是非200点越えして世界のトップ争いに入り込める選手になっていってほしいです。
さて、今回は女子フィギュアの注目選手として、坂本香織選手をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。GPシリーズシニアデビューを果たした坂本選手ですが、もっともっと上手になっていきそうな可能性を秘めた選手だと思います。
今後の坂本花織選手に注目です!
それでは、今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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