水道光熱費の仕訳【簿記3級】勘定科目と取引例の解説~現金からクレジットカード払いまで

簿記3級/水道光熱費の仕訳勘定科目と取引例の解説/現金からクレジットカード払いまで

 当ブログにお越しいただきありがとうございます。会計的お仕事女子のあんがお送りする簿記3級シリーズ記事です。今回は簿記3級でよく出題される、水道光熱費の仕訳について練習問題を解きながら解説していきます。

  • 水道光熱費とは何?どんな勘定科目なの?
  • 水道代や電気代を支払ったときの仕訳は?
  • 水道光熱費をクレジットカードで支払ったときの仕訳はどうするの?
  • 水道光熱費に関する仕訳の練習問題や解説はないのかな?

 などの疑問やご要望にお応えしていきます。水道光熱費の仕訳をマスターして、簿記3級合格へまた一歩着実に進んでいきましょう!

    それでは、よろしくお願いします。

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水道光熱費とは何?どんな勘定科目?

  • 水道光熱費とは、水道代や電気代、ガス代、灯油代などを計上するときに使う勘定科目。
  • 水道光熱費は費用の勘定科目。
  • 水道光熱費に入れていいものは、あくまでも売上を得る企業経営のために使ったものだけ。
  • 自宅兼オフィスなどの場合、水道光熱費は自宅分とオフィス分に分け、オフィスでの使用分しか費用として計上できない。

 企業は経営活動をするために、店舗や事務所を使用します。その店舗や事務所で使用した水道代や電気代、ガス代、灯油代などを経費として計上するときに用いるのが水道光熱費(費用)の勘定科目です。

 注意していただきたいのは、個人事業主の方で自宅兼オフィスとなっている場合です。この場合は自宅用として使われた分の水道光熱費は確定申告などの際に経費として計上できません。

 仕事用として使用している使用時間や日数などから、水道光熱費の営業活動分の割合を計算して費用として計上することになります。このことを按分といいます。

 どの程度按分すればいいのかは、自分で安易に判断せず、お近くの税務署や税理士の方に相談することをおすすめします。

 今回は簿記検定の解説記事として進めていきますので、按分については取り扱いませんのでご了承ください。

 

水道光熱費の仕訳~現金払いや口座引き落としの取引例と解説

 では、水道光熱費の仕訳について、取引例を解説しながら見ていきましょう。

水道光熱費を現金で支払ったときの取引例と仕訳

取引の例:事務所の水道代¥20,000、電気代¥18,000、ガス代金¥14,000を現金で支払った。

仕訳の手順①:現金で支払っていますので、現金(資産)の減少です。資産の減少ですから、現金(資産)を貸方に仕訳します。このとき、水道代金¥20,000、電気代¥18,000、ガス代金¥14,000は合計しましょう。

(     )       (現   金)90,000

仕訳の手順②:水道代、電気代、ガス代はすべて水道光熱費(費用)です。費用の発生ですから、水道光熱費(費用)を借方に仕訳します。

(水道光熱費)90,000 (現   金)90,000

 

 仕訳は自分が分かりやすいほうから切るのがポイントです。最初に現金(資産)の減少で貸方に仕訳するより、先に水道光熱費(費用)の発生で借方に仕訳する方が分かりやすいときは、水道光熱費(費用)の方から仕訳しましょう。

 どっちが借方でどっちが貸方か確認したいかたはこちらの記事で分かりやすく解説していますので、どうぞご覧ください。

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水道光熱費を銀行口座引き落としで支払ったときの仕訳

 次に、 水道光熱費を普通預金口座からの引き落としで支払った場合の取引例で仕訳を見てみましょう。

取引の例:事務所の水道代¥20,000、電気代¥18,000、ガス代金¥14,000が普通預金口座から引き落とされた。

仕訳の手順①:普通預金口座からの引き落としになっていますので、普通預金(資産)の減少です。資産の減少ですから、普通預金(資産)を貸方に仕訳します。このとき、水道代金¥20,000、電気代¥18,000、ガス代金¥14,000は合計します。

(     )    (普通 預金)90,000

仕訳の手順②:水道代、電気代、ガス代はすべて水道光熱費(費用)です。費用の発生ですから、水道光熱費(費用)を借方に仕訳します。

(水道光熱費)90,000 (普通 預金)90,000

 

 大事なので何度も言いますが、仕訳は自分が分かりやすいほうから切るのがポイントです。最初に普通預金(資産)の減少で貸方に仕訳するより、先に水道光熱費(費用)の発生で借方に仕訳する方が分かりやすいときは、水道光熱費(費用)の方から仕訳してください。

 

水道光熱費の仕訳~クレジットカード支払の取引例と解説

 最近は水道光熱費に関しては、現金や銀行口座からの引き落としと合わせて、クレジットカードによる支払いも増えてきました。事業用のクレジットカードをお持ちの方も多いと思います。

 そこで、クレジットカード支払による水道光熱費の仕訳について解説していきます。

  • 水道光熱費をクレジットカードで支払ったときは、相手勘定を未払金勘定で計上。
  • 未払金勘定は後日支払いを行う義務なので負債の勘定科目
  • 水道光熱費が後日、銀行口座から引き落とされたときに、未払金(負債)を打ち消す仕訳をする。

 結論を言うと上記の3点です。クレジットカード支払のときには、実際の支払いは後日となります。現金はまだ動きませんので、現金(資産)や普通預金(資産)などの勘定科目は使わずに、未払金勘定(負債)を用いて仕訳をします。

 

水道光熱費をクレジットカードで支払ったときの仕訳

 では、水道光熱費(費用)をクレジットカードで支払ったときの仕訳を取引例を解説しながら見ていきましょう。

取引の例:事務所の水道代¥20,000、電気代¥18,000、ガス代金¥14,000をクレジットカード払いで支払った。

仕訳の手順①:クレジットカードで支払ですから、まだ実際に代金を支払ったわけではありません。そこで未払金勘定(負債)の増加として仕訳します。負債の増加ですから、未払金(負債)を貸方に仕訳します。このとき、水道代金¥20,000、電気代¥18,000、ガス代金¥14,000は合計してください。

(     )    (未 払 金)90,000

仕訳の手順②:水道代、電気代、ガス代はすべて水道光熱費(費用)です。費用の発生ですから、水道光熱費(費用)を借方に仕訳します。

(水道光熱費)90,000 (未 払 金)90,000

 この場合でも水道光熱費(費用)の方から仕訳を切った方が分かりやすいときは、未払金(負債)から仕訳をせず、水道光熱費(費用)の方から仕訳をしましょう。特に未払金(負債)を使うことをすぐに思いつかないときは、水道光熱費(費用)の方から仕訳をした方がいいですよ。

 注意しなければいけないのは、クレジットカード払いの請求書が届いた日ではなく、請求書に記載されている、それぞれの水道光熱費の決済日で仕訳をしなければならないということです。

 ですから、水道代や電気代、ガス代の決済日が違うときには分けて仕訳をしなければなりませんので気を付けてください。

 

クレジットカードで支払った水道光熱費が銀行口座から引き落とされたときの仕訳

取引の例:上記のクレジットカードで支払ったの水道代¥20,000、電気代¥18,000、ガス代金¥14,000が普通預金口座から引き落とされた。

仕訳の手順①:まずは、普通預金口座からの引き落としですから、普通預金(資産)の減少です。資産の減少ですから、普通預金(資産)を貸方に仕訳します。

(     )    (普通 預金)90,000

仕訳の手順②:水道代、電気代、ガス代などの水道光熱費(費用)はすでに計上済みです。水道光熱費(費用)は未払金(負債)を相手勘定で仕訳していますから、普通預金口座から支払われることで、未払金(負債)が減少します。負債の減少ですから、未払金(負債)を借方に仕訳します。

(未 払 金)90,000 (普通 預金)90,000

 普通預金(資産)で支払いをすることで、未払となっていた水道光熱費が実際に支払われて、未払金(負債)が消えると考えると分かりやすいですよ。未払金(負債)を使わずに間違って水道光熱費(費用)を二重計上しないように気を付けてください。

 

 資産や負債、費用、収益の増減で借方になるか、貸方になるのかを再確認したい方はこちらの記事をどうぞ。仕訳の基本なので大事ですよ!

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水道光熱費の仕訳や勘定科目のまとめ

  • 水道光熱費とは、水道代や電気代、ガス代、灯油代などを計上するときに使う勘定科目。
  • 水道光熱費は費用の勘定科目なので発生したときは借方に仕訳。
  • 水道光熱費をクレジットカードで支払ったときは相手勘定を未払金勘定で計上。
  • 未払金勘定は後日支払いを行う義務なので負債の勘定科目
  • クレジットカード払いの時、水道光熱費が後日銀行口座から引き落とされたら、未払金(負債)を打ち消す仕訳をする。

 さて、今回は簿記でよく出題される水道光熱費の取引と仕訳についてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

 ところで、簿記資格を生かして会計や経理の仕事に正社員として就職するには、簿記2級以上の取得が必須です。簿記2級の難易度を考えると、独学ではなく簿記3級から通信講座でしっかりと基礎固めをしましょう。

また確実に簿記3級を取得したい方も、通信講座を利用をおすすめします。

 私も通信講座で簿記3級と2級を取得しました。メールで質問ができたりスマホやパソコン、DVDなどで講義の動画を見れます。講義の動画は繰り返し何度も見れるので、通学講座より通信講座の方がおすすめです。

 簿記通信講座の徹底比較記事もありますので、どうぞご覧ください。

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 それでは、簿記検定の試験勉強頑張ってくださいね!無事に簿記3級の試験を突破することを祈っております。そして、ぜひ簿記2級まで取得してキャリアアップを果たして下さい。

 それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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