【日商簿記3級】過去問の傾向と対策~合格への絶対条件!

日商簿記3級 過去問の傾向と対策

 当ブログにお越しいただきありがとうございます。会計的お仕事女子のあんがお送りする簿記3級シリーズ記事です。今回は日商簿記3級の過去問の傾向と対策についてお話していきます。

  • 日商簿記3級の過去問の傾向ってどうなっているの?
  • 過去問対策は日商簿記3級合格になぜ必要なの?

 などのような疑問をもっている方に向けて記事をまとめていきます。日商簿記3級の試験対策では、過去問の傾向をつかむのは必須です。

 この記事で過去問対策の必要性と過去問の傾向をしっかりと頭に入れて、日商簿記3級の合格へ着実な一歩を踏み出していただければと思います。

    それでは、よろしくお願いします。

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日商簿記3級合格にはなぜ過去問を解く必要があるの?

  • 日商簿記3級の出題傾向は毎回ほぼ同じだから
  • 過去問を解くと試験の時間配分が分かるから
  • 過去問を解くのは仕訳がスムーズに出来るようになってから!

 日商簿記3級は実務関係の資格ですが、筆記試験ですので過去問を何度も解いて試験の傾向をつかみましょう。簿記3級の試験は毎回大きく5問出題されます。その出題傾向は毎回ほぼ同じです。ですから、過去問を解いて出題傾向をつかむ対策は効果抜群ですよ!(イレギュラーの回も、もちろんありますけどね…。)

 また、過去問を何度も解いていくと、試験の時にどの問題にどれくらい時間をかけていいのか時間配分もよく分かります。配点の多い問題に時間を割いて、配点の少ない問題は短時間で解くようにすると合格の可能性も上がります。

 ただし、過去問を解き始めるのは、貸借対照表と損益計算書の構成を覚えて、仕訳がある程度スムーズに出来るようになってからの方が効率的です。

 貸借対照表、損益計算書と仕訳の関係については、詳しく解説した記事がありますので、よかったらこちらもどうぞ。

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日商簿記3級~過去問の傾向と対策

 では、いよいよ日商簿記3級の過去問の傾向を分析して、その対策を考えていきましょう。日商簿記3級は大きく5問出題されますから、その大設問1つずつについて考えていきたいと思います。

過去問分析①第1問目の傾向と対策

  • 仕訳問題の出題がほぼ100%
  • 1問4点で5問出題
  • 配点は20点
  • 勘定科目と金額の記入が必要

  第1問はまず間違いなく仕訳問題です。取引についての文章を読み、問題文の上に並んでいる勘定科目から該当する勘定科目を選択して記入します。また、それに対応する金額も解答欄に記入していきます。一番最初に重点的に勉強にするべき問題です。この仕訳の問題が簿記の基礎になりますからね。

 また配点も20点と割と高いので、絶対に取りこぼしをしたくない問題でもあります。

過去問分析②第2問目の傾向と対策

  • 補助簿、掛明細表、勘定記入が出題されることがほとんど
  • 配点は8点~12点
  • 勘定記入の出題が多い傾向にあり

 配点はやや低めですから、一番最後に対策をまわしていいと思います。補助簿には現金出納帳や当座預金出納帳、小口現金出納帳などがありますが、仕訳が出来れば、数回の練習ですぐに記入の仕方のコツがわかると思います。

 また、記入の決まりも似ているものが多いので、勉強時間はそれほどかけずに、他の配点の多い問題に時間をかけた方がいいでしょう。

過去問分析③第3問目の傾向と対策

  • 試算表の作成の出題がほぼ100%
  • 配点は30点ぐらい
  • 試算表とは月締めをするための準備に作成する帳簿
  • 仕訳がしっかりできるようにならないと作れない。

 第3問は試算表の作成が出題されると思ってほぼ間違いないでしょう。しかし、試算表は簿記の仕組みをほぼ理解していないと作れません。ちなみに残高試算表と合計試算表、合計残高試算表の3種類があります。3種類ありますが1種類の作り方が分かれば3種類とも作成できるはずです。

 月末締め前に作成された合計試算表を基に、追加の仕訳をして合計残高試算表にまとめる出題が多いです。まずは仕訳ができないと歯が立ちませんので、仕訳がしっかりできるようになってから勉強するようにしてください。

 しかし、配点が30点と非常に高い問題ですので、確実に点を取れるように何度も練習してほしい問題でもあります。仕訳が出来るようになったら重点的に練習し、問題を解く速度も上げていきましょう!

過去問分析④第4問目の傾向と対策

  • 勘定記入、伝票、補助簿の記入、補助簿の読み取りなどが出題
  • 第2問の対策と重なる部分が多い
  • 最近では伝票問題が頻出
  • 配点は8~12点

 第4問も第2問と同じく、配点が低くなっています。簿記3級の合格得点は70点ですから、第2問と第4問は最悪0点でも第1問と第3問、第5問でほぼ満点が取れれば合格できます。勉強時間のない方は、4問目の対策を補助簿の記入と頻出の伝票問題に絞るのも手です。

 伝票は入金伝票、出金伝票、振替伝票がありますが、入金伝票と出金伝票は現金が入るか出るかの違いだけで書き方は同じですので、何回か練習すれば書けるようになるでしょう。

 難易度が上がるのは伝票がたくさん出てきて、それを仕訳日計表にまとめていく問題が出たときです。作業量が多くなるので、正確に出来るだけ素早く解けるようにしたいです。ただし、配点の高さから考えて第1問と第3問、第5問がメインです。第4問に時間を使いすぎないように気を付けましょう。

過去問分析⑤第5問目の傾向と対策

  • 精算表、貸借対照表、損益計算書の作成問題がほぼ100%(決算処理)
  • 配点は30点

 30点と配点が高いので、正確に素早く問題を解けるように勉強時間を多めに取りたいのが第5問目です。ここで、肝心なのが仕訳を出来るようになる時に、貸借対照表と損益計算書の構成を覚えたかどうかということです。単に暗記で仕訳できるようになっても、ただの暗記だと最後の第5問で貸借対照表と損益計算書を作ることができません。

 精算表とは貸借対照表と損益計算書を作るための下準備として作成する帳簿です。ですから先に精算表を作れるように勉強しておく方がいいでしょう。仕訳の仕組みを貸借対照表と損益計算書の構成を覚えて出来るようになった人は、精算表が作れれば貸借対照表と損益計算書も問題なく作れるはずです。精算表の仕組みと貸借対照表や損益計算書の仕組みは似ていますからね。

 さて、今回は日商簿記3級の過去問を分析して傾向と対策について考えてみましたがいかがでしたでしょうか。簿記の感覚に慣れてきたら、過去問を何度も繰り返し解いて感覚をつかんでくださいね。

日商簿記3級のおすすめ過去問

 実際に過去問を手に入れたいという方はこちらをどうぞ。純粋に過去問のみが欲しいという方にはこちらがおすすめです。

  分かりやすい解説と予想問題集がセットなっているものもあります。「過去問解いても大丈夫かな…」と不安に思っている方にはこちらがおすすめです。

 

 ところで、簿記資格を生かして会計や経理関係の正社員に就職するには簿記2級以上の取得が必須です。簿記2級の難易度を考えると、独学ではなく簿記3級から通信講座でしっかりと基礎固めをしましょう。また確実に簿記3級を取得したい方も通信講座を利用したほうがいいでしょう。

 私も通信講座で簿記3級と2級を取得しました。メールで質問ができたりスマホやパソコン、DVDなどで講義の動画を繰り返し何度も見れますので、通学講座より通信講座の方がおすすめです。

 簿記通信講座の徹底比較記事もありますので、どうぞご覧ください。

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 それでは、日商簿記検定試験の勉強頑張ってくださいね!無事に日商簿記3級検定を突破して会計職への道に一歩踏み出しましょう。

 今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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