当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。会計的お仕事女子のあんがお送りする簿記3級シリーズ記事です。今回は簿記3級の試験の難しい部分、難しさの特徴について解説していきます。
簿記3級の検定試験は合格率約40%です。受験者の半分以下の方が残念ながら落ちてしまう試験です。しかも、合格させるための試験ではなく、落とすための試験ですから、充分対策をするのが大切になってきます。特に…
- 簿記3級を受けたけど難しい!どうしたらいいんだろう?
- 簿記3級に中々受からないけど…勉強法が間違っているのかな?
- 簿記3級って簡単って言われるけどそんなことないのでは?
と感じている方に向けて記事を書いていきます。あんは簿記2級まで持っているのですが、その受験経験をもとに記事をまとめていきますね。簿記3級検定試験の難しさの特徴を知ることで、対策もしやすくなるはずです。
それでは、よろしくお願いいたします。
- 簿記3級の難しいところ①覚えることが多い
- 簿記3級の難しいところ②単なる暗記試験ではない
- 簿記3級の難しいところ③簿記試験特有の語句が多い
- 簿記3級の難しいところ④7割取るためには仕訳は100%出来なければならない
- 簿記3級の難しいところ⑤勉強の順番
- 簿記3級の難しいところ⑥新傾向問題の出現
- 簿記3級に合格する一番確実な方法とは
簿記3級の難しいところ①覚えることが多い
簿記3級の学習を始めて、最初に思い当たるのが「覚えることが多い」ということではないでしょうか、ざっとですが簿記3級で覚えることを書いていくと…
- 貸借対照表の構成
- 損益計算書の構成
- 勘定科目とその分類(資産、負債、収益、費用など)
- 各種取引での仕訳の仕方
- 各帳簿の記入の仕方
- 伝票の記入の仕方
- 手形や通貨代用証券の処理の仕方
ざっと書いただけでもこれだけあるのですけど、これで全部ではないですからね…。暗記だけでは対応できないと言われる簿記3級の試験ですが、基礎的な事項はやはり覚えなければ試験問題には歯が立ちません。
覚える量が多いというのは簿記試験の難しいところの1つと言えるでしょう。
簿記3級の難しいところ②単なる暗記試験ではない
先ほど覚えることが多いと書きましたが、簿記3級は単なる暗記試験ではありません。仕訳の仕方は貸借対照表と損益計算書の構成を覚えて、簿記の帳簿と仕訳がどういう仕組みになっているか理解していないと基礎的な仕訳の時点で太刀打ちできないと思います。
仕訳の仕組みについてはこちらの記事を参考にしてください。
また、最近の簿記3級の試験は実務重視の傾向が強くなってきて、実務重視の傾向を反映させた新問題が出題されるようになりました。
参考書や過去問などの問題集に出ていない問題が出題される可能性が高くなったのです。そのときに、簿記の仕組みを理解していないと歯が立たないでしょう。仕組みを理解していれば「この取引ならこうなるかな…」と自分で予想ができるはずです。
最近の簿記3級の試験はここまで求められる可能性があるということです。
簿記3級の難しいところ③簿記試験特有の語句が多い
特に簿記を初めて学習する方が最初に感じるのが、この「簿記特有の語句、言い回し」ではないでしょうか。
超基本的な仕訳の問題でも単に¥10,000売り上げただけなのに、「取引先の〇〇商店に¥10,000の商品を引き渡し代金は掛けとした。」というような言い方をします。このほぼ1行で終わる問題でさえ
- 売ったと言わずに「商品を引き渡した」と言う。
- 代金をツケで受けるとこととしたことを「掛け」と言う。
のように、簿記特有の言い回しが出てきます。社会人で仕事をしている方なら触れることのある言葉だと思いますが、学生の皆さんはきっと初めて目にしたのではないでしょうか。
基本的な問題でさえ特有の言い回しが出てくるのですから、もっと難易度の高い問題になれば、簿記の専門用語などもバンバン出てきます。
この簿記特有の語句と言い回しが簿記試験をとっつきにくく難しくしていることは間違いないと思います。
簿記3級の難しいところ④7割取るためには仕訳は100%出来なければならない
簿記3級の試験で配点が大きいのが第3問目や第5問目の清算書や損益計算書などの決算関係の帳簿作成問題です。この問題の解き方には間違ってはいけない順番があります。その順番は次のようになっています。
- 残りの取引の仕訳
- 仕訳の再集計
- 帳簿作成
これを見て、勘の良い方はもうお気づきかと思います。そうです。最初の手順である取引の仕訳の部分で間違えてしまうと、最悪残りの集計と帳簿作成は全滅する可能性があるのです。
第3問目の配点は30点。第5問目の問題も30点です。仕訳が完璧でないと最悪60点失うことになります。たとえ全滅でなかったとしても、合格の70点に届く可能性はかなり低くなるでしょう。
簿記は7割取れれば合格の試験ですが、はっきり言って仕訳は100%できないとダメなのです。仕訳が100%出来るようになることが全体で7割取る最低条件だと思っています。簿記の基礎的な部分である仕訳ですが、意外と甘くないのです。
簿記3級の難しいところ⑤勉強の順番
会計関係の仕事をしているので、簿記の学習をしている同僚や学生に会ったりするのですが、その方たちが勉強の仕方で一番失敗しているのはこの勉強の順番だと思います。特に過去問から手を付け始めた人が一番危ないです。
過去問から最初に手を付けてしまった方の中には、簿記の仕組みを理解しないで自分で勝手にルールを作って問題を解くようになってしまう方が一定数います。
こうなってしまうといくら勉強時間を積み重ねても間違いもいっこうに無くなりませんし、合格へはなかなか届きません。
特に新傾向問題が出てきたときに全く対応できずに試験時間を使い果たしてしまうでしょう。
簿記の学習には効率がよく、間違いをしにくい勉強の順番があるのです。これも独学での合格を難しくしている1つのポイントだと思います。
簿記3級の難しいところ⑥新傾向問題の出現
先ほどから何度出てきていますが、最近の簿記3級の試験では新傾向問題が出るようになってきました。これは実務重視の傾向を反映させるためなのです。しかし、新傾向問題には次のような対策しにくい部分があります。
- 新出題なので過去問に載っていない。
- 出題実績が無いので暗記学習では対応できない。
- 簿記の仕組みを理解していないと問題が解けない。
- 取引のイメージをもてないと問題が解けない。
新傾向問題の対策については、制作に時間のかかる本などの出版物では出版社が対応して販売されるまでには時間がかかります。しかし、新傾向問題は待ったなしでいつ出てくるか分かりません。次の試験に出るかもしれません。
簿記試験の新情報をタイムリーに集める必要があります。でもそれは、一般の受験者の方々にとっては簡単なことではないでしょう。そうなると、簿記の仕組みをきっちり理解して、出題実績のない勘定科目が出てきても、仮の勘定科目名を自分で付けて仕訳できるくらい、簿記の仕組みの理解が必須になると思います。
また、そうするためには問題文から取引をイメージし、お金の流れが分かるようにしなければなりません。実務経験のない方には少しハードルが高くなってくるかもしれません。
簿記3級に合格する一番確実な方法とは
では、今までご紹介した簿記3級の難しい点6つの全てを克服する効率のいい方法はないのでしょうか?その方法は独学ではなく通信講座を受けることです。確かに独学でも克服は可能かと思います。しかし、学習効率の良さを考えると絶対に通信講座がおすすめです。
- 図解の多いテキストと動画講義で簿記を視覚的に理解できる
- 簿記の仕組みを理解して暗記を最小限に
- 付属の問題練習で徹底的に仕訳の練習ができる
- 繰り返し講義の動画を見ることで簿記の言い回しに慣れる
- 効率の良い勉強の順番は講座が組んでくれている
- 新傾向問題への素早い対応
これら簿記の難しいと思える点に対して通信講座ならすべて対策がそろっています。私も通信講座で簿記2級まで取得しました。最新の通信教育は、メールで質問もできるので疑問点もすぐに解決できます。
また、講義のDVDは繰り返し何度も見れるので、個人的には通学講座より通信講座の方がおすすめです!
試しに資料請求だけしてみても、簿記がどんな資格か情報を無料でもらえますよ。また、就職の面接対策講座もありますので、簿記取得後の就職・転職の際にも役に立つでしょう。
おすすめの簿記通信講座の「たのまな」の公式HPはこちらです。
さらに、隙間時間を活用したい方はオンライン通信講座がおすすめです。スマホで講義の動画も見れるので、通勤時間なども学習に利用できます。興味がわいてきたら是非公式HPだけでもご覧になってみてはいかがでしょうか。無料体験もできますよ!
公式HPはこちらです。
オンライン通信講座の解説記事もありますので、よかったらどうぞ。
みなさんが簿記3級に合格して会計職の扉をたたくお手伝いができれば嬉しいです。会計職を盛り上げていきましょう!
それでは、今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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