勘定科目一覧【簿記3級頻出!】試験直前最終チェックに!~新傾向対応版

勘定科目一覧【簿記3級頻出!】

  こんにちは。会計的お仕事女子のあんがお送りする簿記3級シリーズ記事です。今回は簿記3級の試験で頻出、よく出題される勘定科目を一覧にしてみました。

  • 簿記3級ではどんな勘定科目がよく出題されるの?
  • 簿記3級を受験するんだけど、覚える勘定科目がたくさんあって大変…。
  • 簿記3級の受験前に勘定科目一覧をチェックして試験に備えたい。

 などとお考えの方に役立つように記事をまとめました。日頃から勘定科目をこまめにチェックしていくと自然に勘定科目も覚えられます。また、試験直前の最終確認やチェック用などにも便利な記事になっているので、是非活用してください。

 簿記3級で頻出の勘定科目を一覧で再確認して、試験に万全の態勢で臨み、合格を勝ち取ってくださいね!

 それでは、よろしくお願いいたします。

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勘定科目一覧の前に~勘定科目の覚え方

 まずは、勘定科目を一覧にまとめるまえに、勘定科目の効率的な覚え方について簡単にご説明しておきますね。

 以前の記事でも解説しましたが、丸暗記はあまりお勧めしません。貸借対照表と損益計算書の構成を覚えてから、それと関連させて勘定科目を覚えるのが理想的なパターンです。仕組みが分かると覚えやすいですからね。参考記事を載せておきますので、よかったらご覧ください。

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簿記3級頻出勘定科目一覧

資産の勘定科目一覧

資産の勘定科目である現金

  • 現金(紙幣や硬貨、小切手、為替証書、配当金領収書、公社債利札など)
  • 建物(店舗、倉庫、事務所など)
  • 備品(机、椅子、金庫、パソコンなど)
  • 車両運搬具(トラック、営業車など)
  • 土地(店舗や倉庫、駐車場のための敷地など)
  • 貸付金(貸した現金を後日受け取る約束をしたもの)
  • 手形貸付金(現金を貸し付け、借用証書の代わりに約束手形を受け取ったとき)
  • 売掛金(商品を売ったときに代金を後日受け取る約束をしたもの)
  • クレジット売掛金(商品をクレジット取引で販売したときの売掛金)
  • 前払金(商品を買ったときに内金として払い後日商品を受け取る権利
  • 受取商品券(商品の販売代金を自社以外が発行した商品券で受け取ったとき)
  • 当座預金(取引専用の無利息の口座、小切手の発行ができる)
  • 受取手形(商品を売上げたときの代金を、後日を受け取る約束で約束手形を受け取ったとき) 
  • 有価証券(株式や公社債。取得手数料は購入代金に上乗せ)
  • 未収入金(商品以外の取引で後日代金を受け取る場合)
  • 立替金(従業員に給料を前貸ししたり、商品を売った発送料を建替えたとき)
  • 仮払金(従業員の出張旅費を出張前に概算払いしたとき)
  • 電子記録債権(電子記録債権記録機関へ発生記録を請求した債権)
  • 差入保証金(契約を実行する担保として支払った保証金。敷金など)
  • 仮払消費税(商品を仕入れて、一時的に支払った消費税)

 ここで注意してほしいのが、現金勘定です。簿記3級の場合、すぐに現金に換金できるものは現金勘定として処理します。売り上げを小切手や為替証書(送金時の証明書)などで受け取った場合は、現金勘定で処理します。

 配当金領収書とは株式を保有しているともらえる配当金が出たときに送られてくるものです。現金勘定の借方で処理しますが、貸方には受取配当金(収益)で仕訳します。

 また、仮払金は仮に払うので負債と間違えやすいです。出張終了後旅費が確定したときに戻ってくる可能性があるため資産と覚えるといいでしょう。

 

負債の勘定科目一覧

負債の勘定科目である借入金

  • 借入金(借りたお金を後日支払う約束をしたもの)
  • 手形借入金(現金を借り入れ、借用証書の代わりに約束手形を振出したとき)
  • 買掛金(商品を仕入れるときに、すぐに現金で払わず後日払う約束をしたもの)
  • 前受金(商品の注文を受けたときに受けとった内金。後日商品を引き渡す義務
  • 当座借越(当座預金の残高を下回って小切手を発行したときなど)
  • 支払手形(支払代金の代わりに後日支払う約束で約束手形を振出したとき)
  • 未払金(商品以外の取引で、後日支払いをする場合)
  • 預り金(給料支払いの際の源泉所得税などを税務署に払う前に一時的に預かっている場合)
  • 仮受金(出張中の従業員が取引先から送金してきたが内容が不明な場合)
  • 電子記録債務(電子記録債権記録機関へ発生記録を請求した債務)
  • 仮受消費税(商品を売り上げて一時的に受取った消費税)

 当座借越は当座預金0円以下になってしまったときに使用する勘定科目です。当座預金は銀行との借越契約により決められた限度額まで一時的に借金をして小切手を発行することができます。借金なので負債になります。

 注意してほしいのは預り金と仮受金です。預り金は現金を預かっているので資産のように思いますが、後日支払い義務があるため、負債となります。

 また、仮受金も現金を受け取るので資産のような気がしますが、後日現金や売掛金などに振り替える都合上、負債として扱います。

 

資本の勘定科目一覧

  • 資本金(営業を開始するための株主からの出資、または事業拡大のための増資)
  • 利益準備金(配当金を株主に出す時に積み立てる資本)
  • 繰越利益剰余金(配当金を株主に出す時の財源となるこれまでの利益額)

 

 資本とは、企業の総資産額から総負債額を差引いた金額のことを言います。また、資本金は企業が営業を開始するときに、その元手を集めるために株式を発行して出資金を集めるものです。営業開始後に資本金を集めたいときには、新株を発行して増資を行います。

 企業の1年間の利益はその使用目的が決まるまでは繰越利益剰余金に振替えられて一時的に留保されます。その後、株主への配当などが決まると繰越利益剰余金を財源として配当金が出されます。配当金を出す時には、配当額の10%を利益準備金として積み立てることになっています。

 このあたりの株式企業の資本の扱いについては、簿記3級の出題範囲が個人商店から小規模株式会社へ変更されて追加になった新傾向の論点ですのでよく確認しておきましょう。

 

費用の勘定科目一覧

費用の勘定科目である給料

  • 仕入(商品を購入するときの支出)
  • 給料(従業員に支払う賃金や手当)
  • 水道光熱費(店舗などの営業にかかる電気、ガス、水道代金)
  • 通信費(電話料金や郵便切手、ネット使用料)
  • 消耗品費(用紙、筆記用具、照明器具、プリンタのインク代金など、使うと減ってしまうもので割合安いものを買ったときの支出)
  • 支払家賃(建物を営業用に借りたときの支出)
  • 支払地代(土地を営業用に借りたときの支出)
  • 支払手数料(取引の仲介をしてもらったときに支払う手数料など)
  • 支払利息(銀行などからの借入金に対して支払った利子)
  • 雑費(特定の勘定科目に該当しない少額の支出)
  • 発送費(商品の発送運賃を負担した場合の支出)
  • 手形売却損(持っている約束手形を入金期日前に銀行に割引いた(売った)ときの手数料)
  • 有価証券売却損(株式や社債を売って損失が出たとき
  • 修繕費(建物や車両などを修理したときの支出)
  • 広告宣伝費(広告を打った時の支出)
  • 旅費交通費(従業員の出張などの支出)
  • 減価償却費(建物などの価値の減少額)
  • 保険料(建物などの損害保険の料金)
  • 租税公課(店舗の固定資産税や収入印紙代金)

  ここで注意したいのは修繕費です。建物などを純粋に修理した場合は修繕費で仕訳しますが、修理によって使用可能期間が延長されたときなど、資産価値が上がった場合は建物(有形固定資産)そのものの金額を増加させます。

 また、後日代金を受け取る約束で受け取った手形は、受取期日前に銀行などに売却することができます。そのことを割引といいます。しかし、受取期日前ですのでその日数分金額が差し引かれることになります。その差し引かれて銀行に支払う手数料を割引き料と言うのですが、割引き料と仕訳はせず「手形売却損」という勘定科目で仕訳します。

 さらに、少々難しいのが減価償却費です。建物や車両は購入した瞬間から価値が少しずつ減っていきます。簿記ではその減っていった価値も費用として計上するのです。買って終了ではないところに企業の黒字決算の難しさがあったりします。

 

収益の勘定科目一覧

  • 売上(商品などを販売して得た収入)
  • 受取手数料(取引の仲介などをして得た手数料収入)
  • 受取利息(預貯金や貸付金の利子)
  • 受取配当金(株式を所有しており、その配当金を受け取ったとき)
  • 有価証券利息(公社債の利息を受け取ったとき)
  • 有価証券売却益(株式や公社債を売って得をした時の収益)
  • 受取家賃(建物を貸したときの収入)
  • 受取地代(土地を貸したときの収入)
  • 固定資産売却益(建物などを売却したときに出た利益)

 

利益の勘定科目一覧

  • 当期純利益(1年間の利益)
  • 当期純損失(1年間の損失)

  決算時に1年間の収益と費用から計算されます。

 

その他の勘定科目

  • 現金過不足(帳簿と実際の現金が合わない場合に一時的に使用)

 現金化不足勘定はあくまでも一時的な処理です。帳簿と実際の現金の不一致の原因が分かったときには相殺仕訳をして現金過不足勘定はただちに消去します。

 

 今回は、簿記3級の試験で頻出の勘定科目を一覧にまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。試験直前の最終確認に活用したり、普段からコツコツ見て勘定科目を覚えるために使っていただければ嬉しく思います。

 ところで、簿記資格を生かして会計や経理関係の仕事に就くには簿記2級以上の取得が必須です。簿記2級の難易度を考えると、独学ではなく簿記3級から通信講座でしっかりと基礎固めをするのがおすすめです。また確実に簿記3級を取得したい方も通信講座を利用したほうがいいでしょう。

 私も通信講座で簿記3級と2級を取得しました。メールで質問ができたりスマホやパソコン、DVDなどで講義の動画を見れます。講義の動画は繰り返し何度も見れるので、通学講座より通信講座の方がおすすめです。

 簿記通信講座の徹底比較記事もありますので、どうぞご覧ください。

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 それでは、お勉強頑張ってくださいね♪合格目指して頑張りましょう!今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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