TM NETWORK おすすめアルバム5~小室哲哉の技をDTMに生かす!

 みなさん、こんにちは。音楽大好きなあんです。今回はかなり懐かしいTM NETWORK及びTMNから、いくつかのおすすめアルバムをご紹介したいと思います。実は私、TM NETWORKオタク少女でした。TM NETWORKはコンピュータを多用しているので、DTMをしている方には大変参考になるかと思います。

 小室ファミリーの原点を知りたい方にもお勧めです。かなり古いアルバムが多いので、懐かしさを味わいながら読んでいただけれと思います。それでは、今日もよろしくお願いします。

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TM NETWORK Official

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TM NETWORKについて 

  TM NETWORKは 小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登の3人のメンバーで、約30年ほど前に活動を開始したグループです。シンセサイザーを中心とした楽曲で「GET WILD」などのヒット曲を生み出しました。

 デビューした時代には珍しかったシンセサイザーやシーケンサーを多用した編曲が大変特徴的でした。TMNと改名したり、活動休止期間を何度か挟みましたが、現在も活動を続けています。

 一時期、小室哲哉さんがプロデューサーとして活躍し、小室ファミリーを形成して、globeやTRFなどで一世を風靡したのが記憶に残っている方も多いと思います。付点音符を多用したメロディーが特徴的で、そのメロディーが印象に残っているのではないでしょうか。

 では、前置きはこれくらいにしておいて、おすすめアルバムをご紹介していきたいと思います。

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TM NETWORK(TMN)おすすめアルバム

『COLOSSEUM Ⅱ』

DON'T LET ME CRY

DON'T LET ME CRY

  • TMN
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
 いきなりのマイナーアルバムです。1992年に発売されました。小室哲哉さんはコンセプトをもってアルバムを作成するのが好きな方でした。このアルバムはライブ音源を集めて、TMNの架空のライブが行われたという設定で作られています。
 こちらをおすすめするのは、曲が有名どころが多いというところと、過去の曲も1990年代後半あたりに行われたライブ用に編曲されているものが多く、古さをあまり感じないところ、ライブ用音源なのでCDと違い、「ここがかっこいいな」という編曲部分が効果的に多用されていて、TMっぽさを味わいやすいという点です。
 ⅡがあるということはⅠもあるということなのですが、Ⅰは後ほど紹介する「CAROL」というアルバムを、ほぼそのままなぞって架空ライブに仕上げた形になっています。Ⅰは古いTM NETWORKをあまりご存じでない方にはマニアックすぎると感じてⅡをおすすめしております。
 シーケンサーという音楽再生用コンピューターを多用して、繰り返しでノリの良いリズムが刻まれ、効果音を絶妙なタイミングで入れてきます。DTMで曲を作るときにどうしたら単調にならないのかという視点で聴くと非常に勉強にもなると思います。ライブ音源ですので、生音系の音色とシンセ系の音色をどう重ねていくか、という部分でも大変参考になるでしょう。
 ちなみに、一番有名であろう「GET WILD」は『TMN COLOSSEUM Ⅰ』に収録されております。『TMN COLOSSEUM Ⅱ』が気に入ったらそちらも是非、聴いてみてくださいね。
COLOSSEUM II

COLOSSEUM II

 

 

『humansystem

CHILDREN OF THE NEW CENTURY

CHILDREN OF THE NEW CENTURY

  • TM NETWORK
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
 このアルバムは私がTM NETWORKにハマったきっかけのアルバムです。個人的にはTM NETWORKは編曲を楽しむアーティストだと思っています。
 特に1曲目の「Children of the New Century」はメロディーの合間に入るSEやフェードインで入ってくるギターサウンドなどのカッコよさを味わえると思います。さすがにメロディーはちょっと古さを感じるかもしれませんが、当時としては、トリッキーな編曲がその頃の私には衝撃的でした。DTMでの編曲でもSEの使い方の参考に非常になると思います。
 2曲目の「kiss you」はホーンセッションを楽しめます。このホーンセッションですが、コンピューターの打ち込み中心です。ちょっと聴いただけだと生に聞こえますがそのあたりの技術を楽しむのも、DTM通にはまた一興かと思います。
 1999年に鈴木あみ版として発表された「Be Together」の原曲も収録されています。ちなみにこの「Be Together」では、ギターのサポートメンバーとして、B'zの松本孝弘さんが参加しています。松本孝弘さんはTM NETWORKのサポートメンバーとして、他のアルバムにもよく顔を出されています。
 8曲目の「Resistanceという曲はシンセベースの音色の良さが味わえます。また、ヘッドホンでよく聞くと、薄く入っているPAD系の音や、それを補強するシーケンス音など、大変多く音が入っています。DTMでは音色をどう作り、どう重ねるかという点が非常に曲の雰囲気づくりに大切だということを学べるかと思います。金属系の固めの音を短く連続的に入れることと、厚みを増すPAD系の音をうまく混ぜることがカッコよい雰囲気を出す秘訣なのかなと、個人的には感じています。
 ちなみに、このアルバム以降、TM NETWORKの作る楽曲は、重ねる音色数がどんどん増えていきます。
humansystem

humansystem

 

  

CAROL』

BEYOND THE TIME (EXPANDED VERSION)

BEYOND THE TIME (EXPANDED VERSION)

  • TM NETWORK
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

  音を重ねていくという点で特に最盛期を迎えていたと個人的に感じているアルバムがこの『CAROL』です。

 特に『逆襲のシャア』というガンダムアニメの映画のテーマソングに使われた「Beyond The Time」という曲の音の重ね方はものすごいです。是非、よいヘッドホンで聞いていただきたいと思います。音が様々な方向から飛んできて去っていき立体感を感じることが出来るのではないでしょうか。音の左右のふり方もすごく参考になると思います。

 ベース音も切れがよく仕上げられていてサウンドを支え、かなり薄く入っているPAD系の音が曲全体の雰囲気の基盤となっています。音の重ね方の集大成という形で聴いていただけるとよいかと思います。

 また、CAROLという女の子を主人公にした物語としてのコンセプトアルバムとして作られていますので、そのあたりの各曲のつながり方なども、楽しめる要素の一つだと思います。

CAROL A DAY IN A GIRL'S LIFE

CAROL A DAY IN A GIRL'S LIFE

 
 

『Twinkle Night』

ELECTRIC PROPHET (電気じかけの予言者)

ELECTRIC PROPHET (電気じかけの予言者)

  • TM NETWORK
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

  このアルバムはミニアルバムです。1985年発表のアルバムです。ミニアルバムにも関わらずおすすめに入れたのは「ELECTRIC PROPHET」という曲を聴いていただきたいというためだけに、おすすめさせていただきました。

 約9分間と大変長い曲です。かなり初期の作品なので、ボーカルの宇都宮さんはまだまだ粗削りですが、シンセの音を上手にフェードインさせたりフェードアウトさせたりして、普通に作ったらよくあるバラードになるところを、幻想的な雰囲気を出して名曲に仕上げています。

 初期のライブで一番最後に必ず演奏されていた曲ですが、ライブ盤とはコード進行や編曲はかなり異なります。ライブ盤はバンドスコアが出ているので、そちらのコード進行と聴き比べながら編曲の変わりようを味わうのも面白いですよ。

 ちなみにライブ版はこちらに収録されています。

TMN final live LAST GROOVE 5.18

TMN final live LAST GROOVE 5.18

  • アーティスト: TMN,小室哲哉,川村真澄,松井五郎,西門加里,木根尚登
  • 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
  • 発売日: 1994/08/11
  • メディア: CD
  • クリック: 4回
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 この曲を選んだもう一つの理由としては、ピアノの音とシンセサイザーの音をどう重ねるかということの参考になると感じ、選ばせていただきました。
 TM NETWORKの魅力にはまったという方には絶対におすすめの曲ですので、この1曲のためだけにでも、アルバム「Twinkle Night」を手に入れる価値は十分あると思います。
TWINKLE NIGHT

TWINKLE NIGHT

 

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『GET WILD SONG MAFIA』

Get Wild (

Get Wild ("Incubation Period" Version)[2012/4/25 日本武道館]

  • TM NETWORK
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 2017年の4月5日にリリースされた最新アルバムです。4枚組になっています。このアルバムの面白いところは、TM NETWORKの有名曲である「GET WILD」しか収録されていないところです。

 どういうことかと言いますと、「GET WILD」1曲の様々な編曲バージョンを聴けるという非常に興味深い内容になっているのです。

 多数のライブ版の他に、石野卓球など他のアーティストが編曲し直したものが収録されています。オリジナル曲はもちろん、オリジナルに近いものもあれば、アコースティックギターが活躍するもの、テクノっぽいものまで、「GET WILD」1曲の様々な編曲バージョンを聴くことができます。

 ちなみに、一番最初のオリジナル版はこちらです。

Get Wild

Get Wild

  • TM NETWORK
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 1曲の多くのバリエーションを聴けるということは、DTMに限らず曲を編曲する際の参考にとてもなると思います。聞かせどころとなる「キメのフレーズの繰り返しをどう使うか」という参考に非常になると思います。編曲のバリエーションを増やしたいと考えている方にも是非一度聴いてみていただきたい1枚です。

GET WILD SONG MAFIA

GET WILD SONG MAFIA

 

 

 

 さて、今回はDTM的な視点でTM NETWORKの魅力について書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。
  以前の記事で、他のアーティストのコピーバンドをした経験があると書いたことがありますが、TM NETWORKをシンセでコピーしていた経験は、その後のバンド活動に非常に生かされました。
 なぜなら、バンド譜面に載せきれない音を耳で拾わなければ楽曲の雰囲気が再現できないアーティストだったからです。耳コピの力が非常に鍛えらました。耳コピの力を鍛えるという意味でも、とても参考になるアーティストだと思います。
 それでは、今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。