こんにちは。音楽大好きなあんです。今日も当ブログに来ていただき、ありがとうございます。今日はSupercellというアーティストのおすすめアルバムとその収録曲についてご紹介したいと思います。
アニソン中心に活動しているアーティストですので、ちょっとマイナーでオタク要素の強いジャンルですけど…思い切ってご紹介したいと思います。あんはけっこうオタクです(;^_^A
マニアックな世界にようこそ!(笑)あ…そこのあなた!離脱しない!曲はすごく素敵ですので、最後までどうぞお付き合いください。よろしくお願いします。
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Supercellと初音ミクについて
Supercellというアーティストはryoという方が中心になって作った、音楽ユニットのようなものです。本当に初期のころは人間のボーカルが存在せず、一時期一世を風靡した初音ミクという音声合成ソフトに歌を歌わせるという形で楽曲を提供していました。
この初音ミク、プロモーションのされ方のせいもあって、バーチャルアイドルと勘違いされている方が多いのですが、基本的にはパソコンのソフトです。人間の代わりに歌を歌ってくれるプログラミングです。ボーカロイドと呼ばれます。
最初のアルバム「supercell」はこの初音ミクを使用して作られましたが、個人的には初音ミクだけでなく、ボーカロイドという技術の完成度が発展途上のため、やはり聞いていて違和感をもつ方がいるかと思います。
年々進歩はしているので、そのうち自然な歌声のボーカロイドが出てくるかもしれません。人間のボーカルでも、CDだとかなり補正が入る方もいるので、そうなると少しボーカロイド的な部分を感じることをもありますけど…。
セカンドアルバム以降はnagiさん、iこゑださんという人間のボーカリストで曲を発表していっています。
Supercellのアルバムとボーカリストについて
Supercellのおすすめアルバムを考えるとき、先ほど紹介したボーカリストが誰なのかという部分が判断要素の重要な部分になると思います。Supercellは、アルバムはまだ3枚しか発売されていませんが、そのすべてでボーカリストが違います。
1枚目…『Supercell』→ボーカルは初音ミク(ボーカロイド)
2枚目…『Today Is A Beautiful Day』→ボーカルはnagiさん
3枚目…『ZIGAEXPERIENTIA』→ボーカルはこゑださん
今のところ発売されているSupercellのアルバムは以上の3枚です。この3名の方のうち(初音ミクに対して名と付けてよいかは迷いますが…)誰の声が気に入るかという点で好きなアルバムがどれになるか左右される面が大きいです。
ちなみに公式HPのディスコグラフィーには、1枚目の初音ミク版のアルバムは入っていません。
2015年の作品ではシングル曲「Great Distance」がryo名義で発売されています。こちらのボーカルは、EGOISTのchellyさんが担当しています。
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おすすめは『Today Is A Beautiful Day』
個人的にはnagiさんの声が一番好きです。癖のないきれいな透明感のある声で素直の心の中に入ってくる気がします。こゑださんも、もちろん大変上手な歌い手ですが好き嫌いがはっきり分かれる歌い方をされると思います。
こゑださんは抑揚を付けるのを得意としますが、そのあたりで好みが分かれるのでしょう。nagiさんはいい意味で未成熟なのかと思います。その歌声のおかげで、いい大人になった私にも、わずかに残った心の純粋な部分にすっと届くのだと思います。歌詞も全体的に青年時代の苦悩や葛藤をストレートに歌ったものが多く、それも魅力の一つでもあります。
それでは、おすすめの『Today Is A Beautiful Day』の収録曲について、詳しく紹介していきたいと思います。
「終わりへ向かう始まりの歌」
1曲目です。静かなピアノの2分ほどの短い曲です。素直なピアノ伴奏とnagiさんの素直な歌声に浸れます。
歌詞で好きな部分は、曲の一番最後の「この記憶に見覚えがあるでしょう さあ目を閉じて」の部分です。「見覚えがあるでしょう」と言いながら、目を閉じることを促している部分になんだかドキドキします。目を閉じることで記憶の中に奥深く入っていくようで、アルバムの世界観の中にいざなわれる感じがしてとても好きです。
「君の知らない物語」
2曲目です。アニメ「化物語」で使用されました。アップテンポな曲です。ノリノリで聴けますが、失恋を歌ったちょっと寂しい歌です。曲調と歌詞の内容のギャップもまたいいですね。
何人かの仲間で天体観測に行く舞台設定になっています。ちょっとBUMP OF CHICKENの「天体観測」を思い出すかもしれません。好きな人と一緒に天体観測に来たけれども、中々積極的になれないもどかしさと、その天体観測の場で知ってしまった失恋を歌っているように私は受け取りました。
歌詞で一番好きなところは「心の声がする 君の隣がいい 真実は残酷だ」の部分です。「ひとつ隣」にいる君にはきっと相手がもういたのでしょう。「君の隣がいい」と歌っておきながら、すぐに「真実は残酷だ」切り返すところが、失恋の現実をいきなり突きつけられた衝撃感を表現しているようで「たいへんいい歌詞だな」と思いました。
「ヒーロー」
印象的なクリーンエレキギターのアルペジオで曲は始まります。アルバム3曲目の曲で、ちょっと早めのビートの曲です。
歌詞の内容は、周りと上手く人間関係を作れない自信のない少年とそれに寄り添う少女の物語になっています。苦しい青春時代を送った方はかなり共感できるのではないでしょうか。
自分には似合わない素敵な人を好きになってしまった少年が、その少女のために成長していく様子が描かれています。少女も少年のことを好きになっていきます。私、成長物語がすごく好きなんです。
最後のサビで「そしてキミを守る 騎士になる いつかきっとね」と彼女を守る決意をした後、一番最後のフレーズで「そして僕はキミに出会う」と締めくくられます。
強くなる決意をして、初めてキミの前に自分自身として立つことが出来た感覚を表現しているようで、この部分が一番好きです。
「うたかた花火」
アルバム後半10曲目の曲で、ピアノ中心で編曲されて少しずつ盛り上がっていくバラードです。
舞台は題名があらわす通り、「8月末のお祭り」です。二人で行った夏祭りを思い出すような形で曲が進んでいきます。二人で見た花火などの思い出が綴られています。もう別れてしまった二人の歌です。夏のはかなさと恋のはかなさが感じられるようです。
歌詞で一番好きな部分は「一人きりで 見上げる花火に 心がちくりとした もうすぐ 次の季節が やってくるよ」の部分です。
「一人きり」であることを花火に思い知らされたようで「心がちくり」としたのでしょう。でも無情にも「次の季節がやってくる」のです。先に進むしかないことへの決意を感じさせる切ない歌詞になっていって、思わず感傷に浸ってしまいます。
「私へ」
アルバム最後の曲となります。これも2分ほどの静かなピアノの曲ですが、「君の知らない物語」のメロディーはそのままに、テンポをスローにして、歌詞を変えてバラードにしています。
気が付いたらこの曲ばかり聴いています。アルバムの中で1番好きな曲です。「君の知らない物語」の頃の主人公が、昔の自分や好きだった人のことを思い出す歌詞の内容になっています。「忘れることができたでしょうか 今はまだ無理です」というように、まだ忘れられていないんですね。
でも、最後のフレーズは「だって私は知っているから 自分の物語を」と締めくくられます。自分を知って、未来を見ることの覚悟が決まったように受け取れるので、ここが一番好きです。
昔をそっと思い出したいときや「自分はこれでいいのかな?」と不安になったときに勇気をもらえる曲です。
Supercellおすすめアルバムのまとめ
- 「Today Is A Beautiful Day」がおすすめ
- 素直な透明感のあるnagiさんの歌声が魅力的
- 自己実現に悩むモラトリアム時代を思い出したり、それに共感できるストレートに表現された歌詞